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ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

税金をふんだくられ、内心の自由を脅かす『共謀罪』までくっついてくるオリンピックなんて、断固お断り!

2017年01月11日 | 日本とわたし
先日、こんなツィートを流しました。

「共謀罪の成立なしで五輪は開けない」と、共同通信社との単独インタビューで強調した安倍首相。
日本はそんな情けない国なんですか?
たった2週間の体育祭のために、こんなトンデモな法律を成立させては日本人が廃ります。
選手の皆さんも、「共謀罪と引き換えなんか嫌だ!」とボイコットしてください!」


すると、たくさんの人たちがリツィートをしてくださいました。

20日招集の通常国会に、組織犯罪処罰法の改正案というのが提出されそうなんですが、
この処罰法の中に、『共謀罪』を盛り込んでしまえ、というのが、自公と日本会議関連の連中の、今回の悪巧みなのです。

そのことについての記事の写真を見つけましたので、書き起こししました。



共謀罪が「レガシー」?!

「共謀罪」の新設を柱とする組織犯罪処罰法改正案を、政府が、通常国会に提出する方針を固めた。
2020年東京五輪・パラリンピック開催に向けての、テロ対策としての性格を前面に出すという。
でも、そんな理由付けをして、法案成立を強行したら、東京五輪の「負のレガシー(遺産)」として残ることになる。
(安藤恭子、池田悌一)

「東京五輪テロ対策」は、政治利用

通常国会に法案提出検討

菅義偉官房長官は、5日の定例記者会見で、
「共謀罪」を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案についての質問を受け、20日招集の通常国会への提出を、検討していることを明らかにした。

「3年後に迫った東京五輪・パラリンピック開催に向けて、テロを含む組織犯罪を未然に防ぐためには、万全の対策を整えていくことが必要だ」
「組織犯罪を未然に防ぐことは、国民も望んでいる。
これまでの国会審議のさまざまな意見を踏まえ、最終検討している」


「五輪・パラリンピックの開催に向けて」必要というのは本当なのか?

日本オリンピック委員会(JOC)に尋ねると、担当者は、
「組織委員会に聞いてください」と話した。
大会組織委に尋ねると、担当者は、
「テロ対策については、関係機関と協議を重ねているが、『共謀罪』の創設について、政府に対して、特段の働き掛けをしたことはない」と話した。

共謀罪絡みの法案は、2003年以降、国会に3回提出されたが、全て廃案になっている。
捜査当局が、恣意的な運用をして、市民運動を弾圧したり、内心の自由を侵害したりするという懸念から、
市民が「絶対反対」の声を上げてきた


しかし、安倍政権は、強い意欲を示す。
今回提出を目指すのは、昨秋召集の臨時国会で提出しようとした改正法案と、同じ内容のもののようだ。
罪名を『テロ等組織犯罪準備罪』に変更し、適用要件には、資金取得などの『準備』を加える。

多少の配慮を見せたわけだが、結局、臨時国会での提出は見送られた。
当時、自民党の二階俊博幹事長は、
「よく意見を聞いて、誤りなきようにしたい」と、慎重な姿勢だった。
ただし、こんな発言もしていた。
東京五輪に触れ、
「あらゆる面で万全を期して行くなら、法律の必要性もクローズアップされる」。
だから五輪を前面に出すのか?

公式エンブレムや新国立競技場など、東京五輪を巡ってはゴタゴタが続いており、膨らむ開催費の負担の枠組みも決まらない。
そして、今後は『共謀罪』だ。

スポーツライターの玉木正之氏は、
「結び付けられて仰天した。
五輪の政治利用は明らかで、スポーツを通じた平和運動という本来の趣旨から、どんどんかけ離れていく」
と憤る。

1964年の東京五輪では、新幹線などのインフラ整備を進める一方、翌65年には税収が落ち込み、戦後初の赤字国債が発行された

「共謀罪も、五輪後の負の遺産になりかねない」と、警鐘を鳴らす。

スポーツライターの小川勝氏も、
「近年、国内のスポーツイベントで、テロは起きていない。
むしろ、海外から来るテロリストの阻止や、サイバー攻撃への防御など、専門的な整備が求められる。
市民生活に関わる、問題のある法の成立に、結果として五輪が加担したことにならないよう、
スポーツ界からも、慎重な対応を求める必要がある
」と語った






首相「経済最優先」…どこいった

秘密法・安保法 成立急いだ政権

『共謀罪』を新設する法案が、通常国会に提出されたら、どうなるのか

2013年に成立した、特定秘密保護法の流れを確認する
ロ防止や防衛など、4分野で、国の安全保障に関する重要な情報を、特定秘密に指定し、
公務員らが、外部に「秘密」を漏らした場合、懲役10年以下という、刑罰のある法だ。

安倍政権は同年8月、秋の臨時国会で提出することを決め、10月に閣議決定した。
このとき、連立与党を組む公明党は、国民の「知る権利」が脅かされないように、慎重な議論を求めた。
だが、公明は、安倍政権と自民党に押し切られていった。
大勢の市民が、国会前に集まり、反対の声を上げ続けたが、12月に、自公の賛成多数で可決、成立してしまった


日本が直接攻撃されなくても、同盟国を守るために武力を用いる、集団的自衛権の行使を容認する、安全保障法制はどうだったか
15年5月に、国会で審議が始まると、憲法学者の大半が、その違憲性を指摘し、公明も当初、難色を示した。
しかし、同年9月、やはり自民党が主導する形で、安保法制は改定された

安倍政権は、『共謀罪』でも、同様に数の力で押し切るつもりかもしれないが、絶対に許されない。
そもそも、安倍首相は、今月4日の年頭記者会見で、「本年も経済最優先」と発言している。
法案を提出すれば、国会の審議は『共謀罪』一色になりかねず、景気対策などが置き去りにされかねない。


貧困と格差の解消などを掲げる若者グループ『AEQUITAS(エキタス)』のメンバー、都留文科大3年の栗原耕平さん(22)は、
「待ったなしの貧困や格差の問題にこそ、政府は最優先に取り組むべきだ」と訴える。

ツィッターで、
「最低賃金が1500円に引き上げられたらどうなる?」と問いかけたら、
「もっと人に優しくなれると思う」という意見が、多数寄せられたという。
「テロの背景にあるのも、貧困や格差だ。
全ての人が、幸せを感じられるような社会をつくることこそが、最大のテロ対策になると思う」


原発事故で、福島から大阪市に、子ども二人と避難中の森松明希子(43)は、
「事故から6年近く経ち、政府は避難指示の解除を進めることに躍起になっている。
子どもの甲状腺がんが心配だから避難しているのに、政府は、がんへの影響を、十分に捜査していない」
と話す。

「共謀罪ができれば、政府の原発政策を批判することさえ怖くなる。
口をつぐむ人が増えれば、避難者の(続きが見えませんので中略)でしょうね」
と心配した。

2020年東京五輪に反対する市民有志でつくる『反五輪の会』のメンバーの首藤久美子さん(45)は、
「政府が『五輪のため』と言えば、何でも通ってしまう風潮になりつつある。
五輪そのものが、政治の格好の道具になっている」
と批判する。

「ただでさえ、巨額の税金という負債が、国民にのしかかっている。
そこに、さらに、プライバシーの制約という『負の遺産』が加わる。
五輪招致を巡る不正疑惑を棚上げにしておいて、庶民を追い込む法律の創設など、許されるわけがない」
と指摘し、疑問を投げかけた。

「共謀罪までつくらなければ開けないイベントなんて、やる意味があるんでしょうか」


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この共謀罪の成立を叶えることで、日本会議や神道政治連盟が長年の間熱望してきた、国家神道の復活。

