ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国メイソウとハイヒール事情

2011年03月08日 | 米国○○事情
気功のクラスがある部屋は、The Center for Healthy Living という、健康な暮らしを営むために必要な事柄が得られる場所として建てられたビルの二階にある。
ちなみに一階は、けっこう美味しいギリシャ料理のレストラン。


旦那のオフィスと診療室も同じく二階。


複合ビルなので、大勢の患者や医師、技術師やインストラクターが、同じ階で働いている。

二階と三階は、基本的に"quiet zone"指定が為されていて、大きな声で騒いだり、大きな音をたててはいけないことになっている。
ところが……。

若い女性医師やスタッフの皆さんはほぼ全員、おしゃれなハイヒールを履いている。
そして、どういう事情があるのかはわからないのだけど、彼女達はなぜか、何回も何回も、我々が気功をしている大部屋の前の通路を行ったり来たり、相当の回数往復するのである。
その足音が、いや、足音だけではない、彼女達の体重がかかった一歩一歩が、ハンパではない騒音と揺れとなって、瞑想中の我々の耳と体に伝わってくるのである。
最初の数回は、皆何も言わなかった。
けれどもそれが続いたある日、ベテランメンバーのひとりの女性がとうとう口火を切った。
「この階にいるわたし達には、『静寂』が得られる権利があるんじゃないの?」
ミリアムが困った顔をして、「もちろんそうなんだけど、彼女達に歩き方の注文までできるかどうか……」と答えた。

だからミリアムは、その騒音を軽減するために、いつもは使わない音楽をこのクラスでは流しているのだそうで、
けれどもその音楽の音が耳障りになる人も居て(わたしを含めて)、なかなかに解決するには難しい問題のよう。

個人の自由を尊重しつつ、周りへの気遣いを要求することができるのか。
それをいい大人の連中が、頭を抱えて真剣に話し合っているのに、いい答がまだ見つかっていない。
誰にとっても平和な解決法は、通路に分厚いカーペットを敷いてもらうこと。
けれどもこれを、ただでさえ今経営が大変なビルのオーナーにお願いなんてできないし……。

ハイヒールを履いて歩くこと。
それが場所と時間によっては、周りにすごく耳障りになることがある。
そういうことを伝えることぐらい簡単だと思うのは多分、まだアメリカをちゃんと理解していないからなんだろうか?
こちらでのアパート住まいの苦情の一番は、足音だと聞いたことがある。
こちらの人達は靴を一日中履いている上にデカい!
その音と振動は、きっと日本人のそれとはかなり違うと思う。
一度録音して、それを彼女達本人に聞いてもらってもいいのだけれど……でも、逆ギレして訴えられたらいやだしなあ……。


まだちょっと寒いけれど、同じ寒さでも、晩秋のそれと初春のそれとでは、まるで感じ方が違う。
お日様の顔も息づかいも違う。

まだ窓という窓に防寒シートが貼ってあるので、写真の画像がボケボケだけど、おもしろい場所にいるリスくんを発見。


くるりと回って、意地悪そうな声で威嚇している。すご~く高い所なので、多分鳥イジメをしているのだろう。


枯れ木がぽつぽつ色づいてきた。