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【目から鱗】(第4回『光』)タイで植物を育てるヒント

2024年06月21日 23時35分00秒 | タイで園芸
「タイで植物を育てるヒント」の4回目は『光』について。

日本では1番日差しが強い夏で日光の強さは10万ルクスと言われているが、タイだと太陽が真上にある暑季が終わって雨季へ入っても晴れていれば…

16万ルクスくらいはある。
日本なら炎天下でも平気な植物でも、タイだと調子を崩す事もある。

ここから観葉植物の話になるが、日本の園芸書で「明るい日陰」とか「レースのカーテン越しの窓際」と書かれていても、熱帯のタイで同じ様にやって上手く行くとは限らない。

そこであると便利なのが照度計で、以前だと私は通販で中国製の安いのを買って使っていたが、最近はスマホへ照度計アプリをダウンロードすれば簡単に明るさを測定出来る。

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植物が成長するのに必要な明るさは種類によって異なり、特に室内へ置くなら光の確保に苦労する。

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明るさが足りなければ、タイのネット通販へ植物育成用ライトが色々とあるが、購入時に気を付けなければならないのはライトの電源回路。
日本では人が触れる部分への使用が禁止されているが、タイではトランスを使わない電源回路の商品があり、照明のフレームへ200V以上の電圧が掛かっていたりする。
あまり安いのは買わない方が良いし、判らなければ金属ケースのは避けた方が良い。
またLEDでも数が多くて発熱するので信頼出来る会社のライトを選びたい。

最低限必要な光はリンク先へ書かれているが、それでは最高は?
これも植物の種類によって異なるが、妻が仕入れに行くバンコク近郊の観葉植物農園の明るさは、6月の雨季の晴れ間で…

1万7千ルクス弱。
暑季の猛暑の日は2万ルクスを超えるだろう。
同じ時に農園の外が

16万ルクスなので、90%の遮光がしてある。
2万ルクス前後が適切であり、室内と比べてかなり明るい環境で育てられているのに驚かれたのでは?

私の趣味の栽培場は、妻が使っていた時に60%の遮光だったが、観葉植物には明る過ぎるので上から80%を重ねてあり、雨季の今だと7千ルクス程度と暗めだが、種の発芽や挿木等の比較実験で苗を作ったりしているのでちょうど。
最前列の幅2メートルは60%遮光を残してあり、明るさが必要な植物はその周りへ移動。

ある程度明るいと葉と葉の間隔が狭くなって植物が締まるし、観葉植物にも小さな花が咲いたりする。

伸び過ぎたので取り木したフィロデンドロン リングオブファイヤが開花
新葉が赤いので、花も赤。w

遮光ネットを使わなくても明るい環境を観葉植物へ提供できるのは、朝だけ直射日光の当たる東向きの軒先やバルコニー。
見栄えのする大型の観葉植物を美しく楽しめる。
(室内等の暗い場所から急に直射日光が当たる場所へ出すと葉焼けする可能性があるので注意。)

初心者の方へは丈夫で育て易いモンステラをお薦めしたい。

写真↑のは切れ込みが広くて葉が細い変異種。
買った種から偶々出たが、買うと小さな苗が数万円。w

こちらは斑入りの丸葉。
日本では丸葉の「福助」が人気で欲しかったが、妻が仕入れた斑入りに丸葉があったので貰った。w
変異種として売っているのは高価だが、気を付けて探せば普通のに混ざって売っていたりする。

普通のなら百バーツから売っているし、斑入りは大量生産で価格急落中。
モンステラ ジャンボ(デリシオーサ)やタイコン(斑入り)は葉と葉の間が狭くて茎がニョロニョロ伸びないので育て易い。
背が低いコンパクタの斑入りも流通し始めた様子。

肥料を少し控えれば、手を入れずに長く楽しめそう。

猛烈なブームが収まって価格も手頃になった今からが楽しむチャンス。
明るさと肥料で植物の成長はコントロールできる。
2週間後は「肥料」について語ってみたい。
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