ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

自民党議員の姑息な根回し→議会による市民の投票権剥奪→抗議のハンガーストライキ→支援しよう!

2019年01月15日 | 日本とわたし
県民投票代表が抗議のハンスト
【NHK NEWS WEB】2019年1月15日
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20190115/5090005480.html

沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画に伴う、名護市辺野古沖の埋め立ての賛否を問う県民投票をめぐり、
実施を求める会の代表が、実施しない見通しの5つの自治体に抗議するため、15日朝からハンガーストライキを始めました。


来月24日に行われる県民投票をめぐっては、宮古島市、宜野湾市、沖縄市、石垣市、それにうるま市が実施しない見通しで、
すべての自治体で投票が行われるのは、極めて困難な情勢です。

これを受けて、県民投票の実施を求めて署名活動を行った「辺野古県民投票の会」の代表で、宜野湾市出身の元山仁士郎さんが、
5つの自治体に対して、投票を行うよう求めるため、15日午前8時から、宜野湾市役所の前で、ハンガーストライキを始めました。

元山代表は、「市長に県民投票の参加を求めます」などと書かれたプラカードを置いたあと、市役所に出勤してくる職員に対し、抗議への理解を求めるチラシを配っていました。

元山代表は、
「投票を求める署名に応じてくれた、およそ10万人の思いがつぶされることや、自分の投票権が失われることが悔しいので実行した」と話していました。

このハンガーストライキは、5つの自治体が投票を実施するよう態度を変えるまで、医師と健康状態を相談しながら行いたいとしています。


******* ******* ******* *******



偶然、ウーマンラッシュアワーの村上さんが、ハンガーストライキを敢行している元山さんに会いに行った中継ライブを観ました。

二人の会話をぼんやりと聞いていたのですが、途中からハッと気が付いて、だいたいですが書き起こしました。

書き起こし始め

いきなりハンガーストライキをやっているんではなくて、それまで自分は大学院生だったが、4月で一応休学をして、沖縄の実家に帰ってきた。
会自体は4月16日に発足して、その後いろんな手続きを経て、5月23日から2ヶ月間署名を集めて、県民投票条例を制定したいと思った。

沖縄の離島も含めて全部駆け回って、いろんな人と話をして、十分な議論を深めていって、沖縄県民の意思を示しましょう、沖縄県民がどう考えているかということを県民投票で表しましょうということ。

この普天間の土地にルーツを持った者として、地元で反対と声を上げることには勇気が要る。

だけどやらなければならないと思った。
沖縄の現状があまりにも不条理、おかしいということに、東京に出てから改めて気づいた。

自分の子どもや孫から聞かれた時、基地のことについて聞かれた時、ちゃんと応えられるようにしたい。
何もしていない、できなかったと言いたくない。

各市の市長と対談したが、全く話が進まない。

10万人の人たちが県民投票で自分たちの思いを示したいという気持ちを得た。
全市町村から署名を集めた。
こういうこと(県民投票が県全域で行われないかもしれない)が起こることは予想していた。

けれども、署名集めをした際に出会った一人一人の表情とか声を、今もはっきりと覚えている。

県民投票したからどうなるか、という意見もある。
沖縄のことは沖縄の人たちで決めたい。
賛成であれ反対であれ、それは結果として受け止める。
日本全体で考えてほしい。
表の沖縄と裏の沖縄に対する興味の温度差。

僕は大学院生だったが、中退して、この県民投票の実施に向けて行動しようと沖縄に戻ってきた。

去年の4月から、沖縄の全市町村を全て回って署名を集めた。
賛成が10万人。15万人中の10万人だった。

当たり前だと思っていたフェンスや爆音。
それらが全くない東京に身を置いて初めて、沖縄の環境に対して違和感を覚えた。

基地の話を始めた途端に難しい話はやめてほしいと言われる。
沖縄出身だというと、羨ましいとよく言われるが、それは美しい自然や食べ物に対する観光的な感想。
基地という存在に苦しめられている身としては、素直に喜べない。

辺野古では、基地に対する思いは色々。違う立場の人がいる。
止むを得ない、反対しても仕方がない、という思いを持つ人が少なくないが、賛成はわずか。
すごく複雑。
普天間をどこにも押し付けたくない。
日本のことなのに、都合のいい時は日本を守るためなどと言い、都合が悪くなると辺野古のこと、沖縄のことだからと押し付ける。

沖縄に対して、本土の国民の意識の中に、押し付けている部分がある。
基地はもともと日本の本土にあったものだが、本土にあるとそれは政治的になる。
沖縄にあると無視される。

基地を作るべきだと言っている人たちの集会に行ってみた。
いろんな人の意見を聞くのが大事だと思っている。

(ここで上空をオスプレイが飛び交った)

