最近観た“ファニー・ゲームU.S.A”のオリジナル版の紹介をします。
リメイク版とほぼ同じのようですね。細かいところまで覚えていませんが。レンタル店で偶然見つけました。貸出中ではなかったのでラッキーでした。とりあえず観てみようと思い、レンタル。
監督さんは、リメイク版と同じ、ミヒャエル・ハネケ監督です。この作品をリメイクするのは、自分でなければという思いがあったそうです。今から10年前に製作された、オリジナル版は、オーストリア映画。夫婦役には「善き人のためのソナタ」で、一躍名が知られるようになったあのウルリッヒ・ミューエと私生活でも夫人のスザンヌ・ロタール。
お話の展開を知っているので、そんなに恐怖感はなかったけれど。いやあやはり何んか理不尽さを凄く感じさせられる作品ですよね。何の目的で二人の青年がこのようなゲームだといい残虐な殺人をするのか?
ハネケ監督曰く、暴力がいかに不快なものであるかを再認識してもらいたかったということだそうで、確かに、青年二人が家族に向かって吐く言葉も腹立たしさや嫌な気分にさせるのが印象的です。ただ暴力や銃で撃たれて死ぬという場面の映像表現はありません。これも一つの見せ方なのかもしれないですね。つまりこの青年の非道な態度から想像することで、残忍さを強く見せているような気がしました。
青年たちのキャラも一見まともそうだけに、途中から変貌するところが何とも言えず、不気味です。目的も見えないし、ゲーム感覚での遊びのように家族を餌食にするの動機も分からず・・・・・?
あらすじを紹介
穏やかな夏の午後。バカンスのため湖のほとりの別荘へと向かうショーバー一家。車に乗っているのはゲオルグと妻アナ、息子のショルシ、それに愛犬のロルフィー。別荘に着いた一家は明日のボート・セーリングの準備を始める。そこへペーターと名乗る見知らぬ若者がやって来る。はじめ礼儀正しい態度を見せていたペーターだったが、もう一人パウルが姿を現す頃にはその態度は豹変し横柄で不愉快なものとなっていた。やがて、2人はゲオルグの膝をゴルフクラブで打ち砕くと、突然一家の皆殺しを宣言、一家はパウルとペーターによる“ファニーゲーム”の参加者にされてしまう。(allcinemaより抜粋)
ペーター(フランク・ギーリング)
オリジナル版ではピーターがペーターになっています。リメイク版のピーターより
やや小太り。そんなペーターをパウルは豚よばわりでした。
そして二人組の青年リーダー格がこのパウル(アルノ・フリッシュ)。リメイク版ではポールという名前でした。
ハリウッドリメイク版のポールはマイケル・ピットが演じた。
私はどちらかと言えば、マイケル・ピットの方がこの役にぴたりとはまっていた気がしたが・・・・・?
助けも呼ぶことが出来ない、まさにパニック状態の中で3人の家族は一体どうなるのか、?
印象深いシーンは二人組がいったんこの家族の元から立ち去った後。ぼろぼろ状態になった夫婦のシーンが長廻し状態で撮影されます。至近距離ではなく、かなり引いた角度です。まるで静止状態のような何ともいえない場面なのです。
アナは何と!?
希望の道はないのか?結局はやっぱり後味のむちゃくちゃ悪い結末。
そして次なる犠牲者を求めてあの二人組はまた「卵をわけて下さい」と訪ねて行きます。
あぁ~!また何も知らないでぇ~~。卵わけてあげるの??思わず叫んでしまいました。
突然なり響くあのパンクの♪→メインの音楽はジョン・ゾーンの「Bonehead」と「Hellraiser」だけである
メディア | 映画 |
上映時間 | 108分 |
製作国 | オーストリア |
公開情報 | 劇場公開(シネカノン) |
初公開年月 | 2001/10/20(日本での公開日) |
ジャンル | サスペンス/ドラマ |