ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「 『差別主義者でない』というだけでは十分じゃない。私たちは『反差別主義者』でなければならない」 わたしは #大坂なおみさんを支持します

2020年08月28日 | 世界とわたし
こんにちは。
多くの皆さんがご存知のように、私は明日の準決勝の試合に出場する予定でした。
しかしながら、私はアスリートである前にひとりの黒人女性です。
そして黒人女性としての私は、試合をしている私の姿をお見せするより、今すぐに注意を払う必要があるもっと重要な問題が手元にあると感じています。
私がボイコットをすることで何か劇的なことが起こるとは思っていませんが、白人が大多数を占める競技界(まうみ注・テニスはその昔、白人スポーツと呼ばれていました)の中で対話を始めることができれば、私はそれが正しい方向への一歩だと考えています。
警察の手によって黒人が大勢殺され続けているのを目にするのは、正直言ってもううんざりです。
数日おきに新しいハッシュタグが出てきて、何度も何度も同じ会話をすることに本当に本当に疲れました。
いつになったら充分っていうことになるんでしょう?
(拙訳byまうみ)


引用:なおみさんの発言の数々
「あなたに起こっていないからといって、まったく起こっていないということではありません」
「今日はみんなどこに飛び出すの?教えてください」
「チェーンをつけたり、ジムでヒップホップ気取ったり、グータッチしようとしたり、スラングでおしゃべりしたりしたがる人たちが、急に黙りこんじゃって、おかしいです」
「もしあなたが、先週何も発言しなかったのだとするなら、なぜなのか自分自身に問いかけてください」
「もしあなたが、正義のために立ち上がることに自分のプラットフォームを使うことに居心地悪さを感じるなら、なぜなのか自分自身に問いかけてください」
「この1週間の間に、黒い正方形を投稿しただけの人たちをこきおろしたい気持ちと、それとも、彼らは黒い正方形すらも投稿しないということもできたけど、ごくわずかのパンのかけらを与えてくれたと受け取るべきなのか、その狭間で揺れ動いている」
「なんで日本語じゃないの?いつ違う国に引っ越したの?レイシズムがダダ漏れだから、隠したほうがいいよ」
「そろそろ、なんの武器も持たない黒人男性の死についてツイートしないのに、略奪についてツイートする頃ね」
「事件が起きて1週間ゴーストになったみたいに沈黙していた人たちが、略奪が始まったとたん、毎時間くらいの勢いでツイートし始めた」
「アスリートは政治に口出しすべきじゃない、ただみんなを楽しませてればいい、と多くの人が口々に言うのが大っ嫌いです。まず第1に、これは人間の権利の問題です。それに、なぜ私はダメであなたには発言する権利があるんですか? その論理でいくと、IKEAで働いている人はグローンリード(IKEAのソファ)のことしか話しちゃいけないってことになりますよ」
「差別主義者でない」というだけでは、十分じゃない。私たちは「反差別主義者」でなければならない」

彼女が目にしている現実。
そのことを理解しようともしないで叩いている人たちの、本当にみっともないコメントの数々…途中で読むのが嫌になってしまいました。

そして今日、

記事には、
全米テニス協会が、大坂選手が欠場する日の全試合を「(大坂選手による)人種差別や社会的な不公平に対する抗議を承認する表れ」として、27日に予定されていたすべての試合を見合わせ、28日から再開することにした。
と、さらっと書かれていますが、実にアメリカらしいキビキビとした対応だと思います。

が、それとは真逆の現実もアメリカは抱えています。

「BLACK LIVES MATTER」デモの参加者に、銃口を向ける住民がいることはちらほら聞いていましたが…この狂った若者の暴力を事前に止めようとしなかったのはなぜなのか…。

前にも何回か書きましたが、わたしも一度だけ、二人の警察官から銃口を向けられたことがあります。
一つの銃口はわたしの目の前に迫っていました。
それは差別というより勘違いの方が大きい理由でした。
彼らがその時追っていた容疑者が東洋人の女性だったこと、わたしがたまたまその彼女の車のすぐ後ろについて走っていたことから仲間だと思われ、彼らの追跡の邪魔をしたと勘違いされたのでした。
でももしわたしが白人であったら、絶対に起こり得ない勘違いでした。
現物の銃口は本当に恐ろしく、そのことがあってからドラマや映画でそういうシーンが出てくるたびに、あの時の強烈な恐怖と混乱が蘇ってくるほどのショックを受けました。
そういう小さな勘違いで、無残にも殺された黒人男性が大勢いるのです。
その勘違いには肌の色が大きく影響しています。
これは米国社会のれっきとした現実です。
実に様々な肌の色が共存している社会にあって、どういった観念や主張が適切なのか、不適切なのか。
ある特定の人種や国を史上のものと考えることの愚かさや滑稽さは、それを良しとしている人たちにはなかなか伝わりません。
愚かで滑稽なだけで止まっていてくれたらいいのですが、そういう連中は武器を持った途端に危険な集団と化してしまいます。
警察官は武器を手にできる特殊な立場の人間です。
だからこそ、念には念を入れて、人権教育を徹底的に行うべきだと思います。

だからこそ、今回の大坂なおみさんの毅然とした呼びかけは、本当に大きな意味があると思います。
わたしたちが差別とどう向き合っていくべきか、どういう態度を示すべきか、自分の頭と心でしっかりと考えていかなければならないと思います。

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