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現行の原発の安全基準は見直しのときを迎えている

2011-03-27 | ラジオ
ロシアの国営原子力企業ロスアトムは、国内の原発のうち故障しやすい箇所が見つかったものに関しては、作動の一時停止を行うことを明らかにした。
ロスアトムのプログラム長が伝えている。

日本の福島第一原発の事故を受けて、世界中の原発で施設の総合点検が行われる。
中国では国務院の決定に従い、原子力公団は建設計画中のものも含め、原発施設の点検を開始した。
ベルギーのエネルギー省は欧州規準のストレステストを通過できなかった原発に対して、その全てを閉鎖することを決めている。
今年の末までにEUの全ての加盟国で同様のテストが行われる。
この点検作業は原発システムの安全性と、放射能漏れが無いことを確認する目的で行われるものだ。

ロシアではロスアトムがロシア連邦環境技術原子力監督庁と共同で、国内の原発の安全システムの検査を開始している。
これに付いてロスアトムの広報官は、次のように語っている。
「全ての安全措置を再分析し自然災害が襲った場合、対抗策のシステムが充分なものか、テロの脅威にも耐え得るものかを調べ直す。
核施設が何年に建造されたかは問題ではなく、そこに今の安全システムが応用されているかどうかが問題なのだ。まさにその観点から分析をし直し決定することにする」
広報官は、このように発言している。

これより先にプーチン首相は、国内の科学者、専門家に対しロシアの核エネルギーの発展計画を再度分析し、その結果を半年以内に政府に提出するよう課題を示した。
今月(3月)16日、ロシア技術監督庁はすでにコラ原発における、安心システムの検査を開始しており25日には終了する見込みだ。
同時にロシアは様々な国に原発を建設してきており、その数では世界でも首位に立つ。

現在、福島第一原発が事故を起こしたことで、原発建設計画に修正が行われるようになるのかどうか、大きな注目が集まっている。
これに付いて先のロスアトム広報官は、さらに次のように語っている。
「チェリノブイリ原発事故から一年経った1986年、M8、9の地震が起こり得ると(?)の原発の建設は禁止となった。
この規準が適用されているのはロシアだけでない。このため外国でもロシアの(?)する安全基準に適応しないような場所はないのだ。
逆にロシアが外国の原発関連者に対し、こちらの専門家の意見に耳を傾け地震や津波の影響を受けにくい、より安全な場所に建設予定地を変えるよう説得しなければならない場面がある位だ」
広報官は、このように発言している。

世界中で何十基もの原子炉が次々と検査されていると言うことは、新たな事故が起きる危険性も低くなるということには違いない。
これと同時にIAEAの天野事務局長が発言したように、原子力の現行の安全基準を新たな観点から、見直しを図らなければならないときか到来したというのも確かだ。

(?)は女性アナウンサーの、不明瞭な言葉で聴き取れず

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3月24日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル



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