茶の湯(茶道)には、色々な決まり、即ち、約束事が有ります。
花入を作る人には、関係ない事ですが、一応知っていて、悪い事は無いと、思いますので、
簡単に述べたいと、思います。
・ 花を生ける方法には、流派も無く、自由に生けますが、花入を、何処に置くか(花を何処に飾るか)は、
決まり(約束事)が有ります。
・ 床(床の間は、俗称です)の主役は、軸(掛け軸)です。
花はあくまで、従の立場であり、花入は、更に、花を引き立てる、立場となります。
・ 床に、掛け軸の他に、香炉や香合を、飾った時は、花入れを、置かない事が、約束事となっています。
又、掛花入や釣り花入れも、掛けたり、吊るさない事に、なっています。
2) 床に花を生ける
・ 花の位置は、掛け軸の左側(軸先と言います)、中央部(軸元)、右側(軸脇)の何処かに、
成ります。
・ 茶室に於ける、床の位置は、一定ではありません。時代と共に、新しい配置が出てきます。
a) 上座床(かみざとこ): 千利休の時代は、床は客座側に、位置していました。
b) 下座床(げざとこ): 点前座の後方、つまり亭主が、点前座に座った時に、床の間が、
後ろの位置に、来るものをいいます。(江戸初期の、織田有楽=おだうらく、好み)
C) その他: 小堀遠州好みの、床と点前座が、並べられて、床飾りと、点前作法の両方を、
客座から同時に見る様な、茶室が作られました。
① 「本床」では、掛物と茶花を、一緒に飾る(諸飾り)場合の、花入の位置は、床の間と掛物によって、
決まりがあります。
)縦物の軸の場合は、基本的には、花入の種類に関わりなく、向かって掛物の左側(軸先)に
置きます。中央(軸元)に置くと、軸が隠れるのを、嫌います。
) 横物の掛軸の場合は、花入は種類を問わず、中央(軸元)に置きます。
② 「下座床」(げざどこ)での、花入の置き方は、「本床」の場合の逆(右側)になります。
3) 掛花入について
花入に、金具を付け、床に設けられた釘(花釘)に、この金具を、引っ掛けて、使用する花入です。
花と花入れが、客の位置から一番美しく、見える位置に、取り付けます。
その為の、取り付けに関して、約束事が存在します。
① 掛花入の種類
蹲る(うずくまる)、 末広掛花入、尺八掛花入、蓑虫形掛花入、雪洞(ぼんぼり)掛花入、
蝉形掛花入、旅枕(たびまくら)、南蛮芋頭掛花入、冬瓜掛花入、蔓手花入など
種類は多いです。
以下次回に続きます。
花入を作る人には、関係ない事ですが、一応知っていて、悪い事は無いと、思いますので、
簡単に述べたいと、思います。
・ 花を生ける方法には、流派も無く、自由に生けますが、花入を、何処に置くか(花を何処に飾るか)は、
決まり(約束事)が有ります。
・ 床(床の間は、俗称です)の主役は、軸(掛け軸)です。
花はあくまで、従の立場であり、花入は、更に、花を引き立てる、立場となります。
・ 床に、掛け軸の他に、香炉や香合を、飾った時は、花入れを、置かない事が、約束事となっています。
又、掛花入や釣り花入れも、掛けたり、吊るさない事に、なっています。
2) 床に花を生ける
・ 花の位置は、掛け軸の左側(軸先と言います)、中央部(軸元)、右側(軸脇)の何処かに、
成ります。
・ 茶室に於ける、床の位置は、一定ではありません。時代と共に、新しい配置が出てきます。
a) 上座床(かみざとこ): 千利休の時代は、床は客座側に、位置していました。
b) 下座床(げざとこ): 点前座の後方、つまり亭主が、点前座に座った時に、床の間が、
後ろの位置に、来るものをいいます。(江戸初期の、織田有楽=おだうらく、好み)
C) その他: 小堀遠州好みの、床と点前座が、並べられて、床飾りと、点前作法の両方を、
客座から同時に見る様な、茶室が作られました。
① 「本床」では、掛物と茶花を、一緒に飾る(諸飾り)場合の、花入の位置は、床の間と掛物によって、
決まりがあります。
)縦物の軸の場合は、基本的には、花入の種類に関わりなく、向かって掛物の左側(軸先)に
置きます。中央(軸元)に置くと、軸が隠れるのを、嫌います。
) 横物の掛軸の場合は、花入は種類を問わず、中央(軸元)に置きます。
② 「下座床」(げざどこ)での、花入の置き方は、「本床」の場合の逆(右側)になります。
3) 掛花入について
花入に、金具を付け、床に設けられた釘(花釘)に、この金具を、引っ掛けて、使用する花入です。
花と花入れが、客の位置から一番美しく、見える位置に、取り付けます。
その為の、取り付けに関して、約束事が存在します。
① 掛花入の種類
蹲る(うずくまる)、 末広掛花入、尺八掛花入、蓑虫形掛花入、雪洞(ぼんぼり)掛花入、
蝉形掛花入、旅枕(たびまくら)、南蛮芋頭掛花入、冬瓜掛花入、蔓手花入など
種類は多いです。
以下次回に続きます。
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