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10日はW受験だった。

2018年03月14日 00時00分00秒 | タイで子育て
3月10日は息子と娘の試験日。息子は 本命 夢の医学部の適性試験で、娘は本命校の入試だった。
試験日が重なったのを知ったのは1月上旬。前日に息子をコンケンへ連れて行き、当日は息子一人でコンケン大医学部の目の前のホテルから歩いて横断歩道を渡って医学部まで行き、そこから大学構内の循環バスで試験会場まで行かせるつもりだったが、息子は「歩いて行けるか!」と文句を言い、当日同じホテルに泊まって受験する友達に頼んで、お母さんの車で一緒に連れて行って貰う手配をした。大学前の国道2号線は事故が多く、車線は片側4車線と多いのにホテル出口から交差点までが近いので、慣れない人の運転で対向車線へUターンして入るのは本当に危なく、今度は私が心配で落ち着かない。仕方ない一緒に行くかと思って妻と相談し、私がコンケンへ行くと足がない妻と娘は、前日から学校近くのホテルへ泊まって受験することにした。



試験日前日の9日は、昼の12時ちょうどに妻と娘を学校目の前のバンチャンホテルへチェックインさせ、近くの理科の塾まで送った。二百バーツしか変わらないのでジュニアスイートにしてやったら、部屋も広いしソファーも有ると娘はご機嫌だった。
息子と私はそれからコンケンへ。途中に願い事が叶うと人気の「象が仏像を拝むお寺」へ寄って合格祈願。ホテルはコンケン大医学部(シーナカリン病院)眼の前のInnで、着いたのは15時過ぎ。それからコンケン大へ試験会場の下見に行き、セントラルプラザ・コンケンで夕食。最初は日本食屋で定食でもと思ったが、食中毒を気にして生野菜は避けたいと言う神経質な息子。「それなら8番らーめんで炒めた野菜たっぷりのラーメンと焼飯と餃子でどうだ?全部火が通っているぞ!」と言うと、「それはいい!」と同意する息子。食事中の写真を8番ラーメンファンの娘へLINEで送ると、「私はクイチャップなのに、馬鹿!」と返信。タイは食中毒が多いので、歩いて行ける場所で火が通った物をと考えてクイチャップだったらしいが、娘は腹立ち紛れにホテルへ帰ってからも焼飯を食べたらしいw。

食後はセントラルプラザ内の書店を巡って本を探す息子と私。息子は化学の過去問題集を1冊、私は中学生向けの数学ギフテッドの本を2冊購入。同じチェーン店でも、ウドンとコンケンでは扱う本に少し違いがあり、ウドンの店頭では見ない本が見つかったりする。ホテルへ戻ってシャワーを浴びて18時。息子は勉強中で私はテレビも観れないし、スマホは老眼に疲れるので、いつの間にやら寝てしまい、20時過ぎに一度起きたが、娘と電話で話したら21時には寝てしまった。息子も22時過ぎには寝たらしい。

翌日10日はいよいよ試験本番。朝は5時に起きてホテルで食事を済ませ、6時半には出発。幹線道路へ出ると車が少なかったので、楽々に交差点の右折レーンへ入ってふと対向車線を見ると、タクシーが横転して腹を上に向けており、周囲の人が集まり救助の最中。1台のタクシーから7人くらい引き出したが、制服を着た高校生ばかり。息子の話では王室系のチュラポン校(ルーイ?)の生徒らしい。数人が腕を擦り剥いて血が出ており、抱き合って泣いている女子生徒の姿も。医学部を目指して何年も頑張ってきただろうに、肝心な入試の直前に交通事故。可哀想で私の胸まで苦しくなった。私のすぐ近くにもスピンして向きが変わっったホンダのJAZZ(日本名フィット)が停まっており、お母さんと制服を着た娘らしき女の子が中央分離帯へ立っていた。こちらはUP校の生徒で息子の顔見知りらしく、私達と同じホテルへ宿泊していたそうだ。現場の状況からすると信号が青になって右折もしくはUターンし始めたところへ信号無視のタクシーが突っ込んだのだろう。息子が同乗を頼んだ友達とは違ったそうだが、私が「ほら、ここは危ないだろ。歩いて横断歩道を渡って行けと言った意味が分かっただろ!」と言うと、黙って頷く息子。私が行こうとした下り車線上は破片が散らばっていたので、側道へ入ってシーナカリン病院へ。

