わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

新しい形を考える 3  (分離,集合)

2009-02-20 21:54:46 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
「新しい形を考える」の3回目です。

 この様な記事が、皆様のお役に立つのか、不安に思いながら、書いております。

 尚、この発想方法は、陶芸に限らず、色々な場面でも、お役に立つと思いますので、もう少し、

 お付き合いください。

3) 分離する

  一つの作品を、幾つかに分離し、各々一つの作品に、仕上げる。

  又は、分離した物同士を、違う位置で接着し、新しい形の作品を作る。

 ① 花瓶などを、縦に二等分し、割った部分に、板状の土を貼り付け、壁に掛ける作品、2個に

   仕上げる。

   又、二分割(又は、多分割)した物を、背中同士接着し、横にして、容器を作る。

   (大きい方が容器に、小さい方を、足(脚)にする。)

 ② 筒状に引き上げた作品を、縦に割り、足を付けて、器に仕上げる。

   筒の形、太さなどによって、分割数を増やし、深さの浅い器を数個作る。

   (利点は、複雑な形の器が、同時に多数出来る事です。)

 ③ 小重箱を作る。

   筒状に引き上げた作品を、そのまま又は、変形した後、横方向に任意の厚さで、数個に分割し、

   各々に、底を付けて、一体感のある、作品に仕上げる。

   同様にして、蓋付きの容器を作る事も出来ます。

 ④ 作品の一部を切り取る。切り取った部分を更に変形させると、より効果的です。

   (切り取った部分を、別の場所に貼り付けても良い)

   引き千切る。(口縁などを、指先で引き千切り、凸凹状態を造りだす。) 

 ⑤ その他、上記は、ほんの1例です。

   分割の仕方を、色々工夫し、新しい形に挑戦してください。

   (縦、横、斜め、輪切り、一部分割などの方法、及びその組み合わせ)

4) 集合(組み合わせる)

  分離とは逆に、幾つかの作品や、部品を集めて、新たな作品に仕上げます。

  (例として、急須を思い浮かべて下さい。数個の部品を造り、組み立てます。)

 ① 電動ろくろは、丸い物(円形)を作るのは、得意ですが、その他の形は、苦手です。

   それ故、形も単調になりがちです。

   そこで、「ろくろ」で部品(パーツ)を造り、それを組み立て(貼り付け)て、

   新しい形の作品に、仕上げます。

 ② 手捻りで作った物と、「ろくろ」作った物を組み合わせて、新しい作品を、造り出す。

 ③ 作品の内外の表面に、別の土(色土)や小石、砂、「ハゼ石」などを、埋め込む(塗りこむ)

   事により、作品の表情に変化をもたらします。

 ④ その他、色々挑戦してください。

次回に続きます。

  陶芸の新しい形 
コメント
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