陶芸に於ける有害物質について、まだお話していない事も、残り少なくなりました。
1) 硫化水素: 火山ガスに混じり、空気より重く、硫黄(いおう)の臭いがする、無色の気体です。
この物質は、毒性が強く、血液中のヘモグリビンに結びつき、わずかな量で、人を窒息死させる、
「猛毒ガス」です。
・ 一見、陶芸とは、無関係の様ですが、陶芸では、型などに、石膏を使う事が多いです。
この石膏の中に、硫黄が含まれ、地中に埋もれたり、溶けて、下水道のマンホールに流れたり
した場合、そこに生息する、嫌気菌により、硫化水素が、発生します。
実際に、マンホール内で、硫化水素ガスによる、死亡事故が起ています。原因は、石膏の廃棄
による物と、推定されています。
それ故、廃棄する場合には、下水などに、流れない様に、注意しなければなりません。
窯からの排出ガスについて。
2) ダイオキシン
通常の陶芸用の材料(粘土、釉など)に、ダイオキシンの元になる物質が、含まれてはいません
から、燃焼により、ダイオキシンが、出る事はありません。
但し、光化学スモッグ等、大気汚染の、原因物質である、NOX(窒素酸化物)、HC(炭化水素)、
及び、CO(一酸化炭素)は、燃料を使う窯の中では、発生しています。
勿論、発生量は窯の焼き方(酸化、還元、温度)によっても、左右されます。
・ HCやCOは、還元雰囲気を作る際に、故意に発生させていますが、煙突などから、排出すると、
外気に触れて、ほとんどが、無害になると、考えられます。(水と二酸化炭素になる。)
それ故、黒煙を、発生させなければ、排気ガスは、環境に悪い影響を、与えないと思われます。
今まで述べて来たの様に、普段気が付かない、有害事項も、多く有りますので、陶芸材料を、取り扱う
時や、廃棄する場合には、ご自身の、健康問題や、環境に注意し、公害問題にならないように、注意
する必要があります。
・ 但し、陶芸に於ける、重要な有害物質は、「粉塵」や「鉛」など、限られています。
「マスク」の使用や、手洗いを、心掛ければ、ある程度、予防出来ますので、大袈裟に、
考える必要はありません。
・ まだ取上げていない、事柄も有りますが、強い有害物質については、ほとんど、お話しましたので、
以上で、「陶芸に於ける有害物質」の話を、終わります。
次回より、別のテーマで、お話する予定せす。
石膏の有害性
1) 硫化水素: 火山ガスに混じり、空気より重く、硫黄(いおう)の臭いがする、無色の気体です。
この物質は、毒性が強く、血液中のヘモグリビンに結びつき、わずかな量で、人を窒息死させる、
「猛毒ガス」です。
・ 一見、陶芸とは、無関係の様ですが、陶芸では、型などに、石膏を使う事が多いです。
この石膏の中に、硫黄が含まれ、地中に埋もれたり、溶けて、下水道のマンホールに流れたり
した場合、そこに生息する、嫌気菌により、硫化水素が、発生します。
実際に、マンホール内で、硫化水素ガスによる、死亡事故が起ています。原因は、石膏の廃棄
による物と、推定されています。
それ故、廃棄する場合には、下水などに、流れない様に、注意しなければなりません。
窯からの排出ガスについて。
2) ダイオキシン
通常の陶芸用の材料(粘土、釉など)に、ダイオキシンの元になる物質が、含まれてはいません
から、燃焼により、ダイオキシンが、出る事はありません。
但し、光化学スモッグ等、大気汚染の、原因物質である、NOX(窒素酸化物)、HC(炭化水素)、
及び、CO(一酸化炭素)は、燃料を使う窯の中では、発生しています。
勿論、発生量は窯の焼き方(酸化、還元、温度)によっても、左右されます。
・ HCやCOは、還元雰囲気を作る際に、故意に発生させていますが、煙突などから、排出すると、
外気に触れて、ほとんどが、無害になると、考えられます。(水と二酸化炭素になる。)
それ故、黒煙を、発生させなければ、排気ガスは、環境に悪い影響を、与えないと思われます。
今まで述べて来たの様に、普段気が付かない、有害事項も、多く有りますので、陶芸材料を、取り扱う
時や、廃棄する場合には、ご自身の、健康問題や、環境に注意し、公害問題にならないように、注意
する必要があります。
・ 但し、陶芸に於ける、重要な有害物質は、「粉塵」や「鉛」など、限られています。
「マスク」の使用や、手洗いを、心掛ければ、ある程度、予防出来ますので、大袈裟に、
考える必要はありません。
・ まだ取上げていない、事柄も有りますが、強い有害物質については、ほとんど、お話しましたので、
以上で、「陶芸に於ける有害物質」の話を、終わります。
次回より、別のテーマで、お話する予定せす。
石膏の有害性
ブログをみさせていただきました。
陶芸作品が好きで、
時々買い求めます。
先日赤織部の茶碗をてにし、
この釉薬は大丈夫なのかと心配になってきました。
趣味で作っておられるのですが、
食事に使っても、大丈夫でしょうか?
わかれば教えてください。
よろしくお願いいたします。