息子は医学部の先輩から試験当日のアドバイスを貰っており、当日最初に行くよう言われたのがシーナカリン病院正面玄関に有る前国王ラマ9世の御両親であり「タイの医療の父」と呼ばれるソンクラーナカリン太上王とシーナカリン王太后の像。そしてすぐ近くにある医学部の御本尊にもお参り。



息子は普段キリスト教徒を自称しており、私が「あれ?お前キリストじゃあないの?」とからかうと、「これは別」と答える息子。「困った時の神頼み」というより「溺れる者は藁をも掴む」だろうなあと揶揄しても笑って誤魔化していた。コンビニで菓子や飲み物を買って試験会場だった農学部へ息子を送ると私はホテルへ戻った。

ホテルのベッドへ転がって娘の受験へ行った妻へ電話を入れると、ちょうど娘が試験会場へ入るところ。小学校で流行していたインフルエンザや外食での食中毒を心配して薬も一式持たせていたが、体調は万全。安心した私は10時頃までウトウト。前日の夕方から10時間以上寝ただろう。11時にチェックアウトして息子の試験会場である農学部へ行くと、各学部に会場が分散してあり、大学も広いので特に混雑もなく、日陰の駐車場まで確保できた。コンビニで息子の昼飯に冷凍の弁当を2つ買って、私は菓子パン2個。冷凍の弁当は量が少なく食べ足りないので、またコンビニで菓子や飲み物を買い足す息子。

13時に息子が試験会場へ入ると、私は帰りの渋滞対策に抜け道探し。大学から幹線道路へ出る主な道は3つしかなく、帰りは大学から出るのに渋滞が予想されるので、朝入ったシーナカリン病院の正門へ構内の主要な交差点を避けて抜ける道を確認しておいた。それが終わるとコンケン大の食堂街の売店巡り。本屋へ行きたかったのだが大きな本屋は1つしかなく臨時休業。窓から中を覗くと、コンケン大は附属学校があるので、中高生向けの参考書もあるようだ。どんな本があるか楽しみだったが仕方がない。他は雑誌や新聞を扱う店が数店しかなく残念だった。それならと向かいの図書館へ向かったが、カード改札に阻まれる。係員へ言えば入れてくれそうだが、面倒なので諦めた。

そうこうしている内に試験終了の15時。予想通り出口に近い主な道の交差点やロータリーは渋滞。私は抜け道でスムースに出れた。ウドンへ向かってウボンラットダムへの分岐までは車が多くて走り難かったが、その先はいつも通り。17時過ぎに妻と娘が待つウドンの中心街の喫茶店へ着き、ホテルでカバンを取って帰宅。従業員が集落の祭りで留守番が頼めなかったので空き巣を心配したが無事だった。

帰宅して犬を散歩させていると、自宅から息子の大きな声がして掛け出てきた。数日前も息子の部屋の窓の外へ蛇が居ると騒いでいたので、「どうした?また蛇か?」と尋ねると、「塾の解答速報によると、今日3つやった試験の内の一つである医学部GAT(言語能力試験)が満点」だったそうだ。しばらくすると別の塾から違う見解が出て、息子の興奮はそこまで。娘も試験の興奮が冷めず、不安もあるのか喋る喋る。22時頃に早く寝ろと私から叱られるまで続いた。



息子の試験会場だったコンケン大はタイ桜が満開。私も「サクラサク」の記事が書けると良いのだが。

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コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
全く総力戦ですね~~♪ (ハシビロコウ)
2018-03-14 08:22:37
日本でもそうですが、
地域によって、その苦労は違うでしょうが、
タイは、又、固有の大きな苦労が有るようですね。

試験が無事、終了して、誠に良かったです~~♪
結果が楽しみです。

試験日当日に、事故に遭われた受験生の皆様は、誠にお気の毒でした、受けられた方も、少しは居たかも知れませんが・・

受験日という特殊日なのに、周囲の人が、無頓着というか、思慮足らずと言うか、これも、特有の困難の1つなのでしょう。
返信する
家族愛で乗り切ろう! (muga)
2018-03-14 17:00:45
コンケン大の前は自己多発地帯なのですよね?
なのに放置してるわけですか!
も〜あきれて意見も言えない、痴呆放置(;´Д`)

