憂鬱な水曜日・・・・。
京都シネマで鑑賞。
まあ憂鬱になるのはいたしかない。だって略奪愛ですから、試練といえば試練じゃあないんでしょうね。っていうのが素直な感想です。
だからジャックの息子が心開かないのは当たり前。さてエミリアさん、そんな試練をどうして乗り越えて、ウィリアムと絆を作ることが出来るのか?
主演は今年「ブラック・スワン」でアカデミー賞主演女優賞を見事ゲットした、ナタリー・ポートマン嬢。本作は「ブラック・スワン」より前に作られた作品だそうです。
このほかにナタリー出演作品「メタル・ヘッド」も公開。本当にナタリーのyearのようです。
「ブラック・スワン」とは違い、内容は地味でシンプル。不倫の末、略奪愛で結ばれたエミリアがジャックと先妻の間に生まれた息子 ウィリアムとの毎週水曜日に過ごす日常をリアルに描かれています。
息子ウィリアム、これがまたなかなかの子ども!理屈ぽくって可愛くないんですよ。顔は可愛いんですけど(笑)まあ自分の母から父を奪ったという憎しみもかなりあるんでしょうね。
その上、エミリアと父ジャックの間に生まれた娘イザベルが突然死して、その心の傷に病んでいるエミリアに追い撃ちをかけるような事をグサっと言うんですからね。
切れるエミリアの言葉を逆手に取り、ジャックに甘えるウィリアムはなかなかのもの。そういえば、実母キャロリンもエミリアに言いたいこと言いまくり(笑)そういうところは息子も同格なのかもしれないですね。
エミリアはそんな2人を相手に大変です。
しかしエミリア、そんな弊害にも負けず、ウィリアムと真っ向から向き合います。このあたりは凄いわ。
受けて立つ?いやいやそうではないんでしょうが。まあエミリアなりにウィリアムと距離を近づけたい気持ちなっでしょうね。
切れたり、叫んだりとエミリア。寄り添いたいという本当にピュアな気持ちだったんだと思います。そして何よりジャックとの間にもうけた幼い命が絶たれたこと。これは本当に辛いと。。。。
そのあたりのナタリーの演技も素晴らしいものでした。流石ナタリーです。
そしてウィリアム役のチャーリー・ターハンも実にこういう微妙な設定の子ども心を見事に演じているのでびっくりです。あくまでも冷静で子どもぽくない子どもを上手く演じていました。彼は「君がくれた未来」の子役ちゃんだったですね。
あらすじ(MovieWalkerより)
新人弁護士のエミリア(ナタリー・ポートマン)は、毎週水曜日が来るのが少し憂鬱だった。その理由は、8歳になる夫ジャック(スコット・コーエン)の息子ウィリアム(チャーリー・タハン)。ウィリアムはジャックと前妻キャロリン(リサ・クドロー)の間の子どもで、別れた両親の家を行き来しており、毎週水曜日になると泊まりに来る。学校まで彼を迎えに行くのがエミリアの役目なのだが、両親の離婚の原因であるエミリアには、決して打ち解けようとしないのだ。さらには、小児科のエリート医師であるキャロリンが、育児のあれこれを事細かに指示してくることにもプレッシャーを感じていた。そして、ジャックが帰宅すれば、あれこれと彼女の行動に対するウィリアムの告げ口が始まる。ジャックは、エミリアが新人弁護士として勤め始めた事務所の上司だった。妻子あるジャックと恋に落ちたエミリアはやがて妊娠。ジャックの離婚成立を待って再婚したものの、“イザベル”と名付けた赤ん坊は生後3日で突然、亡くなってしまった。それ以後、エミリアの人生は、次から次へとトラブル続き。彼女を悩ませる問題は、ウィリアムやキャロリンに関することばかりではなかった。離婚した両親が復縁すると知って、エミリアは長年浮気を続けた父にも、そんな父を許す母にも、怒りをぶつけてしまう。あれほど愛し合っていたはずのジャックとも心は離れていくばかり。幸せな未来を見失ったエミリアは、イザベルの死にまつわる“ある秘密”をジャックに告白してしまう。傷ついた心を抱え、家を出るエミリア。ある日、独りで生きていくことを決意したエミリアに、1本の電話が。それは全く予期しない意外な人人物からの呼び出しだった……。
前妻キャロリン、ぶち切れ!それはウィリアムのお受験問題から・・・・。
まあこのキャロリンも言いたい放題でしたが。本作の辛いスパイス役ってところですね。
エミリアはウィリアムと心から繋がることが出来るのか?
作品紹介(goo映画より)
ゴールデングローブ賞、アカデミー主演女優賞に輝いた『ブラック・スワン』の鬼気迫る演技から一転、ナタリー・ポートマンが、不倫相手と略奪婚をするも様々な苦難にさいなまれ、それでも新たな道を歩き始める女性を描く感動作。今作では製作総指揮も務め、愛と人生に迷うヒロインを等身大で演じたナタリーの魅力が満載だ。監督は『偶然の恋人』のドン・ルース。エミリアと再婚するジャックに扮するのは「グレイズ・アナトミー」「CSI:科学捜査班」などの人気TVシリーズで活躍するスコット・コーエン、夫の連れ子ウィリアムを演じる『アイ・アム・レジェンド』のチャーリー・ターハンなど、旬の配役にも注目だ。
ということで今回は記事短めです。なかなかこれ良かったです。
それでも、人生は愛おしい。
メディア | 映画 |
上映時間 | 102分 |
製作国 | アメリカ |
公開情報 | 劇場公開(日活) |
初公開年月 | 2011/07/02 |
ジャンル | ドラマ |
映倫 | G |
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