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露米の新たな戦略攻撃兵器削減条約の批准をめぐって

2010-11-01 | ラジオ
アメリカ軍上層部は、露米の新たな戦略攻撃兵器削減条約の批准を支持する意向をを表明した。
アメリカの『Washington Times』は、アメリカ軍上層部が上院で文書の批准が拒否された場合に、アメリカが受ける否定的な結果に付いて予告したと伝えた。
上層部は仮に文書が発効されなかった場合、ロシアは自国の戦略的軍事力の発展に制限を設けず、アメリカはそれを検証する可能性を失うとの論拠を挙げた。

露米の新たな戦略攻撃兵器削減条約は今年4月、チェコのプラハでロシアのメドヴェージェフ大統領と、アメリカのオバマ大統領によって署名された。
条約にはアメリカとロシアが保有する核兵器の、著しい削減が規定されている。
そうほん???(たぶん正しくは「双方じゃないのか」)が大陸間弾頭、潜水艦、銃爆撃機などの(???)を70基まで削減し、核弾頭の上限を1550発となる。これは現在のおよそ半数だ。
このような核手段の削減が現実となるためには、両国の議会で新条約が批准される必要になる。

そしてここで問題が生じた。
アメリカでは新条約の批准をめぐり、野党の共和党と与党の民主党との間で、激しい闘いが繰り広げられた。
共和党の議員たちは中間選挙の選挙の過程で、オバマ大統領は新条約と共にロシア寄りとなり、アメリカとその同盟国の防衛力を弱めたかのようであると主張している。
共和党議員のこの主張は上院で最大限の議席数を獲得するためのものだ。

戦略評価分析研究所所長は、ロシアの声からのインタビューに対し、一方でこの政策は別の一面も持っているとの考えを示し、次のように語っている。
「批准が行われなければ、現在露米の間に生まれているパートナー精神に大きな打撃を与えるものとなるだろう。そしてそれを回復するには容易ではない。
何故ならあらゆる場面で重要なのが信頼だからだ。重要なのは信頼、そして協力しようという意欲だ。
今、世界は国境も無く、国籍も無い危険やリスクと隣り合っている。
こうした脅威には結束して立ち向かうしかない。条約の批准が行わなければ、実際的な脅威に、共同で対抗するパートナーとしての力を揺るがせるものとなるだろう」
所長はこのように発言している。

アメリカ軍上層部はアメリカの『Washington Times』からの取材に応じたなかで、核軍縮条約に反対する議員らの論拠は、根拠の無いものだと指摘し条約に対する、軍からの支持(or指示)に対立することが出来ないと指摘している。
また専門家らは中間選挙が終われば、上院は通常通りの活動を再開し、軍指導部の助言に耳を傾けることとなり、条約を批准することになるだろうとの見解を表している。
政党の駆け引きよりも国益を重視することが重要なのだ。

オバマ政権はアメリカをどのように変えたのか―
支持連合・政策成果・中間選挙


吉野 孝,前嶋 和弘
東信堂


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(???)は女性アナウンサーの不明瞭な言葉で聴き取れず
(?)は聴き取れず

10月26日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル