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アメリカのオバマ新政権の今後に期待するロシア

2009-01-21 | ラジオ
ロシアのラブロフ外相は20日に予定されている、アメリカのオバマ新大統
領の宣誓式を前に発言し、ロシアはアメリカの新政権がMD関連施設の東
ヨーロッパ配備プラン、およびNATO拡大プランを見直すことを期待している
と述べた。
アメリカはミサイル防衛システム関連の新たな施設を、チェコ及びポーラン
ドに配備しようと計画しているが、この計画は露米関係において、最も大き
な意見の食い違いを引き起こしている問題となっている。

ロシア政府はオバマ政権の下、この計画の見直しに向けた少なくとも、一
時休止を取れると期待できるのだろうか。
この問いに関してラブロフ外相は、次のように答えている。
「オバマ政権がこのプロジェクトに付いて、大変念密に分析することを期待し
ている。
もしヨーロッパに第3の陣営が生まれるようなことが無ければ、カリーニング
ランド州に如何なるイスカンデルミサイルも置かれることは無い。
またヨーロッパの安全保障にとって、極めて深刻な諸問題を作りだしている、
その他のあらゆるプロジェクトに付いても念蜜に分析がなされるよう期待して
いる」
ラブロフ外相が言うところの、その他のあらゆるプロジェクトとして先ず第一に
挙げるべきは、ウクライナとグルジアのNATOへの加盟であり、NATOの陣営
的な拡大だ。
これらのプランはウクライナ国民の意思に反して、そしてグルジアのサーカシ
ビリ政権が、その侵略的性格を証明した条件下で(?)されようとしている。

「昨年4月にブカレストで開かれたNATO首脳会議では、グルジアのNATO加
盟に付いての約束が、グルジア政府指導部に向け(?)この約束は多くの点で、
心理的に大変効果のある意味を持つようになった。
精神的に不安定なサーカシビリ氏の性格を考慮すれば、恐らくこの約束はサ
ーカシビリ氏が何をしても罰せられずに済むと、彼自身を納得させる心
理的効果があったと思われる
。私はサーカシビリ氏を、あの無謀な侵略にかりだてた要因の一つは、そのこ
とであったと事実上確信している。
また私は国際情勢のどの様な諸問題に関しても、率直さを示すオバマ氏が、
何らかの惰性的アプローチによって、その芽を塞がれることはないと期待して
いる」
ラブロフ外相は、この様に述べている。

さらに外相は昨年一年の間に、路米関係において形作られてしまった、悲しむ
べき時期から抜け出すために、両国の関係において何を先ず迅速に修正する
ことが可能かという質問に対し、次の様に述べている。
「多くのことはオバマ政権次第だ。彼らがどいった立場を取るのか、実際に行政
権を手にした後、何をし始めるかに多くがかかってくるだろう。オバマ氏は選挙
戦でチェンジの必要性を訴え続けた。ですから対外政策面でも特にロシアとの
関係において、それがなされるよう期待している。
何故なら他のことより、我々にとってそのことが何よりも関心があるからだ。
特別に何か変革を思いつかなくても構わない。必要なのは言葉が実際と食い
違わない様に、ただ行動するということだ」
ラブロフ外相はこの様に指摘した。

これに先立ち金曜日にモスクワで行われた記者会見で外相は、アメリカにとって
ロシアとの協力が重要となっている一連の地域を挙げ、中東での危機は露米の
一日も早い共同努力を求めており、またアフガニスタン及びイラクでは、露米の
努力を一つにすれば極めて有益な力に成りうるだろうと発言している。
このほかラブロフ外相は大量破壊兵器の拡散防止、麻薬密輸や組織犯罪、テロ
リズムとの闘いといった分野でも、露米の共同行動が必要不可欠だとの考えを示
した。

そうした露米の協力を先ず優先する立場が、ロシア抑止策とか部分参加策といっ
たゲームを必要とする誘惑より重いものにならなければならない。
相互関係、共同行動というのは、お互いが対等かつ誠実であって初めて可能とな
るのだ。

(?)は聴き取れず

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1月19日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル