Menkarm World

メンカームの趣味の部屋へようこそ!

子供の教育 6(中学受験)

2012年06月27日 14時31分06秒 | タイで子育て
子供の教育 5(中学受験対策)のつづき。
6年生が始まると、授業中のミニテストの結果も良好。急に成績が良くなって先生や友達が驚いた。勉強が面白くなったのか、帰宅後に机へ向かう時間が多くなった。新しい塾にも慣れたようで、良い友達が多いと喜んでいた。今までは呼ばれなかった、クラスから選抜されて行くソソボトーやナナチャート等のテストにも必ず声が掛かるようになった。これらのテストへ参加して賞を貰うと、中学校の理系コースの受験資格になったり、特技入学のポイントにもなるので、担任へ話して積極的に参加させた。6年生の統一テストO-NETの対策は塾でやったようで、まあまあの成績だった。
3月へ入って公立校特別コースの受験申し込みが始まった。ウドンピット校はソコボー(理系)コースとEP(英語)コースがある。うちの子供はポー4(小4)で成績が足りない科目がありどちらも断念していたのだが、子供の友達からナナチャート試験の受賞が受験資格になると電話が入り、ソコボー(理系)の申し込みが出来た。テスト前は連日夜遅くまで塾で勉強したが、結果は不合格。ネットで公表された受験者の得点を見ると、特に算数の成績が悪い。うちは算数が得意なのに?と思ったが、全員の成績をエクセルへ入れて調べると算数のテストは100点満点で、合格レベルは24点。1桁の得点が大多数だった。特定の塾の生徒が多数合格したそうで、うちの子供と同じ塾へ通う子供の父兄と思われる人が、有名な進学塾へ行ってるのに1桁しか取れなかったと大手新聞に投書し掲載されたが、子供の話しを聴くと、出題はモー1(中1)レベルで捻ってあり、子供の塾でもモー1レベルの勉強はしていたがO-NET対策問題集ではレベルが低過ぎたようだ。家庭教師等で個別に学習しないと難しいだろう。
次は特技入学があり、子供はナナチャートの受賞を種に理数コースで受験。理科や算数の試験が口頭でされたが、この試験で重視されるのは賞状。王族から表彰された子供や、賞状を数十枚持った子が合格し、口答試験は順調なのに、うちの子はまた不合格。このテストに限れば、田舎の公立校へ通った子供が、賞状の数が多くて有利に見えた。
3回目がいよいよ最後の普通コース。卒業して夏休みに入ってからは毎日塾だし、苦手なタイ語は家庭教師にもお願いした。帰宅してからも私が算数の特訓。使った問題集は捻った設問が多いソソボトー試験の過去問題集。受験願書の提出は、合格判定時に同じ得点なら受験番号が少ない方が合格になると噂があり、早朝から待って申し込みをした。受験は本来の校区であるウドンタニ中心街の220名と、校区外の220名に分かれており、校区外枠はイサーン地方を中心にタイ国内から受験するので、中心街居住者は有利と言われている。中心街への居住は2年以上が条件なので、早くから住民票を移して受験する人もいる。我家は校区外なので子供には頑張ってもらわなければならない。受験案内を見ると、去年まで裏口と言われていた、先生の子供、政府関係者の子供、寄付金を収めた子供は入学させると書いてあった。約100人がそういう入学者になる。ちなみに私が住む集落は寄付金入学者ばかりだ。5~10万バーツと噂の高額の寄付をしなければ入学できないのかと最初は思ったが、塾の先生に尋ねると、そうでも無いそうだ。
試験日前日、子供は緊張して寝れないので、数年ぶりに私が添い寝。少し話をして横になったら寝息をたて始めた。翌日は朝礼の国旗掲揚で倒れる受験生が何人か居たそうだ。
テストが終わって子供に聴くと、算数は簡単な問題が多かったそうで、私が教えたソソボトー試験の過去問題集は空振りになった。
中学入試の合格発表は、発表日前日の夕方には掲示されると噂を聞いて、 前日の17時には学校へ行った。 18時になると次々車が入って掲示板を目指すが、 いつまで待っても発表されず帰宅した。 24時まで学校のWEBでリロードを繰り返すが更新は無かった。 朝は4時頃から妻に起こされるが無視して、目覚まし時計の音で5時起床。 パソコンを立ち上げていたら息子の友達のお母さんから電話があり「合格してるわよー♪♪♪!!!」 WEBで確認すると息子の名前があった。 塾の先生の話しでは、WEBには24時過ぎに掲示されたそうだ。
合格したからと安心できない。クラス分けがあるのだ。ウドンピット校は1学年15クラスあり、ソコボー(理系)コースが1,2組。EP(英語)コースが15組。普通コースは3~14組になる。クラス分けは成績が考慮されるそうで、3~6組は成績が良い生徒が集められ、ベテランの先生が担当すると言われる。うちの子供も成績順ならそこへ入れるはずだが、噂ではクラス分けにもお金が絡む事があるそうで、事実か分からないが2万バーツ払えば、寄付入学でも上のクラスへ入れると聞いた事もある。上がる子供が居れば、落とされる子供も居るはずで不安を感じたが、塾の先生から任せて欲しいと言われ、希望するクラスへ入った。入学後に寄付を求められるが、寄付入学者以外は千~2千バーツも払えば十分だそうだ。
毎日子供はニコニコして通学している。子供の話しでは、制服はブランドであり、プライドだそうだ。休みの日に塾へ行くのに、制服を着たり校章入り鞄を持って来る生徒も居るらしい。学校の話しでは、偽物の校章入り体操服が市販されているそうで、それを着て歩く他校の生徒も居るから注意しろと言われた。
もし合格しなかった時の話しだが、私の知人にドンボスコ校へ子供を幼稚園から9年通学させたが、成績不良(評価2,5以下)で同じ学校の中学部への進学を断られ、ウドンピット校も不合格だったので、田舎な地元の幼稚園や小学校と併設した中学へ入れた人がいる。大学進学を目指すなら中高一貫校が基本なのに何故と尋ねたら、公立の中高一貫校はテッサバンなどの一部を除いて試験日が同じなので他の学校は受験できないと言われた。確かにルールはそうなのだが、どこの学校も辞退者が出るので、追加して入学の受付をする。寄付は必要らしい。予告無しに校門前に看板で掲示されるが、そういう情報は塾の先生が早い。電話番号を渡して連絡を頼むべきだ。それと、願書は複数校へ提出できる。願書だけでも提出しておけば、本命に合格できなくても次の学校へ入り易いと聞いた。ウドンピット校を落ちると、空港前の学校へ行く子供が多い。空港からコンケン方面へ行く外周路にも、もう1つある。噂では願書の提出も受験もして無くてもある程度の成績であれば1万B程度の寄付で入学可能だそうだ。
またダラダラと書いてしまったが、ここへ書いた内容、特に寄付入学については噂である。同じ集落でおばあちゃんが孫の寄付入学の話しをしたのは直接聞いたが、他の話しは父兄同士の噂話で根拠が無い。しかし不合格だった子供も、同じ試験日なので受験不可能な学校へ何故か入っているのは何人か目にした。何か救済措置はあるようなので、学校や塾の先生と相談すべきだろう。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 子供の教育 5(中学受験) | トップ | 離婚! »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (海外暮らし)
2012-09-05 21:46:33
お邪魔します。
5と6、じっくり読ませていただきました。

凄すぎる!の一言です。
東京の有名中学受験なみですね。

うちの上の子は昔からお勉強はできるほうですが、
親がここまで応援できるのか?
のんびり構えていたのでこれ読んで焦りました。

良い意味でとても考えさせられました。
ありがとうございます。
返信する
頑張ってください (メンカーム)
2012-09-05 22:42:40
イサーンでは、コンケン大学付属校とウドンピット校が人気です。
イサーンだけでなく、バンコクからも受験に来ます。
小学校の勉強だけでは入学できない仕組みですから、
親が手助けするしかありません。
しっかり準備して頑張ってください。
返信する
いつも勉強させていただき感謝です (Nan)
2018-08-20 11:18:21
来年息子が中学受験です。
いつも参考にさせて頂いています。
有り難うございます。
返信する
頑張ってください (メンカーム)
2018-08-20 17:32:10
Nanさん
来年受験ということは・・
文字通り来春受験の受験生ですよね?
それとも来年度受験かな?
この2年の中学受験は難問奇問が少なくなり、
素早く正確な解答が出来る子が勝ち易くなってます。
市販の中学受験問題集を制限時間内に解く練習をし、
間違えた設問は解説を読み、何度も繰り返すと良いでしょう。
各教科数冊クリアし、全部答えを覚えるくらいにやると良いですよ。
学校間の格差が大きいですから、どの中学へ入るかで、入れる大学がほぼ決まる様なものです。
頑張ってください。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

タイで子育て」カテゴリの最新記事