前回の続きを述べます。
1) 土灰について
前回 お話した様に、土灰とは、色々な木や草などを、焼いた残りの灰です。
それ故、自然の土灰は、組成的には、種々の灰から成り、その成分(作用)も千差万別です。
① 土灰は、他の木灰よりも、マグネシウムや、鉄分を多く含みます。
② それ故、飴釉、黒天目釉や他の天目釉など、黒い釉薬を作る際、土灰が使用されます。
但し、土灰だけでは、鉄分が不足する場合、酸化鉄や弁柄、鬼板、来待石や、
鉄分を多く含む粘土(赤土)を混ぜます。
③ マグネシウムの成分は、含有量によって、飴~漆の黒まで変化します。
色調も、結晶釉や、マット釉にもなります。
尚 黒さを増す原材料には、マンガンが有効で、松や樫(かし)の灰に、多く含まれます。
2) 藁灰について
① 藁など(籾殻、糠)の灰は、珪酸成分を多量に含み、乳濁釉を作る際に、使われます。
② 藁などを燃やした灰は、30%前後の炭素分が残ります。実際に調合する時は、その分、
差し引いて(灰の量を多くして)、調合します。
③ 備前焼の火襷は、藁を灰としてで無く、藁そのものを、作品に巻きつけ、緋色を出します。
これは、備前の土と、藁の珪酸が化学変化し、緋色が出ると言われています。
3) いす灰について
① 鉄分の少ない灰で、有田焼きなどの、白い磁器釉を作る際に、使用されます。
② 日向産(宮崎県)が有名です。
4) 灰の成分について
前に述べたように、自然の灰は、同じ物はありません。
(安定的に使う場合は、合成の灰を使うと良い)
この灰を、自分なりに調合して、釉薬を作れば、変化に富んだ色が出せます。
尚 灰には、鉄分、カルシュウム(Ca)、マグネシュウム(Mg)、カリュウム(K)、
ナトリュウム(Na)、マンガン(Mn)、リン(P)などが含まれ、その割合も、木の種類などに
よって、又その他の違い(産地、季節、部位など)によって、大きく変わります。
1) 土灰について
前回 お話した様に、土灰とは、色々な木や草などを、焼いた残りの灰です。
それ故、自然の土灰は、組成的には、種々の灰から成り、その成分(作用)も千差万別です。
① 土灰は、他の木灰よりも、マグネシウムや、鉄分を多く含みます。
② それ故、飴釉、黒天目釉や他の天目釉など、黒い釉薬を作る際、土灰が使用されます。
但し、土灰だけでは、鉄分が不足する場合、酸化鉄や弁柄、鬼板、来待石や、
鉄分を多く含む粘土(赤土)を混ぜます。
③ マグネシウムの成分は、含有量によって、飴~漆の黒まで変化します。
色調も、結晶釉や、マット釉にもなります。
尚 黒さを増す原材料には、マンガンが有効で、松や樫(かし)の灰に、多く含まれます。
2) 藁灰について
① 藁など(籾殻、糠)の灰は、珪酸成分を多量に含み、乳濁釉を作る際に、使われます。
② 藁などを燃やした灰は、30%前後の炭素分が残ります。実際に調合する時は、その分、
差し引いて(灰の量を多くして)、調合します。
③ 備前焼の火襷は、藁を灰としてで無く、藁そのものを、作品に巻きつけ、緋色を出します。
これは、備前の土と、藁の珪酸が化学変化し、緋色が出ると言われています。
3) いす灰について
① 鉄分の少ない灰で、有田焼きなどの、白い磁器釉を作る際に、使用されます。
② 日向産(宮崎県)が有名です。
4) 灰の成分について
前に述べたように、自然の灰は、同じ物はありません。
(安定的に使う場合は、合成の灰を使うと良い)
この灰を、自分なりに調合して、釉薬を作れば、変化に富んだ色が出せます。
尚 灰には、鉄分、カルシュウム(Ca)、マグネシュウム(Mg)、カリュウム(K)、
ナトリュウム(Na)、マンガン(Mn)、リン(P)などが含まれ、その割合も、木の種類などに
よって、又その他の違い(産地、季節、部位など)によって、大きく変わります。
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