涙のわけ

「どうしたの？」と主人に聞かれても、返事に困ってしまいました。
「とってもしあわせなの。ありがとう…。」
ただ、それだけしか言えず、涙ぐんでしまったのです。

アメリカのシアトルの住む友人ご夫婦から、クリスマスカードが届きました。

写真３枚分をつなぎ合わせた手作りのカードからは、
ご夫婦と愛犬の幸せな暮らしが窺えて、私もとても幸せな気持ちでした。

今から２５年前に横浜に住んでいた主人が、ご夫婦と出会ったのです。
その後、主人と結婚した私もお付き合いをさせていただくようになりましたが、
とっても素敵なご夫婦ですので、お会いできることを楽しみに過ごしてきました。
日本に帰国された時、そして、私達がシアトルに行った時には、可能な限り
お会いしています。

主人がお会いした頃からの長い歳月を振り返ってみますと、
彼女が難病になられたり、ご主人さんの手術など…、
四半世紀ですから、お互い、いろいろなことがありました。

でも、私達は変わらない交流を続けています。

どれだけの時が過ぎようとも、どんなことがあろうとも、
心の底に流れる「生き方」が大きく変わることはないということなのでしょうか…。

写真から見えてくる彼らの幸せそうな生活は、私の心に温かく流れ込んできました。
この素敵な人たちが、今年一年も幸せで良かった…。　
…心の底から、そう思いました。
そして、そう思える私も、とても幸せだわ…と思ったのです。

私が涙ぐんでしまったのは、そう思っている時でした。
小さな幸せを感じる時、人は涙を流すのですね。

たくさんの幸せを、ありがとう…。


一昨年の晩秋は、横浜でお会いしましたね。
サンタさんが船に乗っていました。