オスプレイが来ると全く会話が成り立たない。
これが日常。
こういう環境で育った。
僕も、小学校低学年までは、空を見上げて「うるさい!」と叫んでいた。
だけどだんだん麻痺して、中学高校になると、部活やクラスが中断しても、当たり前のような感覚になった。

座り込みなどをして反対している人たちを、そんなことをしても何も変わらないのに何やってるんだと、斜めから見るようになった。
3.11があって、原発事故があって、原発反対デモで声をあげる人たちを目にして、自分もそういった行動をしようと思い始めた。

デマやウソに振り回されるのはダメだけども、違う意見を持つ人たちも含めて、沖縄県民一人一人と向き合わないといけないと思った。
しっかり声を聞かなければならないと思った。

だから必死で、沖縄全県に足を運んだ。
フェリーに乗ったり、自転車を漕いだり、飛行機に乗ったりして回った。

沖縄は、反対か容認か、基地のせいで分断されている。
その分断を乗り越えたいと、今回の県民投票が実行されるよう頑張っているが、レッテル貼りをして潰そうとする。

沖縄こそ分断を乗り越えないといけない。
県全体で一つの意見を出していく。
普天間は返還、辺野古は作らせない。

どうすればそれが実現するか、日本全体で考えて欲しい。
政治的な動きを期待したい。
投票が始まるまで議論を深めていけば、分断を乗り越えられると思っている。

県民投票をしないというのはどういう理由なのか。

普天間の危険性をどうするのかが問われていない。
賛成か反対かじゃなくて、どちらとも言えない、止むを得ないなど、選択肢を増やす。
5.5億円の予算を他に使い道がある。
玉城デニー知事が反対の側にいるので、県は中立ではない。

だがそれらは、投票権を奪う理由になっていない。

二択で署名を集めたのだから、今になって二択ではできないというのはおかしい。
投票で選ばれた市長が、投票の権利を奪っていいのか。

基地があるのは当たり前だ、という風に思わされていること自体が大変おかしい。

宮古島市は、中国からの脅威を一番感じている。
石垣島もそう。
それでも、一人一人の考えは違う。

沖縄の基地は、米軍が73年前に作った。
もともとは沖縄には無かった。
なのに、その基地で沖縄が分断されて、沖縄問題として括られてしまうのが残念。

父親は自民党。
間接民主主義なのだから、議員が中に入ることについてはおかしくないと言う。
けれども、憲法で直接民主主義も認められている。

親戚から「私たちの仕事が奪われるようなことにならないように」と言われたりする。
相当な覚悟が必要。

おとうさん、あの時何してたの?と未来の子どもから言われた時に、ちゃんとやったと言いたい。

教育で教えられていて、そうとしか考えられなかった。
違うと思ってたけど言えなかった。
そういう空気、ずるずると流されていった。

今回のハンガーストライキは、5市の市長が「投票を行う」というまで続ける。


******* ******* ******* *******

【報ステ】沖縄県民投票 自民党議員が不参加指南か(19/01/15)


文字起こしとキャプチャー映像:

これがその資料です。


県民投票の不適切さを訴えて、予算案を否決することに全力を尽くすべきである。




資料には、弁護士資格を持つ、自民党の宮崎政久衆院議員の名前が書かれています。


勉強会に参加した市議会議員は、


「勉強になったから参加してよかった」


辺野古埋め立ての賛否を問う、来月24日の県民投票については、現在、5つの市の市長が参加しないことを表明しています。




今日、玉城デニー知事は、直接、うるま市長の説得に当たりました。


デニー知事:
条例として正しく制定されたものである以上、投票する住民の皆さんの権利、県市町村はその事務を執行する義務が、その時点で明確になっておりますので。




説得の結果は。


市長の方としては考え方が変わったことはありますか?
島袋俊夫市長:
私たちの考えはすでに示して、今朝、提示した通りでございます。


結局、県民投票には参加しない、と言います。


県民投票の投開票などの事務は市町村が担当し、その経費は県が負担しますが、


実施には、各市町村議会での議決が必要となります。




不参加を表明している市長らは、一様に、市議会で予算案が否決されたことを理由に挙げています

宮古島市・下地敏彦市長:
やはりダメだということに、議会の一致が決定いたしました。


石垣市・中山義隆市長:
議決は大変重要な決定と認識をしております。


市議会での議決に先立つ先月初旬、宮崎議員が配布したという資料には、こうあります。


『議会、議員としては、そもそも論としての県民投票の不適切さを訴えて、予算案を否決することに、全力を尽くすべきである』




『議員が、損害賠償などの法的な責任を負うことはない』


同じく、宮崎議員の名前が書かれた資料には、議会が否決した後、市長らがどうするべきか〝アドバイス〟らしき記述も。


『議会で予算案が否決された事実を前に、これに反して、市町村長が予算案を執行することは議会軽視であり、不適切である』




さらに資料は、問題点として、『賛成反対の二択になっている』ことを挙げます。


この点も、後に、一部の市長らが示した見解と重なります。


沖縄市・桑江朝千夫市長:
マルかバツかだけのその手法が、いかんと言っているんです。


宜野湾市・松川正則市長:
二択では、これだけ県民、あるいは市民そのものを分断していると。


この資料は、市長らの判断に影響していないのでしょうか?


