ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

観てください!知ってください!人が死んでます!救われたはずの人が殺されています!

2021年08月25日 | 日本とわたし
これ↑は、8月23日に、京都大学附属病院が出した「医療の危機について」書かれた文書です。
「適切な医療を受けることができない自宅療養者のうち、死亡される事案が発生しかねない災害レベル」

京都ではまだ発生していないということなのでしょうか。
東京はもう発生し始めています。
それがどれほど理不尽なことか。
それがどれほど無念なことか。

以下のビデオ↓を観てください。
こんなことがどうして起こるんですか?
どうしてこんなことになる前に、政府は何もしていなかったんですか?
何もしていないどころか、税金使って病床削減をいまだにしていたり、東京オリパラを強行したり。
症状別の大型治療施設を提供できるように、ありとあらゆる可能性を模索して、貸してもらえそうなところに交渉して、施設が運営可能になるためのスタッフの確保をする。
いくらでもできたじゃありませんか!
時間もお金もあった。
臨時国会を開いて法整備をすることもできた。
だけど全く何もやっていないのです。
このビデオの中に、誰も悪くないとお医者さんが言っていましたが、いいえ、政府は悪いです。
運命だと思えと言うのはいくらなんでも辛過ぎます。
これはれっきとした日本の政治家による人災です。




先週金曜日午後4時。都内のマンション。
部屋には会社員の55歳の男性が横たわっています。






保健所からの要請を受け、駆けつけたのです。
一度救急車が来たのですが…。


男性は自宅療養を続けています。







医師が駆けつけた時には、自分で注射もできないほど衰弱していました。





受け入れ先の病院を探しますが…、










自宅には、別の場所に住む姉も駆けつけました。



病院が決まり、父親と姉は安堵の表情を見せます。









患者はストレッチャーで救急車へ。








ふりだしに戻り、再び受け入れ可能な病院を探します。



救急隊員:
先生は先生でちょっとお願いします。
田代医師:
当たる、当たる当たる。
救急隊員も電話で病院を探します。
救急隊員:
それで、先生が連絡してくれたんですけど、救命を当たったんですけれども、どこもとってくれなくて。





田代医師:
一回僕、降りて家族と話してくる。





知り合いの病院など、電話をかけ続けますが、どこも受け入れてくれません。
家族に状況を説明するため、一旦マンションに戻る田代医師。
家族はタクシーで病院に向かおうと準備していましたが…再び部屋に戻ります。


姉:
ダメですか?
田代医師:
お父さんに話さないといけない。
姉:
父ですか?
田代医師:
みんなに。



田代医師:
一旦受け入れてくれると言った病院が、


田代医師:
僕らも知り合いづてで、いろんな手を使って「入れてくれ」って言っているんだけど…。
誰が悪いってわけじゃないわけ。


姉:
戻ってくるっていうこと?


父親:
ああー…。
田代医師:
ほんと、申し訳ないことだけどさ…。


田代医師:
かなり厳しい状況で。
父親:
全然(病院が)見当たらないの?


姉:
決められなかった場合はどうなるんですか?


父親:
はー!考えられねえな。


姉:
それは救急隊の方にも聞きました。



姉:
どのくらいの時間まで(病院を)探していただけるんですか?
田代医師:
諦めなければ永遠に探します。今の状態だと。
姉:
お願いします。



姉:
なんとかなりませんか?
田代医師:
ならない。



田代医師:
本当にごめんね、本当に。
父親:
とんでもない。かえってこっちはあんなに一生懸命やってもらって。

時刻は午後6時を過ぎ、救急車が到着してすでに1時間以上が経過していました。
男性の自宅にもう一人の姉も駆けつけました。


田代医師:
いえいえ、ちょっとお話ししてるのは…。
これまでの経緯を説明している中、待機していた救急隊員が部屋に駆け込んできます。



父親:
もう俺は80歳を超えてるから、ずいぶん長生きをしたんだから。
息子は55歳。入院を望む父親。
姉:
でももう、苦しまないで…。
本人の意思を確認するため、田代医師は再び救急車に戻ります。
田代医師:
二つに一つで(病院探しで)このまま粘る。
もう一つは、厳しい結果になるかもしれないけど、家に帰る。
患者:
酸素が、酸素が、酸素が、
田代医師:
酸素?酸素は家に来た。
患者:
家に帰りたい。
田代医師:
死ぬかもしれんよ。
患者:
どうしたらいいのじゃあ?
だって、このままずっと、病院が空くまで待ってなくちゃいけないんでしょ?
とりあえず俺、水飲みたんだよ…悪いんだけど。
田代医師:
病院決まるまで頑張る?おうちに一回帰る?
患者:
一回帰る。
田代医師:
一回帰る?
患者:
はい。
田代医師:
どんな結果になっても…運命と思える?
患者:
はい。
田代医師:
わかった、ちょっと待ってて。
部屋に戻り、救急車で撮影した(男性の)映像を家族に見せます。
姉:
帰してください。お願いします。
姉:
十分頑張ってるんで…。





男性は再び自宅に戻りました。


クリニック側が撮影した映像は3時間以上。
今回、救急搬送の実状を伝えたいと、遺族の了承を得て公開しました。
都内で見かける多くの救急車。
私たちが知らない間に起きている、搬送できない患者の姿が、克明に記録されています。






