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アメリカの新たなMD配備計画に付いて

2010-02-25 | ラジオ
アメリカはイランからの脅威に対抗するため、ルーマニア領内に迎撃ミサイルを配備すると言う新たなMD計画に付いて明らかにした。
これはアメリカの国務次官補が、マスコミに対し明らかにしたものだ。
4日、ルーマニアのバセスク大統領は、アメリカの新たなMD計画に関し迎撃ミサイル配備に同意したとの声明を表した。
両国は2015年までに配備する計画だ。

これまで通り両国はこのミサイルは、ロシアに向けたものではないとの声明を表している。
一方ロシアの専門家の一人エフケーフ氏は、ロシアの声からのインタビューに対し、アメリカの計画がどれほど意に適ったものかということに付いては、大きな疑問を呼んでいると指摘し、次のように続けている。
「先ず一つとしてイランが、ヨーロッパ大陸を攻撃しようとしているかどうかが全く明らかでない。こうした理由からルーマニア領内に、こうしたシステムを展開する必要性が、あるのかどうかもハッキリとしない。
次に2015年の時点でイランが、どのような可能性を有しているのと言うことを、今判断するのは困難だ。
イランが宇宙プログラムで達成した成果を見れば、2015年までにイランが大陸間弾道ミサイルの開発において、大きく前進している可能性はある。
そうなれば全く違った迎撃ミサイルを、恐らく別の場所に配備することになるだろう。
ロシアの脅威に関して言えば配備されるのか、中距離の迎撃ミサイルであればロシアの領土に脅威が及ぶことはないだろう。

ロシアの大陸弾道ミサイルを迎撃することは出来ないからだ。
つまりこの点においては、ロシアの危険はない。
一方でロシアはヨーロッパ全土を網羅するような、MDシステム配備計画には参加したいと考えている。
しかしその計画はロシア抜きで進められている。恐らくアメリカはヨーロッパのMDシステム構築にロシアの参加は必ずしも必要ではない。ロシアとは情報交換するだけで充分だと考えているのだろう。このことはミサイル防衛のような、デリケートな分野でのロシアとアメリカの協力が、まだ充分ではないことを示している。
政権が代わっても結局アメリカは、ヨーロッパ全土で大規模なミサイル防衛システムを構築する意向は無いのだ」
ロシアの専門家はこの様に語っている。

ロシアはこの分野での、アメリカとの協力の第一歩として、ミサイル攻撃の危険や脅威を共同で分析することが重要だとの立場を示している。
そうして初めてヨーロッパ諸国を含めた、その他の国々の参加の下で、その脅威を無力化するための技術的、軍事的方法に付いて話し合うことが可能となるのだ。

2月5日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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