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なぜピョンヤンとソウルは戦いを望まないか(1)

2013-01-27 | ラジオ
世界の各メディアは定期的に朝鮮半島が戦争の瀬戸際である、というような報道を行う。それは通常、南北朝鮮の関係が悪化し、さらには局地的な武力衝突が伴う場合もある。
しかしそれが大規模戦争には発展しない。北でも南でも大規模戦争がカタストロフィになるということをよく理解しているようだ。
これは何もソウルおよびピョンヤンが、平和主義者であるということを意味しないし、両国政府の政治家らのモラルが非常に高いということでもない。万が一、南北両政府の政権が軍事マニアの手に渡ったとしても、朝鮮半島において戦争が勃発することはないだろう。

北が戦争を始めないのは、勝利の可能性がほとんどないという理由だけではない。通常兵器においては韓国軍が圧倒的に優勢だ。
韓国軍の装備および準備を判断すれば、それは2013年の軍隊だが、北朝鮮の軍隊は1973年、もっといえば1963年の軍隊だ。北が侵攻を決めれば、その軍隊はものの数週間で壊滅することだろう。
北を救うことができるのは中国の参戦ということだが、そのような可能性も極めて低いものだ。北が南の侵略の被害者となった場合には中国が介入する可能性はあるが、北が侵略を始めた場合には中国は参加しないだろう。
冒険主義の奨励は中国の計画には入っていない。そのように戦争は北朝鮮および、その指導者にとって敗北を意味することになる。北は盛んな宣伝スローガンにも関わらず、自らの軍事的弱点を知っており、それ故に核兵器開発となるわけだ。ただそれも抑止力としてのみ効果を発揮するものであるから、北は戦争を始めないのだ。

なぜピョンヤンとソウルは戦いを望まないか(2)へ続く

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1月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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