Q. こうした勉強会に、市長ご自身や市の幹部の方が参加されたということはありましたでしょうか?


うるま市長:
そういったことはございません。


Q. その文書自体は、市長は見たことは?


うるま市長:
いや、見たことはないですね。


5つの市(宮古島市、宜野湾市、沖縄市、石垣市、うるま市)に問い合わせたところ、宮崎衆院議員の勉強会に参加した市長はいない、と言います。


一方で、勉強会に参加した市議会議員は、我々の取材にこう答えました。


宮崎先生が勉強会でプレゼンしたもの、弁護士経験もあり、わかりやすく勉強になった。




5つの市が参加しないと、有権者のおよそ32%が、投票できないことになります。


宮崎衆議院議員は、フェイスブックでこうコメントしています。


『議員の皆さんから要望があり、県民投票条例に関する勉強会が開催されたことは事実であり、参加された方の理解のため、レジュメを作成しました。
私が一定の見解を強制できるものではないことは、改めて申すまでもありません。








自民党沖縄県連は、明日、会見を開く予定です。



******* ******* ******* *******

そして今日も、それから明日も明後日も、辺野古の海は汚されていくのです。
こんないい加減な人たちに。

辺野古工事の土砂、沖縄県に無断で割合変更していた 
サンゴ死滅の恐れ 防衛省「理由は分からない」

【東京新聞】2019年1月11日
http://news.line.me/issue/oa-tokyoshimbun/2a5a2f97979c?utm_source=Facebook&utm_medium=share&utm_campaign=none&share_id=tYH47389829962

沖縄県名護市辺野古(へのこ)での米軍新基地建設を巡り、防衛省が、埋め立て用の土砂について、
県の承認を得ずに、岩石以外の細かな砂などの割合を増やした仕様に変更し、業者に発注していたことが、県への取材で分かった。

県は11日、埋め立て承認の条件として国と交わした「留意事項」に反するとして、事実関係を公表し、防衛省に現場への立ち入り検査や土砂の提供を求める。(望月衣塑子、中沢誠)


細粒分「10%前後」のはずが「40%以下」に

昨年12月から始まった、辺野古沿岸部での埋め立て工事では、投入された土砂で海が濁った。
県側は、
埋め立てに投入された土砂は、明らかに赤土を含むものと考えられ、環境に極めて重大な悪影響を及ぼす恐れが否定できない」と指摘している。

沖縄防衛局が2013年3月、県に提出した埋め立て承認を求める文書には、埋め立て用土砂に、岩石以外の砕石や砂などの細粒分を含む割合を「概(おおむ)ね10%前後」と明記。
県の担当者も、
「防衛局からは、承認審査の過程で、海上投入による濁りを少なくするため、細粒分の含有率を2~13%とすると説明を受けていた」と明かす。

ところが、沖縄防衛局は17年11月、埋め立て用の土砂を調達する際、細粒分の割合を「40%以下」として業者に発注していた
防衛省整備計画局は、本紙の取材に、「なぜ変更したかは分からない」としている。

13年12月の埋め立て承認に当たり、変更がある場合は、事前に県と協議することになっているが、県は「防衛省側から説明はなかった」と述べる。


濁りやすくなるのに…県の立ち入り応じず

細粒分の割合が増すほど、土砂を投入したとき濁りは起きやすくなる。
県は、当初の規格とは異なる土砂が投入されている可能性があるとして、土砂の品質を確認するため、現場の立ち入り調査を求めているが、防衛省は「調査を求める法的根拠を示せ」として応じていない


埋め立て用土砂が投入され、茶色く濁った海水=昨年12月14日、沖縄県名護市辺野古で
 
土砂の搬出作業を確認した、土木技術者の奥間政則氏は、
「見るからに赤土が多く混じっており、国の説明する材質とは異なる。
赤土は海に投入すればヘドロ状になり、サンゴを死滅させる恐れがある」
と指摘する。

新基地建設を巡っては、防衛省が昨年12月14日、辺野古沿岸部で土砂の投入を始めた。
計画では、沿岸部を埋め立てて、米軍キャンプ・シュワブを拡張し、V字形滑走路を建設する。


******* ******* ******* *******