まさるのビジネス雑記帳

勉強ノート代わりに書いています。

合併・企業結合の目的と類型

2007-02-18 00:42:20 | M&A

合併・企業結合の目的と類型について、思いつく事を書いてみたいと思います。大競争時代、サバイバル時代ということで、いろんな業界でM&Aが、昔と違って、最近はポジティブな、将来を見据えた事業拡大の手段として日常茶飯事化してきました。毎日、もぐら叩きのように、案件が噴出しています。

[目的]

合併、あるいは持株会社方式等を利用した企業間統合・企業結合の狙いや経済的機能は以下の通りですね。通常は複数の理由がありますね。

1.業績不振会社の救済:倒産すると従業員・取引先(預金者)等への影響が大きい為、体力のある会社が救済する。

2.経営の合理化:職能部門等で重複する人員を整理し、間接費・コスト低減を計る。

3.統合化:地域毎の販社を統合、営業地域の異なる会社同志が合併するなどにより、効率を追及する。

4.総合力の発揮:合体することにより企業規模を拡大し、資金力(設備投資力等)の強化、販売強化、人の採用力強化を目指す。大規模なものは水平プラス垂直的合併となる。

5.相互補完:技術・地域・製造・販売等の弱点を相互補完する。

6.資産・技術等の入手:他社保有の資産・技術・ノウハウ・許認可等を入手する。

7.水平的合併:同種品目の製品を生産している企業同士が、世界的な競争に備えて、あるいはマーケットで相応の影響力を持つための拡大・集中・効率的生産、体力強化を目指す。

8.垂直的合併:原材料・半製品・製品製造とその販売を分担していたものを一貫化する。

○昔は、含み損の解消を狙った合併などもありましたが、最近は減っていると思います。即ち、含み益のある会社を吸収合併し財務体質(B/S の補修)を強化することが出来ましたが、最近は受入記帳価額が時価とするパーチェス法が原則になりましたしね(プーリング法はレアケースですね。(昔は、例えば含み益のある土地などの受入記帳価額は、時価を限度として自由に価格設定が出来ましたしね。勿論課税合併差益の問題はありますが)。

最近は、村上ファンドの阪神買収やスティールのサッポロビールの様に、優良資産(土地)を保有している割には、株価が割安(=本業がいまいち)な企業の株式取得がはやっているような感じです。

[類型]

類型としては、以下のような感じでしょうか。

          前向度    外圧    効果

・救済合併     ×          111.5

・リストラ型合併             11=2前後

・戦略的合併        ×     1+12.5


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