1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

金正恩、北京に特使を派遣(2)

2013-05-25 | ラジオ
リョンヘ氏は本日22日、中国共産党中央対外連絡部長の王家瑞氏と会談した。中国外務省の洪磊副報道局長によると中国側は、北朝鮮の核開発に関する自身の立場を述べ、6者協議の再開の必要性を指摘した。
中国、ロシア、アメリカ、日本、韓国、北朝鮮が参加し、北朝鮮の核問題をめぐって協議する枠組みを復活させることは、日本や韓国が長らく主張しているところだ。北京での一連の会談を受けて、北朝鮮が、6者協議の再開に重い腰を上げるということも排除されない。

金正恩第一書記は、長らく北京行きを希望している。統治者となってから一年半が経つが、正恩氏自身の北京訪問は、なお実現していない。
中国は北朝鮮の唯一の、いわゆる同盟国でありながら、最近の北朝鮮の核開発については、厳しい態度をとっている。
それゆえか北朝鮮に対する国際的な制裁にもさしたる反対を見せなかった。そうしたことにより北朝鮮は、中国対外貿易銀行との取引を杜絶させてしまった。これもまた、金正恩第一書記の国際的なイメージ悪化につながった。その果てに、北朝鮮の財政危機が報じられるに至った。

北朝鮮の代表団が北京を訪れる直前、中国領海で拿捕した中国漁船、およびその16人の船員を、北朝鮮が解放するというニュースが報じられた。
この拿捕事件、これは公式発表のように北朝鮮の海賊が行ったものではなく、北朝鮮政府自身が行ったものだ、と見る専門家もいる。
北朝鮮の核およびミサイル開発に、北京が厳しい態度をとったことへの、再反発だというのだ。ですが、この事件に対し北京側は極めて強硬な反応を示した。これに対し平壌に対し、やりすぎだ、とのシグナルを与えた。金正恩氏はどうやら、おいたが過ぎたのらしいのだ。

今回、北朝鮮からの派遣団の団長を務めているリョンヘ氏は、困難な課題を解決しなければならない。重たい1ページをめくり、この不快な出来事を過去のものとし、出来ることならば金正恩氏の初の中国訪問について合意を得なければならないのだ。
デリケートなミッションだ。北京は若き指導者、金正恩氏への支援を望むだろうか、またはまだ天下の中華人民共和国の門前に立たせたままにするのだろうか。

拉致と核と餓死の国北朝鮮 (文春新書)
クリエーター情報なし
文藝春秋

5月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。