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広島と長崎への原爆投下 日本は天罰を受けたのか(1)

2013-05-26 | ラジオ
中央日報は東京無差別爆撃および広島、長崎への原爆投下が、日本軍国主義がアジア諸国民に対して行った事の天罰に当たるとの考えを示すような記事を掲載した。
特にそのなかでは満州での731部隊の非人道的実験が指摘されている。この記事にしても、それに対する日本の反応を見ても、アジアの人々が客観的に自国の歴史を検討するつもりがなく、憎悪を深めるだけのプロパガンダ的な神話に走っていることが分かる。

韓国のジャーナリスト、キム・ジンによる記事が日本を怒らせたのは言うまでもない。東京、広島、長崎に対する爆撃では、数十万人が命を落とし、その圧倒的大部分が何の罪もない民間人であったからだ。しかし野蛮な行動を天罰と呼んだこのジャーナリストは真実に背くこととなった。神に選ばれたアメリカ人が、かわいそうなアジア人を思って復讐をしたと果たしていえるのだろうか。東京を爆撃したことは、単に日本を降伏させるためでした。
広島、長崎への原爆投下は、ソ連を威嚇するためだった。

一方で、このような韓国の記事が現れた背景には、靖国神社を訪れた3名の閣僚を擁護した安倍首相の行動があったことは、日本ではあまり語られない。
安倍首相はこの行動に何の疑問も感じていないものの、韓国や中国などのアジア諸国からしてみれば、日本の政治家による靖国訪問は、軍国主義への反省を望まないことの現われだと考えられるからだ。
多くの日本人は、日本にとって反省すべきものなどないと心から信じている。日本は白人の植民地支配からアジア諸国民を解放しアジアに文明をもたらしたのだ。
しかし台湾は中国の一部であったし、その中国は朝鮮と同様、独立国家だった。確かに台湾と朝鮮を併合することによって日本は、農業や工業の発展に多くの貢献をし、生活水準は目覚しく向上した。
ただ現地の人々は他の事実に基づいて評価を行っている。つまり権利の制限や土地改革による農地没収、日本への労働力の強制移動などだ。さらに大規模な日本による侵略を受けた中国については言うまでもない。

それらの国々で反日感情があることは驚くに値しない。中国や韓国で日本製品ボイコットが行われるようなことからも、反日感情が日本との互恵的な経済関係に悪影響を与えているのが分かる。そのようなキャンペーンや反日感情は、部分的には中国政府や台湾政府、韓国政府によって、領土問題で日本に圧力を加えるために利用されている。
しかし、その根底には、19世紀末から20世紀はじめにかけての行動を、白人の植民地主義を退けたとか、アメリカからの自衛であったとか言うことによって、日本が正当化しようとしていることに対する怒りがある。

広島と長崎への原爆投下 日本は天罰を受けたのか(2)へ続く

反日ナショナリズムを超えて 韓国人の反日感情を読み解く
クリエーター情報なし
河出書房新社

5月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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