安倍首相は、若手議員の時代から、神道政治連盟に賛同する議員団体・神道議連の事務局長などを歴任し、現在は自ら会長を務めています。
安倍首相を含む、大臣20人中19人が、『神道政治連盟国会議員懇談会』(神道議連)のメンバーであることが、どれほど狂っているかを、まずわたしたちは認識しなければなりません。

改憲につながることを、次から次へと実践していく安倍政権。
最近では、地域の神社までもが、改憲運動の“先頭”に立つようになってしまいました。

安倍首相と『日本会議』と『神社本庁』と『神道政治連盟』。
これらの保守系国民運動団体は、今この時を、ずっとずっと待ち続けてきたのです。

この日本会議や神道政治連盟という、日本の政治を根本から傀儡する、巨大な人材と組織力を持つ右翼団体が目指している日本。
それが今、実現されてしまおうとしています。
日本という国をまるごと、国家神道教団とし、軍事国家や家族制度の復活を目論む。

オリンピックが、こんな不穏な輩たちの餌食にならないよう、オリンピックの政治利用をするな!と、大声を上げていきましょう!

オバマ大統領のサヨナラ演説と水曜日のDIYと

2017年01月11日 | ひとりごと
まさか、降り積もった雪の上を、ズブズブと歩いて行ってしまうネコがいるとは、思ってもいなかった。


それでもまあ、犬と違うことと言えば、いちいち「あ〜冷てぇ〜」と、雪から出した足をプルプル振るっていることか?
そんなら行かなきゃいいのに…。

どこもかしこも冷たいので、避難したつもりが、やっぱり積もっててガックリ…の図。



昨日の夜は、オバマ大統領の最後の演説を聞いた。
彼の演説はとても聞きやすく、人間味にあふれていて、この8年間はずいぶん楽しませてもらった。
彼が行ってきた政策全てに賛成はできないし、なんでそんなものにサインするのだと、怒りを感じたこともある。
けれどもやっぱり、彼は良い大統領だったと思う。

最後の演説を放送する局からも、そして聴衆からも、なんだかお葬式のような雰囲気が醸し出されていた。
その悲壮な空気は多分、この国がずっと模索し続けている『民主主義』の、大きな危機を目の前にしているからかもしれない。
アメリカ社会の隅々までに、まっとうな『民主主義』が存在しているとは思えないけれど、求めている人が少なくないことは事実だし、
今回のこの大統領選挙の結果もいわば、『民主主義』が生んだもの(行く先がどこに向かっているかは別として)なのだから。

訳してくださったものがあったので、そこからほんの一部を引用させていただく。

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私の同志、アメリカ国民のみなさん。

ミシェルと私は、この何週間かの間に頂いた、みなさんからのお別れの言葉に、感動しています。
しかし、今夜は、私がみなさんに御礼を申し上げる番です。

実際に目を合わせてお話しできたのか、同意できたかどうかにかかわらず、私がアメリカ人のみなさんとできた対話……、
場所は客間、学校、農場、工場の床、ダイナー、遠くの駐屯地であったりしましたが、
そこでのあなたたちとの対話は、私を正直にさせ、奮起させ、邁進する助けとなってきました。
毎日私は、みなさんから学んできました。
みなさんが私を、よりよい大統領にしてくれたのです。
それにより私は、よりよい人間となることもできました。

私が初めてシカゴに来たのは、20代前半の頃でした。
その頃、私はまだ、自分が何者なのかを理解しようとしている時でした。
自分の人生の目的を、模索していたのです。
ここからそう遠くはありませんが、近所の閉鎖された製鋼工場の陰に、教会のグループがあり、そこで私は働き始めました。
そこで私は、信仰の力、そして、苦しみと失意の浮かぶ労働者の顔にある、静かな尊厳を目にしました。

