わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

釉薬を掛ける (施釉の仕方1)

2008-05-15 18:26:26 | 釉薬の調合と釉を掛ける
釉薬の掛け方は、以下の方法が有ります。

 1) 浸し掛け(漬け掛け、ガバ漬け)

   釉薬の容器に、直接作品を浸し、又は容器に取った釉薬を、作品の内側に入

   れて塗る方法です。

  ・釉薬は直ぐに沈殿するので、頻繁にかき回まわす事。

  イ) 釉薬の厚みが均一になり、綺麗に塗れます。

   ・厚みは釉薬の種類によって変わります。

   ・浸している時間は、数秒(最大5秒程です)。

  ロ) ガバ漬け:容器の内外を一度に塗る方法ですが、練習が必要です。

   ・慣れないうちは、内地側、外側を順番に塗ってください。

  ハ) 作品に応じて、容器を多種類、揃える必要があります。

  ニ) 釉薬の量が比較的多く要ります。

 2) 流し掛け(ひしゃく掛け)

  イ) 容器(ひしゃく等)に取った釉薬を、作品の内外に流しながら、塗る方

    法です。釉薬の流れる方向も、考えて下さい。

  ロ) 釉薬の厚みの調整は、一度か二度掛けるかによって、調整します。

  ハ) 厚みが一定にするのが難しく、まだら(流れた筋など)になり易い。

  ニ)大物の作品向きです。(大皿、壷、花瓶等で大きな容器が無い場合など)

  ホ) 釉薬の量は作品の割りに、少なくて済みます。

 3) 吹き掛け(コンプレサー、霧吹き、吹き墨、ブラッシング)

  イ)手回しろくろ上に載せた作品に、コンプレサーや霧吹きで、釉薬を吹き掛

   けます。厚みの調整は吹き掛ける時間や、ろくろを何回まわしたかなどで、

   調整します。

  ロ)この方法は好きな範囲のみ、その釉薬を塗る事が出来ます。

   尚 マスキングすれば、より限定的に塗れます。

  ニ) 少量の釉薬で塗る事が出来ます。

  ホ)ブラシングは、霧吹きなどの用具が無い場合、目の細かい金属製の網に

   釉薬を筆などで塗り、それを歯ブラシなどの腰の有るブラシで、弾き飛ばし

   て塗る方法です。厚く塗る事は困難です。

  ヘ) 注意:この方法は飛沫が発生しますので、屋外や通気性の有る処で行い

    飛沫を吸い込まない様に、マスクなどをして下さい。

    また飛沫が飛び散り、周辺を汚しますので、衝立などで作品を囲ってから

    作業をして下さい。

 

 
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