ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

東京都千代田区の日比谷公園ではヒガンバナが開花期を少し過ぎていました

2011年09月30日 | 季節の移ろい
 東京都千代田区の内幸町に行った際に、時間があったので日比谷公園を散策しました。時間に余裕があったので、これまで入り込んだことが無かった北側の桜田門側まで行ってみました。

 桜田門近くにテニスコートがあり、すべてのコートが埋まっていて、テニスプレヤーが試合をしています。皆さん、ウイークデーに試合をするだけあって、お上手です。

 そのテニスコート近くに、ヒガンバナの花の群落がありました。



 開花期を少し過ぎたころで、花がややしぼみかかっています。





 南西側の日比谷や有楽町から近い場所にある第二花壇が日比谷公園の中心部です。ここからいくらか離れた北側の桜田門側で、ヒガンバナの花が予想以上に多く咲いていることに驚きました。日ごろ、日比谷公園を利用している方も気が付かない方が多いのではないかと想像しています。

 華やかな第二花壇のバラは開花がまだこれからのようでした。

 多くの方が第二花壇の周りのベンチに座って、時が過ぎていくのを何となく楽しんでいます。もう少し森が深いと、自動車の騒音が聞こえてこないように感じました。

 無料で入園できる大きな公園は都内にはあまり無いなとも思いました。地方には結構あるのですが。なかなか難しい課題です。

ソフトイーサ技術開発部の伊藤隆朗さんから「QUMA」技術開発について伺いました

2011年09月29日 | 汗をかく実務者
 筑波大学発ベンチャー企業のソフトイーサ(茨城県つくば市)の登大遊(のぼりだいゆう)代表取締役にお目にかかった話の続きです。

 2011年7月21日に、ソフトイーサをはじめとする3社は、初心者でもすぐに使える「パソコン向けの3次元入力デバイス技術(開発コード名『QUMA』)を開発中である」と発表しました。このQUMA(クーマ)を適用した最初の製品として「3D(3次元)モーションキャプシャー装置にするとの事業計画を立てている」といいます。

 3Dモーションキャプチャー装置とは、例えば人型の人形の手足を動かしてある姿勢を取ると、パソコン内の仮想空間に作成した“登場人物”が同じような姿勢を取ります。人型の人形を操作すると、登場人物がその通りに動くので、例えばアニメーションやCG(コンピューターグラフィックス)の動画が簡単に制作できるようになります。

 共同開発した3社とは、ソフトイーサと、制作ソフトウエア大手のセルシス(東京都新宿区)、電気通信大学発ベンチャー企業のビビアン(東京都調布市)です。また、一般社団法人の3Dデータを活用する会(3D・GAN)のメンバーもQUMA技術の開発に参画しているそうです。

 今回、3社が共同発表した動機は、3Dモーションキャプチャー装置の製品化にメドをつけたことから、同装置の利用の仕方を説明するビデオ(動画)を編集・制作し、その効果を公開するためでした。そのビデオを「YouTube」などの動画サイトなどで公開し、その装置の効果・性能などを公開するのが目的だったそうです。



 「YouTube」などの動画サイトに公開された同ビデオは相当数閲覧されたそうです。

 QUMA技術を開発している中核メンバーは、ソフトイーサ技術開発部の伊藤隆朗さん、ビビアンの久池井淳さんと栗川洋平さんの3人だそうです。今回は伊藤さんにQUMA技術についてお話を伺いました。



 伊藤さんは現在、ソフトイーサ技術開発部の社員ですが、同時に筑波大学大学院の学生として、研究もしているそうです。

 この3人は、経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA」)が2002年度から始めた通称“未踏ユース”に選ばれていることが共通しています。未踏ユースは、30歳以下の若手の突出したIT開発者を育成する事業として実施された未踏ソフトウェア創造事業で、プロジェクトマネージャー(PM)の下で選ばれた若手が開発資金を受け取って開発目標を達成する委託開発事業だったそうです。
 
