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アメリカ新大統領就任によせて専門家達の見解

2009-01-28 | ラジオ
今月20日、第44代アメリカ新大統領にオバマ氏が就任した。
アメリカの新大統領就任は安全保障において、地域的にも世界的にも特
に重要な朝鮮の核問題に対する、アメリカのアプローチにどの様な影響
を与えることになるのだろうか。
専門家達は最近この問題に付いて、活発に意見を交わしている。
ロシアの声の評論委員は、ロシア科学アカデミー東洋学研究所・韓国モ
ンゴル課課長に電話をインタビュー行い、その内容に付いて次のようにコ
メントをまとめている。

多くの専門家同様、課長も大統領交代によって朝鮮半島の核問題に関す
る6カ国協議のプロセスも、新たに刺激を受けると予測している。
これは一体どの様な根拠に基づいているのだろうか。
この質問に対して課長は、次の様に答えている。
「専門家の多くは、アメリカの新大統領の就任を現政府の民主化と関連付
けている。あるいは朝鮮半島の核問題解決に関する6カ国協議が、新たに
刺激を受けることを期待しているのだ。
これは北朝鮮とアメリカとの、二国間関係の正常化プロセスにも関係のある
ことだ。
こういった期待はクリントン元大統領の活動期、特に大統領としての任期が
終わりに近づいていた頃にも見られた。
そこで学者達は二国間関係の正常化プロセスは、大変ダイナミックに発展し
クリントン元大統領自身の、ピョンヤン訪問も用意されていたが、大統領とし
ての任期満了までに時間が足りなかったことにも言及した。
一連の新政権に期待を示す予測も同様に、オバマ新大統領自身が出した声
明に基づいているのだ。
選挙前キャンペーン時に、オバマ氏は北朝鮮政府との直接交渉、直接対話
を進めていくことに賛成であると発言した」
ロシア科学アカデミー東洋学研究所・韓国モンゴル課課長は、この様に述べ
ている。

つまり調整プロセスは非(?)的な性格を持ち、6カ国協議における発展のきっか
けに関する、あらゆる疑いは取り除かれたのだろうか。
この質問に対して同課長は、次の様に答えている。「
むろんそうでは無い。朝鮮半島の核問題をめぐる問題は、様々な要素が絡み
合い、その影響の下で形成されている。
もしアメリカに、より建設的な交渉や直接的な対話を思考する民主的な行政府
が発足したら、日本でも別の状況が生まれてくるだろう。
6カ国協議において日本側は、直接この北朝鮮の核問題解決に関係の無い問
題を提起している。
それは日本人の拉致問題であり、このテーマに関する話し合いは6カ国協議を
根本的なテーマから、別の方へと逸れさせてしまうことは明らかだ。
この例からも多国間協議というものが、どれほど難しいものであるかが判る。
成果を出すためには時間の掛かることであるが、不信感をなくすのは勿論のこ
と、大きな努力を重ねていく必要があるのだ。
しかし対話へ向かうアメリカの新政権発足は、実際期待を沸かせるものである。
何故なら結局のところ北朝鮮の核問題の原因は、アメリカと北朝鮮との未だ解
決されぬ二国間関係によって、生まれたとも何度も言われているからだ」
同課長はこの様に述べている。

オバマ氏が大統領に就任した日、北朝鮮は声明を表し過去に敵対していた国々
との関係を改善していく用意があると述べた。
声明の中にはこの様な北朝鮮の立場が示されており、これは重要な良い兆しで
あると同課長はインタビューの中で、自身の発言を締めくくった。

(?)は聴き取れず

1月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル