福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

新型コロナ(79) トランプ新型コロナに感染、入院治療、退院

2020年10月05日 10時35分03秒 | 時事問題 社会問題
■10月2日トランプ新型コロナに感染??のニュース流れた。
 10月2日、ネットの速報にトランプ大統領が新型コロナに感染したという記載があった。時差があり、速報なので詳細はわからないが、たぶん本当だろうと思った。

 彼は初めから新型コロナを軽視していた。
 国際的に感染蔓延の初期から、トランプ大統領は「米国では抑制されている」と明言し明確な初動抑制対策を取らなかった。米国の蔓延は急速に増大し、7月には米国の感染者数は世界で最も多くなり、中旬になってトランプ大統領がマスク着用を渋々推奨した。
 トランプ大統領の政策は打算的、直感的、感情的であり非科学的である。米国で死者は20万人にも達しまだ増加の過程にある。

■トランプ新型コロナに感染、入院した。
 トランプ大統領は新型コロナに感染し、軍の病院に入院した。病状は一時酸素吸入を必要とした。高齢であり予断できないと思われた。治療として未承認の抗体療法、抗ウイルス薬レムデシビル(Remdesivir)も用いられた。さらに2度目に血中酸素濃度が低下した3日には、抗炎症作用のあるステロイド剤デキサメタゾン(Dexamethasone)も追加された。酸素補給が必要な中等症と重症患者に勧められる薬だが、軽症者の場合は逆に危険なこともある。「世界最高水準の医療」とされるが「何でもかんでもやりましょう」のレベル、結局何が効いたのかわからない。

■トランプは3日間で退院した。
 ホワイトハウスに戻り、報道陣に健在ぶりをアピール。ツイッターで「新型コロナを恐れるな」と発信した。
 幸い、大事に至っていないからいいものを、今後再悪化の可能性もゼロではないだけに彼の行動は軽率と言わざるを得ない。完治しないままの職務復帰は周囲への感染拡大の恐れもあり、看過できない。

 周辺では既にメラニア夫人をはじめ、ヒックス大統領顧問、マクナニー大統領報道官、報道担当のスタッフ、与党共和党議員らが相次いで感染している。政府中枢での感染予防対策はどうなっているのか?
 トランプ氏は通常マスクをせず移動し、選挙集会ではマスクを着けない多数の支持者の参加を容認していた。これではあまりにもコロナ対策軽視と言わざるを得ない。

 米国の新型コロナ感染者は約741万人、死者は約20.9万人。感染者・死者のいずれも世界の20%以上を占める深刻な状況だ。これでも一定数の支持率を得ているから米国の政治風土は不思議である。

 米大統領は常に「核のボタン」を身近に置く。治療薬デキサメタゾンは精神障害の副作用もある。彼の行動は世界が注視している。

 米大統領が新型コロナ感染を軽視することなく、まず自国の感染を収束へ向かわせる責任を果たしてほしい。
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