想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

切手

2014-09-26 21:56:19 | 日記
それは、結婚前のことです。

遠縁の開業医に勤務していた私は、そこの奥さんに勧められて、記念切手を買うことになりました。
持っておけば、一種の財産なのだから…と言われました。
使うことがない記念切手ですから、一旦は断ったのですが、その押しに負けてしまったのです。

発行されるたびにシートで買うことになり、それは、その職場を辞めるまで、何年も続きました。

やがて結婚し、更に数年を過ぎて、主人が事業を始めますと、請求書などの郵送する書類があり、
切手が必要となりました。
起業した最初の頃は、売り上げも少なく、出費はできるだけ抑えたいと思った時、
棚の奥深くしまっておいた切手を思い出したのです。

ごそごそと、小箱を取り出してみると…。
当時、封書の価格が60円だった切手は、いろいろな絵柄ものがありました。
国際文通の切手に至っては、浮世絵や日本の和の雰囲気を感じられるもので、
120円、130円などがあり、それぞれが10枚や20枚のシートになっています。
金額に換算してみますと、10万円にも迫る額になっていて驚きました。

勧められた…とはいえ、これだけの切手をどうするつもりだったのでしょう。
我ながら、押しに負けた自分を情けなく思ったのでした。

それでは、これからこの切手を使うことにしましょうと、起業当初から使ってきた切手。
時には、通常の切手を買って使った時期もありましたが、残りが少なくなってきました。
自分のお給料で買ったとはいえ、罪悪感のようなものがあっただけに、ちょっとすっきりしています。

最近は、通常では使いにくい、あでやかな和服の女性の絵柄など残っていますので、
海外向けに使うことにしました。
幸い、ひと月に何通か、アメリカのスタッフに郵送しますので助かります。

今日も、一通、送る準備をしています。
アメリカのスッタフに、これらの切手を楽しんでもらえると嬉しいのですが…。

コメント
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