W受験の大変さが伝わりました、家族の助け合いって美しいし大切ですね(*^_^*)
うちみたいに足の引っ張り愛(笑)でなくて良かった〜☆彡
お嬢ちゃんは、まあゼンゼン心配してませんが、お兄ちゃんはハードル高い挑戦ですから心配ですね。
タイは浪人しても恥ずかしくないですから、目標は落とさずに頑張って欲しい気持ちです。

あ、こっちの甥っ子ですが、次男の方、
卒業できずに留年になりましたww
ハイ200万円ボン!ゴミ箱へ…
お母さんの頭から湯気がブシューっと爆発寸前、SL山口号のように坂道が登れなくなって引退しないか心配しています(-_-;)
コイツと違ってお兄ちゃんは頑張ってますからね、勝敗は兵家の常、勝っても負けても実力は上がってるはずです。
持ち前の押しの強さで乗り切って欲しい、来週が勝負だガンバレー!!!
返信する
Unknown (チョンブリ)
2018-03-14 20:36:39
O-NETとGATが終わってるんでとりあえず結果は出てるんですよね?
回答速報で大体どの辺にいるかわかりますよね。
GAT満点だし合格してますよ。
返信する
コメントありがとうございます (メンカーム)
2018-03-15 08:59:32
ハシビロコウさん
タイは表面的には良い人が多いですが、
配慮が足りなかったり、ミスが多かったりで質的な不安が付き纏います。
距離的には少しの横断でも、心配していた通りに目の前で事故があると
怖いなと思いましたよ。
しかも原因は信号無視と安全を確認しないでの右折。
信号無視は当然いけませんが、タイでは本当に多いので
右折前に対向車が停まったか減速しているか十分な確認が必須ですね。
入試は今回を逃すと来年ですから、処置をして受験したと思いますが、
十分な力を出して出来たかと言えば、やはり難しかったと思います。
仰るように大切な日ですから、本人も周囲ももう少し気を付けなければならないでしょう。
そう言いながらやっちゃったのが今日の新しい記事ですがw。

mugaさん
コンケンで一番広い道路ですし、丘があっての傾斜地。
丘からの下りはスピードも出ますし、登る方もアクセルを踏み込みます。
見通しは良いのですが、側道の出入りもあればUターンもあったりで
私が運転する時も特に気を付ける場所です。
事故のあった交差点は、タイによくある1方向ずつ青になるタイプですが、
待ち時間が長いだけに信号が変わってすぐは突っ込む車も多いです。
普通は信号が青になっても、対向車線の車の停止や減速を確認して入りますが、
気が焦ったか、慣れてないのか、停まると思って右折してしまった様です。
医学部の受験と中学の特別コース受験を同じ日にするなんて
全く配慮に欠けていると思われませんか?疲れてしまいましたよ。
娘は無事合格しましたが、親は喜んでも本人は納得できなくて大泣き。
息子が「俺は2回落ちたのに、合格して泣くな!」って言うのを聞いて苦笑w。
娘の結果は新しい記事にしましたので読んで頂ければと思いますが、
息子は「夢」が叶わなくても、やりたいことは多いみたいだから大丈夫でしょう。
医学部は無償の奨学金制度が充実してますから、
大学入学後や社会人になってからの受験も多いらしいです。
もう大人ですから、自分で考えてやってくれると思ってます。
日本は学費が高いので大変。200万円は笑えない金額ですね。
息子は今まで塾でカバーしてましたが、大学でも補助が要るのかなと・・・

チョンブリさん
今年から大学入試のやり方が変わってまして、
各自の得点の発表は未だですし、
試験会場へ持ち込む物も制限が多いですから
メモ持ち帰りの自己採点も出来なかった様です。
どの試験の得点発表も4月上旬だそうです。
問題の持ち出しも出来ませんし、発表もされてませんから
解答速報も記憶の範囲の一部の物しかありません。
医学部GATはマップを書くので、その記録で誰かが速報を出した様ですが、
実際には禁止されていることですね。
本人の感想は思っていたより良いような話でしたが、
こいつは自己愛の塊の様な奴でして
事前の模試なんかはボロボロでしたから
厳しい現実を突き付けられるのではと心配してます。
まあどこか通ればOKですよw。
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