そこで私は、普通の人たちが深く関わり、一致して要求することで、物事は「チェンジ」することができるのだということを学びました。

みなさんの大統領として、8年間の勤めを果たした後でも、私はまだ、そう確信しています。
しかもそれは、私の信念というだけではなく、アメリカの思想の真髄でもあるのです。
自治政治という大胆な試みです。
それは、みな平等に創造された、という確信です。
誰も奪うことなどできない、命、自由、幸福の探求といった確かな権利を、創造者から与えられているのです。
そのような権利こそが、私たちが決して自滅しない、という証拠となっています。
我々人類は、民主主義という手段を通して、さらに完全な結束を生み出すことができるのです。
なんとすばらしいアイデアなのでしょう。
私たちの創造者がくれた、すばらしい贈り物です。

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この民主主義が今、試されている。
そして同時に、汚い爆弾(劣化ウラン弾)などをよその国に落とし、自国の使用済み核燃料のカスの処理をしている、悪魔としか言いようのない、軍産複合体の力を削ぐ行動を続けなければならない。
オバマ氏も、この件に関しては力不足だった。


さて、氷点下が続いていたここも、今日は一気に気温が8℃まで上がった。
ちょっと風邪気味ではあるけれど、寒い地下室の、前々からずっと思案していたプロジェクトを、実行するのは今日しかない!
なんて、かなり大げさだけども、わたしにとってはずっと困っていた問題の解決になるかもしれないので、やや興奮気味である。

その問題は何かというと、台所から地下へと降りるドアに、猫がいつでも出入りできるペットドアをつけてから、2匹の猫が頻繁に、地下遊びをするようになったこと。
空も海も、基本的には室内飼いの猫なので、できるだけ退屈しないようにと、地下探検を許可したのだけど、
我が家の地下室は、百年以上も前に建てられた当時のそのままで、でっかい岩の壁とセメントの床には、掃いても掃いても減らない砂埃が、うっすらと一面に積もっている。
だから、猫たちが地下で遊びたいだけ遊ぶと、柔らかな肉球にたっぷりと埃がへばりつき、その足で部屋の中やらピアノの上を歩き回るから、みるみるうちに足跡だらけになる。
ピアノの上はその足跡が見えやすいので、毎日毎日せっせと拭き取っているのだけど、この汚れが家のそこかしこに存在しているのだと想像するだけで、クラクラしてしまう。
だからといって、地下を改装するお金など無く、せめて埃を少なくできないものかと、無い知恵を絞っていた。

階段にモコモコのカーペットを付けて、床にザラ板(すのこ)を置いたらいいかも…。
というわけで、こちらですのこを買おうと思ったら、めちゃくちゃ高い!
日本だと、百均のお店で買えると聞いていたので、こちらでもそうかと思い込んでいたら、全く見つけることができない。
見つけたとしても、なんでやねんっ!と叫びそうになるぐらい高い。
どうしてすのこが必要かというと、うちの地下はこの7年間に2回も、ハリケーンがやってきた時浸水したから。
2回のうちの1回は、かなりひどくて、使えなくなった炊飯器がプカプカ浮いていた。
まあ、そこまで浸かってしまったら、すのこも浮くだろうけれども…。

予算は1万円を超えたくない…じゃあ自分で作るっきゃないのかも…。
と思ったけれど、この極寒の中、板を買い揃えるのがどうにも億劫で、ちょいとサボってパズルマットを買ってみた。
パズルマットといえど、値段はピンからキリまである。
とにかく直接セメント床の上を歩かなくてもいいようにしたいだけだし、用事がある時しか降りない(特に夜は怖くて)部屋なので、いっちゃん安いのにした。

ばっちいし、わざわざ見ていただくほどのものでも無いのだけど、わたしにとってはけっこう嬉しいことなので、ちょいと記念写真をば。




これでもう、作り置きした料理やワイン、それから野菜などを取りに行くたびに、室内履きのまま降りられるようになった。
ほんでもって、猫たちが遊んで一階に戻る時、この階段のモコモコに汚れを移してくれたらもう、万々歳なのだけどなあ…。

ということで、しばらくの間、ピアノの上の汚れ具合を検査する日々が続く。
効果が見られない場合は…とりあえず今は、そういうネガティブな想像はしないことにしよう。