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イランには核軍事プログラムは一切存在しないと指摘したロシア

2007-12-08 | ラジオ
ロシア政府はイランには核軍事プログラムは存在しないという視点に立つ構
えだ。
国連安保理事会では7日、アメリカから提出される計画に従って、イランに対
する決議を作成する作業に入るため、ロシアのラブロフ外相はその前日に当
たる6日に声明を表した。
これに付いてロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
これはアメリカがイランに対する制裁を強化するために、国連安保理内で多数
票を得ようとしていることから、その意図を支持しない目的でロシア政府が出
した論評の一つだ。
5日アメリカの諜報機関は、2003年にはロシア( 放送ではロシアと言ってる
が正しくはイランではないかと思われる)が核兵器の製造を止めていたことを明
らかにした。
ラブロフ外相はアメリカ側の出した、このような奇説を手直しする必要(?)し、ロ
シア政府としてはイランが2003年までの時点でも、核兵器の製造を行なってい
たというデータを握っていないと述べたのだ。
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しかしながらイランの核ファイルに汚点があったからといって、それが即データ
の導入に繋がるものではなく、逆にファイルはこのような状況から、外交的に抜
け出すために各国が頭を寄せ合う場所なのだ。
これに付いてラブロフ外相は、次のように述べている。
「この問題は全面的に明らかにする必要がある。まさにこのためにIAEAが活動
を行なっているのであり、それが実を結びつつある。こうした行動をIAEAもそして
イランも共に積極的に続けなければならない。
ロシアはこうしたイランの姿勢を支持しており、IAEAの活動にも支持をしている。
IAEAの専門的な鑑定の結果の上に、今後どのようなアプローチが求められるか、
そのことを見極めて行きたいと思う」
ラブロフ外相は、このように述べている。

ロシアの姿勢を中国も支持している。5日、中国の外相はアメリカのライス国務
長官と、イランと交渉を行なう国際社会の代表であるソラナ上級外交安全保障
代表と会談を行い、その中で中国はイランに対し、新たな経済制裁を出すこと
は支持しないと表明している。
中国の国連大使は各国大使に対し、アメリカの諜報機関の報告書が出た後、
イランをめぐる状況は、全く根底から変わったと言う視点からスタートするよう呼
びかけている。

特筆すべきなのは、こうした中国国連大使が出した評価と、IAEAのエルバラダ
イ事務局長も同じくしているという点だ。
エルバラダイ事務局長は多くの点で大胆な声明を発表し、アメリカの出した報告
書の内容は、ある程度まで国際社会において、イランがどのように捉えられてい
るかという評価が正しいことを証明したと述べた。
しかしながらイランのことを避けがたい脅威であると見なし、イランとアメリカの交
渉を新たな、国連安保理決議の作業の前にスタートするよう呼びかけがなされて
いることも決して偶然ではない。

イランに対しこの新たな制裁を発動することには支持を表明しないながらも、ロシ
ア政府は必要に、また充分強硬な姿勢でイランの指導部に対し、今まで出されて
いた国連安保理決議を厳格に遂行するよう呼びかけている。
今まで出されていた決議は、特にウランの濃縮活動の凍結を求めるもので、これ
はイランの核問題に関する6カ国協議の、正式な交渉の道を開くものとなる。

(?)は聴き取れず。いつもながら某女性アナウンサーの発音の不明瞭さには難儀
 する

12月6日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル






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