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ロスアトムの外国での原発建設工事へ国が輸出信用を拡大

2011-12-10 | ラジオ
ロシアは原子力発電の発電所の建設また設計の世界市場で著しく、その地位を現在強化しているし、これからも強化することが出来るだろうと期待されている。
ロシアはすでにベラルーシとベトナムとの間に、いわゆる輸出信用合意を締結させており、この他にもブルガリアやトルコ、ウクライナとの間に現在交渉が行われている。
3つの国との合意が成立すれば、原発建設の輸出信用は総額で300億ドルに達する。

原発建設の国際入札ではプロジェクトの輸出信用に、有利な条件を提示できないが由にロシアが、外国のライバル企業に勝てなかったという例は数多くある。
原発の建設は長期的かつ多額の資金を必要とするプロジェクト(男性アナウンサーは「プロジェクテ」と言ったがロシア語なんだろうかね???)であり、しかも元手が取れるまでには大分時間が掛かる。
建設費の全額を出せるという国は全くないために、金利の安い信用が求められる。まさにこの点がロシアには常に大きな問題、難しい問題となっていた。
銀行は資金の供与には、やぶさかではないものの、要求される金利は高いからだ。
ところがロシア国営原子力企業のロスアトムは、この度合意の成立したベラルーシとベトナムのプロジェクトに付いて、輸出信用のための拠出を行うよう政府を説き伏せることに成功した。

ロシア金融アカデミーの(?)氏は、この事例のお陰でロスアトムは将来競争力をつけることになるだろうとして、私どものインタビューに、このように話している。
「仮にベトナムでもトルコでも、またベラルーシでも、この輸出信用を使うとすれば総額で数十億ドルになる。
だいたい原発建設は借款を行わずしてできるものではない。多額の貸与を長期で行うことは、原子力施設の建設協定を結ぶ場合、非常に重要な要素となるのだ」
(?)氏は、このように述べている。

ベラルーシで2基のエネルギーブロックを建設するためにロシアは100億ドルを貸与する。また初めての原発建設を決めたベトナムへは、80億ドルの貸し付けを行う。
この2つの国への輸出信用は、すでに合意済みだ。このほかロシアはトルコ、ブルガリア、ヨルダン、ウクライナでロスアトムが行う建設事業に貸し付けを行う用意がある。まさにここで最も重要な役割を演じるのが金利だ、
エネルギー産業発展基金のピキン会長は、金利を下げる方法として、国が特別金利と称して直接に資金を供出するか、もしくは金利の一部に支援金を出すか、この二つの方法があるとして次のように話している。
「最も重要なのは金利の大きさとその返済の条件だ。これについてはロシアは外国の銀行に比べ十分な競争力を有している。
国が外国の購買者に貸与を行うことで、自国の産業の発展に貸与を提供することになるからだ。何故ならこの資金はほとんど、高度な新しい技術の産物の生産に向けられることになるからだ」
会長は、このように強調している。

ロスアトムでも国の支援なしに原子力分野のプロジェクトは一つも実現し得ないと明言している。予算から直接、特別基金ないし銀行のコンソーシアムへ支援を行うという複雑なメカニズムは多くの国に存在している。
こうした諸国はつい最近まで競争に強かった訳だが、今度はロシアが新しいプロジェクトへの競争力を増す番。そういえるかも知れない。

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(?)は聴き取れず

11月29日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル