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わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

化粧土と色土41 色土の技法2 マーブル模様2

2013-11-21 22:17:11 | 陶芸入門(初級、中級編)

1) 偶然によるマーブル模様(大理石模様)。(前回の続きです。)

 ② 作品を作る。

  ) 電動轆轤を使う方法。

   a) 轆轤を使い作品を成形する場合、土を挽き上げ肉を薄くするのが一般的です。

     しかしこの方法では、土は螺旋状に斜め上に伸ばされる為、模様も螺旋状の縞模様に成り、

     マーブル模様として単調で面白味が欠けてしまいます。それ故、手捻りで作った作品を、

     轆轤上に据えて轆轤の挽き上げを事を出来るだけ無くし、 形を整える程度に利用する方が、

     良い方法と思われます。

   b) 電動轆轤を使うと表面が泥で覆われ、模様が判別できません。

      マーブル模様の場合、模様をしっか出現させる為、必ず表面を一皮削り取ります。

      削りで注意する事は、削りに従い、マーブル模様が変化して行きますので、何処で止める

      かが重要に成ります。更に削れば良い模様が出現するとは限りません。一度削った場合

      元に戻す事が出来ませんので、削る度に悪い模様になる恐れがあります。

      ・ 基本的には、削るに従い次はどの様な模様に成るかは、ある程度予想できる様になり

       ます。又肉厚との関係で、それ以上削る事が出来なく成る場合も想定されます。

       ある程度模様が出た段階で、早めに切り上げる事です。

 2) 偶然によらないマーブル模様

    マーブル模様には偶然性が重要で、偶然によらない模様ではマーブルと呼ばれないかも

    知れません。しかしある程度恣意的(しいてき)に、マーブル模様にする事は可能です。

   ① 土を練らずにマーブル模様を作る。

     一般に数種の土を適宜に積み重ねた後、土を数回菊練し、適当な厚みにスライスして、

     マーブル模様を確認します。その後作品に仕上げます。

     この様なマーブルは、練り方や練る回数によって違いはありますが、概(おおむね)細い線状の

      マーブルに成りやすしです。面状のマーブルを作るには、土を練る方法は適当ではありま

      せん。

    ② 面状のマーブル模様を作る。

     ) 数種の色土を一つずつくっつけて、大きな塊にします。その際土同士を良く密着させ、

        空気を閉じ込めない様にします。各色土の分量、土を付ける順序、土を付ける場所など、

        ある程度任意に行う事で、希望する模様に近付ける事が出来ます。

        密着した一塊の土は、適当な厚みにスライスしたり、叩き伸ばしてから使います。

     ) 板の上に各色土を並べ、模様を作る。

      a) 各色土を6~8mm程度にスライスし、希望の大きさや形にします。又は細い紐や太い

        紐を作ります。

      b) 固く絞った濡れた布(日本手拭いが良い)を板の上に敷き、a)で作った色土片を布の

        上に並べていきます。その際、色の配置を考慮し、好みの文様に近づけます。

        色土を並べる際には、隣の色土と2~3mm重なる様に置いていきます。隙間が出来ない

        様にする事と密着を良くする為です。色土で作った紐も変化を持たせて置いていきます。

       c) 希望する模様にしたら、その上に固く絞った濡れた布を当て、真上より圧を加え密着

         させ、表面を平らにします。叩き伸ばしたり、場合によってはローラーを掛けて平らに

         します。布を取り除けば、任意のマーブル模様になります。

         この色土のタタラを使って作品に仕上げます。

      ) 金太郎飴の様にして同じ文様を作り、作品に仕上げる方法。

         この方法に付いては、後日お話します。

以下次回に続きます。

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