福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

秋田市の話題2020(1) 私の近所に仮称「泉・外旭川駅」ができる

2020年01月21日 16時06分29秒 | 秋田の話題
 私は列車が大好きである。その定時制がいい。

 かつて、秋田市土崎港中央一丁目に居住し、勤務先が秋田駅からほど近い千秋公園脇の旧秋田大学病院に勤務していた時は頻回に列車通勤していた。特に、冬季間は積雪のために通勤路は激しい渋滞が生じ、駐車場も狭くなり不便したからである。
 しかし、私も転居し、大学病院が駅から遠い秋田市本道地区に新築移転してからは不便になり列車通勤は諦めていた。

 ところが、秋田市は奥羽線秋田ー土崎間に新駅、仮称「泉・外旭川駅」を設置することになった。新駅設置は穂積現市長が初当選した2009年から掲げてきた公約の一つ。

 実施費を盛り込んだ予算が2018年2月に議会で承認され、2019年1月に国土交通省東北運輸局が設置を認可し具体化した。
 計画では19年度着工、21年3月開業を目指す。

 秋田-土崎間7.1Kmは東北6県の県庁所在地の中で、中心駅との駅間距離が最も長く、沿線側の住民や施設にとって鉄道不便区間地域となっていた。
 高齢化の一層の進展を見据え、車依存からの脱却を図る意味でも新駅は周辺住民の悲願だつた。 

 計画では 新駅は秋田駅から約3Kmの現在秋田操車場の周辺に設置することになった。

(工事開始に伴いいつも通っている自転車・歩行者道路が通行できなくなった。右の建物の場所に駅舎が立つ予定)

 ホーム2本、待合室を備えた駅舎などバス停や駐輪場、タクシー乗降場などを設ける。

 市の試算では1日当たりの乗客薮は2118人で、開業から50年間の経済効果が48億3千万円と試算している。総事業費は20.5億円。地元要望設置駅のため事業費は全額市の負担となる。

 重い財政負担を理由に市民の間にはその必要性について賛否の声も寄せられる。
 市民へのアンケートでも設置賛成が泉・外旭川地区住民は76%、市内全域では62%と賛意が優位であった。全域での賛意が意外と高く、私は些か驚いた。 

 なぜ新駅が必要なのか、新駅設置で何がどう変わるのかについても丁寧に説明してほしい。また、市には新駅設置の効果が及ぶような手だても講じる必要がある。新駅をどう活用するかは市の重要課題となる。

 新駅設置でサッカーJ3プラウブリッツ秋田の本拠地となる新スタジアム建設や大型ショッピングモールのこの地区への誘致も取りざたされている。ただ、前者は人口30万未満の秋田市に15.000人収容できる施設を、100億円もかけて作る意義は問われてしかるべきだろう。今の観客動員数はせいぜい2.000人に過ぎない。

 新駅は中心市街地にほど近い。市は鉄道とバスによる新たな交週接点と位置づけるがバス会社の事情は厳しい。駅を設置しても駅と目的地をつなぐ交通網が脆弱では効果も限定的だろう。 

 人口減少と高齢化の元では公共交通網はしぼみ地域の活力は失われていく。社会機能が縮小していく中で都市機能をどう維持していくのかという視点でも論議を深めてほしい。
 
 個人的には、私が現在住んでいる地区は奥羽本線秋田駅と土崎駅の中間あたり、すなわち「泉・外旭川駅」設置場所付近に位置する。また、勤務先の中通総合病院、飯川病院は秋田駅から近いために列車通勤が便利となる。だから、私にとってはワンコインバスと同様に意味がある。

 ただし、いつまで仕事を続けられるのか?列車を利用できるような健康状態を維持できるのか?が問題となる。私にとってはやや遅きに失したか?とも思う。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 秋田ゾンタクラブ 新春チャ... | トップ | 秋田市の話題2020(2) 新文... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

秋田の話題」カテゴリの最新記事