ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

埼玉県比企郡吉見町にあるさくら堤公園では、ヒガンバナの花が咲き始めています

2017年09月04日 | 季節の移ろい
 埼玉県比企郡吉見町を流れている荒川の外側にあるさくら堤公園は、お彼岸の時期になると、ヒガンバナの花がたくさん咲く名所です。

 さくら堤公園は、全長1.8キロメートルの堤(高さは3から4メートル)の両側斜面にソメイヨシノの並木が植えられ、その真ん中の上部をサイクリングロードが通っています。

 今秋も、深紅のヒガンバナ(彼岸花)の開花の最盛期は、たぶん秋分の日の9月23日より数日早い9月下旬早々と想像していました。

、ところが、さくら堤公園に行ってみると、堤の外側斜面では、ヒガンバナの花が既にたくさん咲いていました(末尾の『追記』をご覧ください)。





 既に、しおれた花もあり、数日前から花が咲始めていたようです。

 このさくら堤の外側斜面は、たぶん植えられたヒガンバナ群生地です。



 このヒガンバナ群生地では、深紅の花に加えて、白色系やオレンジ色系の花も毎秋、咲いています。



 今年も白色系やオレンジ色系のヒガンバナの花が咲いています。







 また、多数のヒガンバナの花が咲いているために、アゲハチョウやカラスアゲハが何羽か来て、花の蜜を吸っています。





 羽根が黒いカラスアゲハ系は撮影できませんでした。

 さて、このさくら堤公園でのヒガンバナの開花は、例年に比べて時期が約2週間、早いものです。

 さらに、ソメイヨシノの並木の真ん中の上部を通るサイクリングロード沿いにも、深紅のヒガンバナの花がたくさん咲きます。しかし、このサイクリングロード沿いでは、まだヒガンバナの蕾も出てきていません。

 この違いは何かを推定してみました。今年8月の盛夏時の天候不順による冷夏によって、堤の外側斜面では植えられたヒガンバナは開花してしまった一方、サイクリングロード沿いの自然に増えているヒガンバナはまだ蕾の準備中ではないかと想像しました。

 以上は推定です。実際に、今年の夏に一部のヒガンバナが早く開花した理由はよく分かりません。この群生地側では、あと1週間ほどで、花は萎みそうな感じです。

 埼玉県南部の他のヒガンバナ群生地では、まだ開花していない様子です。さくら堤公園の堤の外側斜面でのヒガンバナの一足早い開花は、秋の“珍事”のようです。

(追記)このさくら堤公園の斜面で咲始めたヒガンバナは『シナヒガンバナ』という品種だそうです。普通のヒガンバナに比べて、シナヒガンバナは約1カ月早く、花を咲かせるそうです。このシナヒガンバナは、染色体が2倍体で、種をいくらかつくるそうです。これに対して、従来のヒガンバナは染色体が3倍体なので、種はつくりません。