父さん、あの頃の僕は
あなたが嫌いだった…
8月16日、東宝シネマズ二条にて鑑賞。
2011年のカンヌ国際映画祭でみごとパルム・ドールに輝いた、あのテレンス・マリック監督作品です。テレンス・マリック作品は「シン・レッド・ライン」だけ鑑賞しています。
テレンス・マリック監督といえば、過去に4作品含め本作と僅か5作品という寡作の映画監督であり、また「作品がすべてを代弁する」ことを旨とするため、アカデミー賞授賞式や各種映画祭には出席しない。謎ぽい監督さんで有名??
全ての作品が高評価というのも凄い!
さて本作ですが。。。。。
う~んこれはちょっと一般受けしないかもしれません。ストーリーを理解するというより、心で感じるというふうな作品だと感じました。そして映像美もでしょうね。
生命の誕生に絶滅、そして進化・・・・。そのことが繰り返される母なる地球。
ドキュメンタリータッチの映像に驚きです。
あらすじ
ショーン・ペン。テレンス・マリック作品は「シンレッド・ライン」に続き2度目の出演。
ジャック・オブライエン(ショーン・ペン)は実業家として成功していたが、人生の岐路に立つ。そして深い喪失感のなか、少年時代を回想する。1950年代半ばの中央テキサスの小さな田舎町で、幸せな結婚生活を送るオブライエン夫妻とジャック、2人の弟たち。一見平穏に見える家庭だったが、ジャックにとって心安らぐ場ではなかった。社会的な成功と富を求める父(ブラッド・ピット)は、力こそがすべてだと考える厳格な男で、母(ジェシカ・チャステイン)は自然を愛で、慈愛に満ちた心で子供たちを包み込む優しい女だった。11歳のジャックはそんな両親の狭間で2つに引き裂かれ、葛藤していた。父に反感を抱きながら、父に似た成功への渇望や力への衝動を感じ、暗黒の淵に囚われそうになるジャック。そんな彼を光のさす場所にとどめたのはなんだったのか、数十年の時間を経て思いを巡らすとき、すべてを乗り越えつながり続ける家族の姿に、過去から未来へと受け継がれる生命の連鎖を見出す。
男が人生で成功するには「力」が必要だ!と教える。
“母さんは甘すぎる。善良な人間は利用される。音楽家の夢を捨てた父さんのようになるな。”と・・・・・。
父と息子の確執は何処の家庭でもありがちな話です。そんな題材をマリックワールド的に描いたが本作。
多くは語られず、それぞれの登場人物の表情などで何となくわかる。映像もその一つですね。全般を通して美しいです。まるで詩のような感じ。
オブライエン夫人にはジェシカ・チャスティン。今回初めて本作で知った女優さん。
次回のテレンス・マリック監督作にも出演するそうです。という事は意外にも監督作品、早く観れそうですね。
ブラビの短髪というのも新鮮ですね。これ良いです。
次男R.L役のララミー・エップラー、可愛い男の子だったね。個人的に好みでした♪
製作秘話
2007年10月、ビル・ポーラッドはリバー・ロード・エンターテインメントを通してのプロジェクト実行計画を発表し、ショーン・ペンとヒース・レジャーへの主演交渉がされた。2007年12月、レジャーの代役としてブラッド・ピットへ交渉中であり、ペンは脇役として留まると報じられた。
ヒースが出ていたら、どんな風だったのかな?
3人の息子役にはオーディションで選ばれたそうですが、初出演とは思えないくらい素晴らしい演技でした。
あんなに威厳があって強かった父も、会社の倒産(だったか?)弱音を吐いたシーンにはちょっとほっとしましたね。ジャックの目にはどう映ったのかしら・・・。
とにかく映像が美しい!それだけでも観る価値はありました。
そしてラスト、全ての登場人物がここに集まる。救いと希望が今まさに訪れようとしているのか?
解説(allcinemaより)
「天国の日々」「ニュー・ワールド」の名匠テレンス・マリック監督が、1950年代のアメリカに暮らすある家族の物語を、圧倒的なヴィジュアルと共に、壮大かつ根源的な視点から描き出すヒューマン・ドラマ。主演は「イングロリアス・バスターズ」のブラッド・ピット、共演に「ミルク」のショーン・ペンとハリウッド期待の実力派ジェシカ・チャステイン。2011年のカンヌ国際映画祭でみごとパルム・ドールに輝いた。
メディア | 映画 |
上映時間 | 138分 |
製作国 | アメリカ |
公開情報 | 劇場公開(ディズニー) |
初公開年月 | 2011/08/12 |
ジャンル | ドラマ |
映倫 | G |