釉薬は、焼成すると、ガラス質になります。
・ ガラス質に成り易い成分は、一般的には、珪酸(シリカ、SiO2)、硼酸(ホウサン、B2O3)、
酸化鉛(PbO)、燐酸(P2O5)などが有ります。
・ 更に、安定的に溶け、冷えて固まり、ガラス状態を保持する為や、望む温度で、溶け易くする為に
石灰(CaO)、アルミナ(Al2O3)、マグネシュウム(MgO)、燐酸などを、加えます。
1) 珪酸質の原料
① 地球上の、岩石や粘土類の主成分は、珪酸(シリカ)です。
② 単体としては、珪石や珪砂、水晶などです。
鉱物名は、石英やオパールなどが有ります。
(不純物として、アルミナ、酸化鉄など、数%含みます)
③ シリカは、釉薬の原料になるだけでなく、陶磁器の素地の重要な原料です。
2) 長石質の原料
長石も、釉薬以外に、磁器の原料に成る物質です。
① 長石には、カリ(正)長石(カリ成分が多い)、ソーダ長石(ナトリウム成分が多い)、
灰長石(カルシュウム成分が多い)が有ります。
② 一般に、長石は、他の不純物を含む為、その軟化温度は、1250℃程度と言われています。
又、上記長石が、混ざり合うと、融点は著しく下がります。
③ 場所によっては、石粉と呼ばれ、単に木灰を配合しただけっで、釉薬に成る物も有ります。
石粉には、三河石粉、波佐見石粉、釜戸石粉、千倉石粉などが有り、長石の半分解物を
含んでいます。
3) 石灰質の原料
① 石灰石(炭酸カルシュウム)は、天然物として、石灰岩、大理石、方解石として、存在します。
② 貝殻も炭酸カルシュウムです。貝殻を焼いて、水と伴に細かく砕き、使用します。
③ 石灰では有りませんが、同じ様な作用をする物に、マグネシュウム分の
ドロマイト(白雲石)、や骨灰(牛骨、燐酸カルシュウム)が有ります。
尚、安定した、合成骨灰(石灰石と第二燐酸カルシュウムを化学合成した物)も有ります。
(ボーンチャイナなどに使われています。)
4) その他の原料
① リシウム: リシウムを含む酸化物(炭酸リシウムなど)は、融点を下げる作用が強く、
釉の流動性を増し、ピンホールを少なくする、有効な材料です。(1%程度で十分です)
又、光沢も増します。
② タルク(滑石): マグナシア分を30%程度含みます。
亀裂防止や、白色度を増す為に、使われます。
③ 炭酸バリウム、亜鉛華(ZnO): 溶融剤や乳濁剤として添加。
④ 酸化チタニウム: 非常に良い、白色乳濁剤と成ります。
⑤ 陶石: 花崗岩、安山岩、石英粗面岩など、長石質の岩石が風化した物です。
陶石に30~50%の木灰を入れても、釉薬として使用できます。
(いす灰、橙灰など、鉄分の少ない灰を使うと、白く焼き上がります。)
・ 陶石には、天草陶石、有田泉山陶石、錫谷石、柿谷石、飛谷石(出雲地方)、
鵜の崎石(砥部地方)などが有ります。
⑥ フリット(白玉): 以前にも述べましたが、水に溶ける材料や、鉛釉の材料(鉛丹、鉛白など)は
有毒ですので、そのまま使えません。一度溶解した後、急冷しガラス化した物です。
このフリットを、他の材料と調合し、比較的低温の釉薬を作ります。
・ ガラス質に成り易い成分は、一般的には、珪酸(シリカ、SiO2)、硼酸(ホウサン、B2O3)、
酸化鉛(PbO)、燐酸(P2O5)などが有ります。
・ 更に、安定的に溶け、冷えて固まり、ガラス状態を保持する為や、望む温度で、溶け易くする為に
石灰(CaO)、アルミナ(Al2O3)、マグネシュウム(MgO)、燐酸などを、加えます。
1) 珪酸質の原料
① 地球上の、岩石や粘土類の主成分は、珪酸(シリカ)です。
② 単体としては、珪石や珪砂、水晶などです。
鉱物名は、石英やオパールなどが有ります。
(不純物として、アルミナ、酸化鉄など、数%含みます)
③ シリカは、釉薬の原料になるだけでなく、陶磁器の素地の重要な原料です。
2) 長石質の原料
長石も、釉薬以外に、磁器の原料に成る物質です。
① 長石には、カリ(正)長石(カリ成分が多い)、ソーダ長石(ナトリウム成分が多い)、
灰長石(カルシュウム成分が多い)が有ります。
② 一般に、長石は、他の不純物を含む為、その軟化温度は、1250℃程度と言われています。
又、上記長石が、混ざり合うと、融点は著しく下がります。
③ 場所によっては、石粉と呼ばれ、単に木灰を配合しただけっで、釉薬に成る物も有ります。
石粉には、三河石粉、波佐見石粉、釜戸石粉、千倉石粉などが有り、長石の半分解物を
含んでいます。
3) 石灰質の原料
① 石灰石(炭酸カルシュウム)は、天然物として、石灰岩、大理石、方解石として、存在します。
② 貝殻も炭酸カルシュウムです。貝殻を焼いて、水と伴に細かく砕き、使用します。
③ 石灰では有りませんが、同じ様な作用をする物に、マグネシュウム分の
ドロマイト(白雲石)、や骨灰(牛骨、燐酸カルシュウム)が有ります。
尚、安定した、合成骨灰(石灰石と第二燐酸カルシュウムを化学合成した物)も有ります。
(ボーンチャイナなどに使われています。)
4) その他の原料
① リシウム: リシウムを含む酸化物(炭酸リシウムなど)は、融点を下げる作用が強く、
釉の流動性を増し、ピンホールを少なくする、有効な材料です。(1%程度で十分です)
又、光沢も増します。
② タルク(滑石): マグナシア分を30%程度含みます。
亀裂防止や、白色度を増す為に、使われます。
③ 炭酸バリウム、亜鉛華(ZnO): 溶融剤や乳濁剤として添加。
④ 酸化チタニウム: 非常に良い、白色乳濁剤と成ります。
⑤ 陶石: 花崗岩、安山岩、石英粗面岩など、長石質の岩石が風化した物です。
陶石に30~50%の木灰を入れても、釉薬として使用できます。
(いす灰、橙灰など、鉄分の少ない灰を使うと、白く焼き上がります。)
・ 陶石には、天草陶石、有田泉山陶石、錫谷石、柿谷石、飛谷石(出雲地方)、
鵜の崎石(砥部地方)などが有ります。
⑥ フリット(白玉): 以前にも述べましたが、水に溶ける材料や、鉛釉の材料(鉛丹、鉛白など)は
有毒ですので、そのまま使えません。一度溶解した後、急冷しガラス化した物です。
このフリットを、他の材料と調合し、比較的低温の釉薬を作ります。
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