ムーミンとDHC

2021年08月25日 | 日本とわたし
ツイッターで始まったハッシュタグ、#差別企業DHCの商品は買いませんhttps://twitter.com/search?q=%23%E5%B7%AE%E5%88%A5%E4%BC%81%E6%A5%ADDHC%E3%81%AE%E5%95%86%E5%93%81%E3%81%AF%E8%B2%B7%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93&src=typed_query をご存知ですか?
わたしもかつてはこのDHCの商品をけっこう気に入って使っていたことがありました。
基礎化粧品から始まって、サプリメントなども買うようになっていましたが、10年以上も前にこちらで買えるオーガニックの商品に代わり、今は韓国製の『ROUND LAB 1025 独島』のシリーズにハマっているので、DHCのことはすっかり忘れていましたら…。
何やらこの会社(DHC)の会長、吉田嘉明の差別行為が凄まじいという噂を耳にしてちょっと覗いてみたのですが、初めはちょっと信じられなかったです。
本当にこんなことを言ったのだろうか、書いたのだろうか、しかもそれを恥ずかしいと思うこともなく公表したのだろうかと、目を疑うような文章が次から次へと現れて、本当に呆れました。

引用:
《問題なのは日本人として帰化しているのに日本の悪口ばっかり言っていたり、徒党を組んで在日集団を作ろうとしている輩です。いわゆる、似非日本人なんちゃって日本人です。(中略)似非日本人はいりません。母国に帰っていただきましょう》(2016年2月12日 公式サイト「会長メッセージ」より)

《我々は全くの異人種である韓国人と仲良くすることはあっても、そして多少は移民として受け入れることはあっても、決して大量にこの国に入れてはいけないのです》(2018年4月30日 iRONNA寄稿文より)

《現在、広告代理店は自社グループの伝々虫と業界最大手の電通の二社に限定している。(中略)今後は二社限定を解除する。ただし、名前は忘れたが、チョントリーの広告を専用にやっている代理店はもちろん使用禁止である》(2019年3月20日「通達」より)

《TVコマーシャルは社長、会長秘書部、広報部の最終判定を受け、その中の一人でも反対がある場合は却下とする。判定の対象は商品の出来栄え、タレントの出自と品性、製作費とする》(2018年12月14日「通達」より)

《体に入るもの、顔に触れるものは一度だって不良品を出すことは許されない。こういう研究室の体質は、おそらくX(※文書では実名)をはじめとする部員全体に充満しているいい加減な生まれつきの気質から来ているものと思われる。いわゆる「ケンチャナヨ精神」である。特にXは指導者としては欠陥が多すぎる。リーダーの資格がない。人格形成をやり直せ》(2020年8月12日「通達」より)

と、同社の公式サイト上などで、あからさまな差別発言や差別行為扇動についてのメッセージが掲載されているのです。
そしてここが最も異常だと思うのですが、多くの非難が寄せられているのにも関わらず、吉田会長はこれをまったく意に介さず、その後も同様の発言を繰り返しているのです。

こういう差別発言を公然と口にする人間が営んでいる会社とは取引できない、商品を置けないと、さまざまな店舗や自治体が取引解除や協定解除をし始めています。

今日目にしたのはコレ↓でした。

Moomin Charactersは、いかなる差別も容認しません。
Moomin Charactersは、DHCとのコラボレーションを把握してから、日本のエージェントに対し、DHCとの提携をすべて中止するよう指示しました。
この決定の背後にある理由は、同社会長の(差別)発言が、ムーミンの作者であるトーベ・ヤンソンが示した価値観とはまったく相容れないものであるため、受け入れることができないからです。
本日、DHCとのすべての提携を中止することを公表します。


ムーミンを大切にしてくださる皆様へ

平素より、ムーミンをご愛顧いただきありがとうございます。
この度、当社がライセンス管理をする一部製品に関しまして、皆様へ不快な思いをさせてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。
本国フィンランドのムーミンキャラクターズ社は、“いかなる差別も、助長ないし許容するものではない”との強い見解を持っており、当社も同一認識を持っております。
これは、お互いを認め合い、共存することを尊重していた原作者トーベ・ヤンソンの思想が包摂されています。
今後は、ライセンス許諾時点において、反社会勢力に対する確認に加えて、人権関連についても厳しく審査をし、仮に認識がなく契約された場合においても、それらが判明した時点において、速やかに契約更新停止や生産終了等の働きかけをしていきます。
ムーミン公式サイトを通じ、様々なお声をいただきましたこと、真摯に受け止めております。
ムーミンとムーミンを愛する方々の気持ちを大切に、皆様とともにムーミンの世界観を伝えるために邁進してまいります。
今後とも何卒皆様の温かいサポートをよろしくお願い申し上げます。

『反社会勢力に対する確認に加えて、人権関連についても厳しく審査をし、仮に認識がなく契約された場合においても、それらが判明した時点において、速やかに契約更新停止や生産終了等の働きかけをしていきます』

このようなキッパリとした、反社会勢力や差別行為に対し我々は容赦しないという態度が取れる社会の実現は、とても難しいし勇気がいると思います。
でもこうやって、一つ一つの会社やお店やホテルや自治体(驚くことにこういうところにも進出していました)が、キッパリとした態度で拒絶するという行為の積み重ねが、理想的な社会に繋がっていくのだと思うのです。