わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

教程1-3 (生徒の性格を見る)

2008-10-27 22:53:19 | 教程 (陶芸全般を学ぶ)
教程を通して、生徒さん達に、陶芸技術を教授すると伴に、指導する立場の人も、生徒さんの性格、

性質を推し量り、以後の指導に役立てます。

 人の性質は千差万別です。習う上で重要なのは、指導方法は勿論ですが、指導者との相性です。

 相性が合わないと、何事も長続きしません。それ故、其の人を知らなければ成りません。

 性質の分類

 ① 自立心が強い人: なるべく自分一人で作りたい方

   ・ 指導者が手を出すのを、極端に嫌う人 (特に男性に多い)

    ある程度出来る様に成った人なら、大歓迎ですが、未熟な状態でも嫌う人も多いです。

   ・ 失敗しても良いから、自分なりにやりたい人です。

     自己流に成りがちですが、これも悪くは有りません。

 ② 指導者に頼りがちな人: 失敗を恐れる人、 自分から積極的に手を出さない人

   ・ 良く言えば慎重、悪く言えば指示待ちです。(女性に多いタイプです)

   ・ 自信が出てくれば、若干積極的になりますが、大きく替わる事は少ないです。

 ③ 人の話を聞かない人: 何度も同じ注意を受ける人。

   ・ 注意を素直に受ける人

   ・ 注意すると、不機嫌になる人 (この様な人には、気を付けて注意します)

 ④ 理解力のある人: 一つの事を学習すると、その応用が出来る人

   ・ 飲み込みの速い人で、作業も比較的早いです。

   ・ 手が速く、作品も速く作れる人です。上達も速いです。

 ⑤ 前もって、作る作品の大きさ形などを、決めて来る人(準備する人)

   ・ 湯呑みにも色々な形、大きさがあります。

     (教程1でもある程度、生徒さんの希望を聞きます。)

   ・ 作る直前まで、決まらない人も多いです。

 ⑥ 細かい所を気にする人:制作途中で、細かい事を気にし過ぎる人

   ・ 私から見ると、どうでも良い事に見えるのですが、本人はしきりに気にします。

   ・ 逆に気を使うべき所を、ないがしろにしている場合が多いです。

   ・ 反対に、大雑把な人もいます。この様な人には、何処がポイントかを、指摘します。

   ・ 丁寧すぎて時間が掛かり、土が水を吸って、腰が無くなるってしまう人もいます。

 ⑦ その他、指導しながら、気が付く事も多いです。

 以上様な事を、指導しながら、読み取ります。

 そして、なるべく生徒さんの性格に合わせて、指導を心がけます。

 
 初めての教程を習う場合、言われた事を「こなす」が精一杯です。 良く理解しない内に、

 終わってしまった、と感じる様です。

 そして、教程1では、出来るだけ3個を作らせます。三回繰り返す事により、よりその人の

 人なりを見る事が出来ます。

尚 私の経験から、理解の速い人、手が速い(器用な人)、陶芸のセンスが有りそうな人が、

  長続きしない傾向に有ります。むしろ不器用人、慎重な人、反応が鈍い人の方が、

  長続きする傾向にあります。
    

    
コメント
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