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ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

原子力みたいな途方もない危険なもんを、いい加減で欲深な原発ムラの人間に扱わせててええんかいな?

2013年05月25日 | 日本とわたし
『公益通報』『内部告発』ともに、これをやった人は必ず、解雇されるか、徹底的ないやがらせを受けて自分から辞めるか、脅かされるかする。
原発の世界では、それは常識。
こっちでもそれは起こってる。

原発みたいな、途方もなく危険な物の、検査データというものがどれだけ重要なことか、それぐらい誰にでもわかる。
けど、それを好きなように書き換える人間、書き換えろと命令する人間がいる。
もうそこで、この発電施設はアウト。
どんだけ安全なもんを必死で造っても、人間がこれやねんからアウト。

この本『原子力ドンキホーテ』わたしも読もう。


「ドンキホーテの告発」
AGARA 紀伊民報

その本を読み終えた後、しばらくは立ち上がれなかった。
それほどの衝撃だった。
書名は『原子力ドンキホーテ』(ぜんにち出版)。
「原発の検査データ改ざん命令に背いた男」という副題がある。

著者はみなべ町北道出身の藤原節男さん(64)。
大阪大学工学部原子力工学科を卒業して、現在の三菱重工に入社。
その後、日本原子力研究所を経て、原子力安全基盤機構に勤務していた生粋の原発技術者である。

藤原さんは2009年春、北海道電力泊原子力発電所3号機の使用前検査を担当。
その際、組織的なデータ改ざんが行われたことを、法律に基づいて「公益通報」したことで翌年、解雇された。

本では、検査記録の改ざん命令から始まり、「原子力ムラ」と呼ばれる電力業界とメーカー、官僚組織、研究者、マスコミが一体となった原子力行政の暗部を、
当事者の実名をあげて告発している。

驚いたのは、福島原発事故の3日前、経産省記者クラブの記者たちに、
「この公益通報が無視されたままの状態が続けば、明日にでも、チェルノブイリ級の大事故が生じる可能性があります」とメールで発信していること。
そして、予告通りに大事故が起きた。
3号機の爆発は政府、東京電力のいう水素爆発ではなく、核爆発だったという。

自らの立場を脱原発派であり、原子力研究推進派と位置付けたうえで、
「まずは原子力ムラを解体すること」と、繰り返し説く著者の主張には、説得力がある。(石)


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