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アメリカでオバマ新大統領就任によせて

2009-01-23 | ラジオ
20日にワシントンで行われた、新大統領の就任式はアメリカ史上に残る
政権交代の式典となった。
その華々しさもさることながら、初の黒人大統領誕生ということもあり歴
史的な意味合いは強まったと言える。
この話題に付いてロシアの声の特派員は、次の様にリポートしている。
オバマ新大統領は多くのアメリカ国民の前で就任を迎えた。
ここからが選挙戦の際の合言葉「チェンジの力」を証明する本番だ。
経済や社会分野での改革を前に姑をホワイトハウスに住まわせたり、そ
れまで使用していた携帯電話の所有をめぐって、治安機関ともめたりとい
ったことも話題になっている。
すでにホワイトハウスのホームページも一新され、国民からの声を汲み取
る双方向的な大統領としての活動が期待されている。

20日は不徳の事態を防ぐために、特務機関による異例の警戒態勢がとら
れた。
ブッシュ政権から留任となるゲイツ国防長官が、就任式の様子を秘密の地
下壕で見守ったというこからも、その異例さが充分伝わってくる。
オバマ氏そして副大統領のバイデン氏に何かあれば、ゲイツ氏が国をまと
めることになるという事情もある。
オバマ氏自身も就任パレードでは防弾ガラスに囲まれ、また来賓も含め警
備には4万人が動員されていた。

この様な警戒体制にも納得がいく。
オバマ氏の就任を見届けるため、ワシントンを訪れた人の数は200万人以
上と、この街の人口の4倍を超える。
それほどまでにオバマK?)広がりを見せており、露店では新大統領をモチ
ーフにしたグッズが飛ぶように売れ、選挙中に発売された同氏の著書は数
百万部の売り上げを達成している。
さらに20日は就任式の日付と共に「変革は起こる」と書かれたTシャツが登
場した。

就任前の段階でオバマ氏への支持率は84%を超えている。
大統領になる前から、ここまで人気を博した大統領は過去に居ない。
それだけ期待も高いと言うことだが、20日はオバマ氏自身の口から期待をか
け過ぎないで欲しいとの呼びかけがあった。
大きすぎる期待は時に強い絶望を招くものだ。加えて新政権は二つの危機
に直面した、この時期に発足した訳だ。
二つの危機とは国際金融危機、そして国際政治危機。
ただロシアはオバマ氏率いる新政権との協力に前向きで、国際社会の舞台
での良い意味でのチェンジを期待している。

ラブロフ外相は記者会見で、次の様に語っている。
「ロシアは昨年4月に、両首脳により承認された(?)の原則を継承した上で、
アメリカ新政権と協力していく用意がある。
(?)の原則は意思を保ち続ける。
立場が一致するところでも食い違うところでも、パートナー関係と密な協力を
発展させるというのがその内容であり、実現すれば我々はすでに肯定的なと
ころも多い関係を前に進めることが出来るだろう。
両国にとって争点となっている問題も、(?)主義に則ってブッシュ政権にあった
ような、イデオロギーをすることなく解決するだろう」
ラブロフ外相は、この様に発言している。

露米首脳会談が近日中に行われる可能性があるとも言われている。
今後の首脳間の対話が、我々皆が信じるチェンジをもたらすのも夢ではない
だろう。
なぜ資本主義は暴走するのか―「株主価値」の恐る
べき罠


ロジャー ローウェンスタイン
日本経済新聞社


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(?)は聴き取れず

1月21日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル