わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

失敗と対策(本焼き3)

2008-08-21 22:07:33 | 失敗と対策
 棚板にくっ付いた作品の剥がし方と、後処理の仕方

  棚板にはアルミナコーチングが塗ってあります。

  棚板にくっ付くいた作品は、コーチングごと剥がす事になります。

  1) 棚板の裏側から、木槌などで叩き衝撃を与えて剥がす。

    棚板に流れた量が少ない場合に有効です。

  2) 作品の一端のみ、くっ付いている場合

    テコの応用で、着いていない一端を、手で持ち上げ、棚板から剥がす。

    但し、剥がれそうも無い場合は、無理をしない事。

  3) 数箇所に引っ付きが有る場合には、薄いナイフ状の金ヘラ(又はたがね)

    で、隙間に差し込み、徐々に剥がします。

    速く剥がそうと、強く差し込むと、作品が割れる事もあります。

  4) 作品を壊すしか手が無場合も有ります。

    広く底全体が引っ付き、如何しても剥がす事が出来ない時は、高価な棚板

    を救うため、やもうえず、作品を壊します。

  5) 作品に着いたコーチングを落とし綺麗にする。

   ・ コーチングは強く作品に固着しています。

     「ダイヤモンド、ヤスリ」や「グラインダー」で削り取ります。
     
     時間をかけて、ゆっくり剥がします。完全に取り除くのは、難しいです

     適当な所で良しとしましょう。

     取り除いた後は、いつもの様に、砥石を掛けて仕上げます。
   
   6) 棚板の清掃と補修

     ・ 棚板には、流れた釉薬や微量な溶けた釉薬が、付着しています。

      この釉薬を「たがね」で削りとります。

      注意、破片が目に入らぬ様にして下さい。

     ・ 棚板表面に塗ってあったコーチングは、作品と伴に剥がれてしまい

      ます。 次回の窯焚きまでに、コーチングを塗り補修します。

     ・ 補修した部分だけでなく、全体に水に溶かした、アルミナコーチング

       を塗ります。(刷毛塗り、吹きつけ)

       棚板の表だけでなく、裏側も時々塗ってください。

     ・ 棚板全体が凸凹している場合、「布やすり」や「グラインダー」

      「ダイヤモンド、やすり」を使い平らにします。

 
コメント
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