DTACよ、お前もか？タイのこんなところが嫌い！

「呆れた携帯電話会社。詐欺だよそれは！」のタイトルでタイの携帯電話会社AISのプリペイド携帯を使うと、有料サービスを無断で登録されニュースや占いのSMSが着信する度に度数が減る詐欺の話を書いたが、次は別の携帯電話会社DTACで同様の詐欺に遭った話。

私が携帯電話を買ったのは、妻の携帯のAIS詐欺騒動の後で、DTACのSIMを購入。偶に録音音声の宣伝の電話が入るのが五月蝿いが、使った以上にお金は減らないので喜んで使っていた。妻のスマホのお古を使い始めてからは、1ヶ月１９９バーツ（税別）のプロモーションへ入り、通話料が１００バーツ付くので実質月９９バーツでネット使い放題。５００MB以上は１２８kbpsの速度制限だが、日本のラジオ放送の受信アプリradikoやクラウドからの音楽再生にYOUTUBEも問題なく使えるので重宝していた。

ところが数か月前からやたらとSMSが着信し始め、プリペイドの度数が減っているのに気が付き、月に１回のプロモーションが課金された後の残りの度数を、同じくDTACを使っている娘の携帯へ転送したりして、私の携帯へプリペイドの度数を残さないようにした。妻か子供が暇な時にDTACの代理店へ行って苦情を入れようと思っていたが、我が家は私を除いて忙しい人ばかり。仕方がないのでとうとう自分で代理店へ行くことにした。

御存知の通り、私のタイ語は幼児レベル。何と言おうか考えて思いついたのがこれ。「トラサップ（電話が）カモイ（泥棒する）グン（お金を）」。元々無愛想な顔の私だが、思いっきり不機嫌な顔をしてDTACの代理店へ行き、「トラサップ カモイ グン」「タムマイ（何でだよ！）」で口撃。お店に来ていた中華系のおばさん達も「SMSでお金を取るなんて悪いわねぇ」と援護射撃。店員のお姉さんから何やら尋ねられたが意味が理解できず、「DTAC　カモイ　グン タムマイ！！！」で押し切る私ｗｗｗ。
店員が私のスマホを返しながら何やら喋った中に「ヨックローク（キャンセル）」と「ブロック」が有ったので、有料SMSサービスのキャンセルとブロックをしてくれたなと理解。やれやれこれで忙しい人を使わないで済んだ。

代理店で私の携帯電話の有料SMSサービスがキャンセル出来ると言う事は、逆に登録も出来るということ。DTACもしくは代理店が顧客へ無断で有料サービスを登録している可能性が高い。誰が登録したかは顧客データベースへログ（記録）が残っている筈。日本なら徹底的に追求してやるところだが、ここはタイ。私はタイ語が不自由だし、携帯電話のプリペイド詐欺はタイ人の間でも有名になっており、訴訟を起こした人も居るらしいが、顧客へ迷惑を掛けても携帯電話会社は儲かるからか全く動かず、警察や監督官庁も金が流れているのか知らん振り。日本のように大手広告代理店の圧力でも掛かるのかマスコミも取り上げない。

不正により金を盗まれ続けても、私の手元に何も証拠がない。証拠があるのは携帯電話会社のサーバーだ。顧客へ判らなければ何をやっても良いらしい。ネット上では社会問題とされているが、本来不正を正すべき人は誰も動かないまま。被害者が口を噤んで我慢するしかない。加害者より力が無ければ被害者は何も出来ないのだ。正義は法ではなく力で決まるのだろう。

気に入らなければ外国人である私は黙って帰国するべきかも知れないが、我が子はタイ人としてタイで育てている。子供の将来を考えても、このくらいの不正はタイ人自らの手で正されるべきではないだろうか？
悪事は必ずエスカレートしていくので、放置すればもっと酷くなるのは間違いない。どこかの国のように、国民が自国の名前に「地獄」を付けて自虐的に呼ぶような酷い国には成って欲しくないのだ。

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