これから述べる事は主に窯と窯詰めのことですが、すでに何回かに分けて、これらについて述べて
いますので、重複する事があると思われますが、ご了承下さい。
焼成方法には、炎を発生する方法と、電気窯の様に炎が出ない焼成の方法がありますが、窯詰め
には若干の違いがあります。
1) 窖窯(あながま)の様に傾斜地に窯を築く事もありますが、一般には平坦な土地に、窯が
設置又は築かれています。登窯も傾斜地に築かれ、階段状になていますが、各袋(室をこう
呼びます)は平坦地に、耐火煉瓦を使って築かれています。
2) 窯に作品を入れる場所として、横扉式、シャトル式、上扉式、横穴式などがあります。
窖窯の様に中に入り、狭い空間で窯詰め作業するのは、大変疲れる事にんまります。
① 一番楽な窯は、シャトル式の窯で、窯の前にレールが敷かれ、窯の外で窯詰めを行い、終了後
に窯の中に押し込む方法です。四方から作品の設置状態が確認される為、作業が楽に成ります。
② 窯の手前側に作品を出し入れする扉がある横扉式は、一番一般的な窯です。
但し、大きな窯では、頭を窯の中に入れて作業する事に成りますので、やや窮屈な作業と成り
ます。
③ 上扉式は小中型の窯の物が多く、電気窯に多いタイプです。
真上から作品を出し入れしますので、背の高い窯では、踏み台が必要になります。
下から順番に窯詰めしますので、一度窯詰めしてしまうと、変更は容易では有りません。
④ 横穴式は登窯や窖窯の様に奥が長い場合で、窯の横方向に作品の出し入れ口を設けています
登窯では袋毎に、設けられています。
3) 現在主に使われている燃料を使用する窯の構造は、倒炎式と言われるもので、窯の壁に沿って
上昇した炎は、天井まで登りその後、天井より窯の底に向かい、棚板の高さより低い煙道を通り
煙突に抜ける構造となっています。この構造が窯の中の温度を一番均一にする事が出来ると言わ
れています。
4) 窯詰めをする際、棚板を使うのが一般的です(裸火で焼成)。
薪(まき)窯では、灰が掛からない様にする為、匣鉢(さや)を使います。但し、灰の効果を
期待する場合(備前焼など)は、棚板で行います。
① 棚板の一段目を設置する。
) 最下段の棚板は、窯の底から数センチ浮かせてます。その際、サイコロと呼ばれる支柱を
使います。(例 30x40x50mm。)サイコロを使う理由は、棚板の下からも熱や炎が
入り込ませる為ですし、煙道がある窯では、変動を塞がない為れす。
) 一枚の棚板に3個のサイコロで支えます。即ち、奥の両角と手前側の辺の中央部の3箇所
です。最下段の棚板は、全て同じ高さにするのが基本です。
このサイコロの位置が棚板を上に積み上げる際の、支柱(L字.I字型)の位置となります。
サイコロが煙道の真上に来る場合には、煙道に耐火煉瓦でブリッジを架け、サイコロを置く
スペースを作ります。
) 棚板同士には指1本程度の隙間を設け、炎や熱の通り道を作ります。
窯の壁との間にも隙間が必要です。ガス窯の様に両脇にバーナーがある場合、奥の壁と
手前の壁(又は扉)の間に指1本程度の隙間が必要です。尚電気窯の場合は後日お話します
) 棚板を設置する場合、棚板の汚れに注意が必要です。即ち下の棚板上の作品の天井になる
からです。素焼きではほとんど問題に成りませんが、本焼きでは、その汚れが下の作品に
降り掛かる場合があるからです。
5) 窯詰めの手順。
以下次回に続きます。
いますので、重複する事があると思われますが、ご了承下さい。
焼成方法には、炎を発生する方法と、電気窯の様に炎が出ない焼成の方法がありますが、窯詰め
には若干の違いがあります。
1) 窖窯(あながま)の様に傾斜地に窯を築く事もありますが、一般には平坦な土地に、窯が
設置又は築かれています。登窯も傾斜地に築かれ、階段状になていますが、各袋(室をこう
呼びます)は平坦地に、耐火煉瓦を使って築かれています。
2) 窯に作品を入れる場所として、横扉式、シャトル式、上扉式、横穴式などがあります。
窖窯の様に中に入り、狭い空間で窯詰め作業するのは、大変疲れる事にんまります。
① 一番楽な窯は、シャトル式の窯で、窯の前にレールが敷かれ、窯の外で窯詰めを行い、終了後
に窯の中に押し込む方法です。四方から作品の設置状態が確認される為、作業が楽に成ります。
② 窯の手前側に作品を出し入れする扉がある横扉式は、一番一般的な窯です。
但し、大きな窯では、頭を窯の中に入れて作業する事に成りますので、やや窮屈な作業と成り
ます。
③ 上扉式は小中型の窯の物が多く、電気窯に多いタイプです。
真上から作品を出し入れしますので、背の高い窯では、踏み台が必要になります。
下から順番に窯詰めしますので、一度窯詰めしてしまうと、変更は容易では有りません。
④ 横穴式は登窯や窖窯の様に奥が長い場合で、窯の横方向に作品の出し入れ口を設けています
登窯では袋毎に、設けられています。
3) 現在主に使われている燃料を使用する窯の構造は、倒炎式と言われるもので、窯の壁に沿って
上昇した炎は、天井まで登りその後、天井より窯の底に向かい、棚板の高さより低い煙道を通り
煙突に抜ける構造となっています。この構造が窯の中の温度を一番均一にする事が出来ると言わ
れています。
4) 窯詰めをする際、棚板を使うのが一般的です(裸火で焼成)。
薪(まき)窯では、灰が掛からない様にする為、匣鉢(さや)を使います。但し、灰の効果を
期待する場合(備前焼など)は、棚板で行います。
① 棚板の一段目を設置する。
) 最下段の棚板は、窯の底から数センチ浮かせてます。その際、サイコロと呼ばれる支柱を
使います。(例 30x40x50mm。)サイコロを使う理由は、棚板の下からも熱や炎が
入り込ませる為ですし、煙道がある窯では、変動を塞がない為れす。
) 一枚の棚板に3個のサイコロで支えます。即ち、奥の両角と手前側の辺の中央部の3箇所
です。最下段の棚板は、全て同じ高さにするのが基本です。
このサイコロの位置が棚板を上に積み上げる際の、支柱(L字.I字型)の位置となります。
サイコロが煙道の真上に来る場合には、煙道に耐火煉瓦でブリッジを架け、サイコロを置く
スペースを作ります。
) 棚板同士には指1本程度の隙間を設け、炎や熱の通り道を作ります。
窯の壁との間にも隙間が必要です。ガス窯の様に両脇にバーナーがある場合、奥の壁と
手前の壁(又は扉)の間に指1本程度の隙間が必要です。尚電気窯の場合は後日お話します
) 棚板を設置する場合、棚板の汚れに注意が必要です。即ち下の棚板上の作品の天井になる
からです。素焼きではほとんど問題に成りませんが、本焼きでは、その汚れが下の作品に
降り掛かる場合があるからです。
5) 窯詰めの手順。
以下次回に続きます。