 伊藤さんは2006年度上期に、久池井さんは2007年度上期に、栗川さんは2006年度上期にそれぞれ選ばれていなす。この3人はお互いに「かなりできる若手IT開発者と認め合っている仲間」だそうです。「世の中でまだ実用化されていない、直感的、低価格、他用途向けの独創的な3次元入力デバイス技術の開発は面白くてたまらないので、全員が開発に夢中になった」そうです。この辺は、全世界のIT技術者に尊敬されたいという、UNIXのOS(基本ソフト)であるLinux(リナックス)開発の動機と同じです。

 当然、ソフトイーサの登さんも2003年度に未踏ユースに採択されています。筑波大1年生の時に、未踏ユースに採択されたことが大学発ベンチャー企業のソフトイーサ創業のきっかけになったのです。

若手IT開発者のあこがれの存在である、ソフトイーサの登さんにお目にかかりました

2011年09月28日 | 汗をかく実務者
 先日、筑波大学発ベンチャー企業であるソフトイーサ(茨城県つくば市)の登大遊(のぼりだいゆう)代表取締役にお目にかかりました。同社は、2003年に筑波大に入学した登さんが、第三学群情報学類1年生の時に起業した大学発ベンチャー企業として有名です。

 登さんは2004年4月1日に資本金100万円で同社を創立し、代表取締役社長に就任しました。



 筑波大発ベンチャー企業の中では、学生が創業した企業としては第2番目だそうです。

 同社を創業してから7年が過ぎ、同社は少数精鋭の研究開発型ベンチャー企業として順調に成長しています。現在27歳の登さんは、独創的なソフトウエア開発を目指す若手IT開発者などにとってのあこがれの人であり、その生き様が目標にもなっている“伝説の人物”です。

 登さんは、小学生の時に親がゲーム機を買ってくれなかったために、もらったパソコンを用いて、いくつかのプログラミング言語を使ってゲーム系のソフトウエアを自作したそうです。高校生の時には、学校のLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)導入を支援するなどの実績を残し、教師たちに一目置かれる存在になりました。

 高校生の時に、パソコン雑誌などにゲーム系の解説を書き始め、これがきっかけになってゲーム作成用プログラミングの単行本を数冊執筆しました。また、当時出始めたばかりの携帯電話機向けのシェアソフトウエアを書いて、“お小遣い”以上の収入をえました。この収入の一部が、2004年に創業したソフトイーサの出資金の原資となったそうです。

 成績優秀な高校生だった登さんは、いろいろな大学を見学して、設備がそろっている点と、大学教員がいろいろと親身に教えてくれた点が気に入って、筑波大のAO入試(アドミッションズ・オフィス入試)を受けます(筑波大ではAC=アドミッションセンター入試と呼んでいます)。自分の得意技の実力を示し、その審査結果によって合否が決まる入試の方法です。

 筑波大1年生の登さんは、2003年度に経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA」)が2002年度から始めた通称“未踏ユース”の一人に選ばれます。未踏ユースは、30歳以下の若手の突出したIT開発者を育成するために実施された未踏ソフトウェア創造事業です。有名な教授などが務めるプロジェクトマネージャー(PM)の下で、選ばれた若手人材が開発資金を受け取って開発目標を達成する委託開発事業でした。

 2003年12月に、筑波大1年生の登さんは、未踏ユースで開発したVPN(仮想プライベートネットワーク)ソフトウエアの「SoftEther1.0」のβ版を公開しました。翌年2004年3月には「SoftEther1.0」完成版(Linux対応)を公表しました。この「SoftEther1.0」はとても使いやすいソフトウエアだと好評だったことを受けて、登さんは大学の仲間2人と、ソフトイーサを創業しました。

 同社は創業第3期の2006年度から2009年度まで、1億円強の売上高を達成し続けています。税引き後の利益は2006年度から2008年度まで黒字を維持しています。公表されている最新の2009年度は同利益が約1000万円の赤字になっていますが、これは事業投資によるもののようです。

 驚くことは、同社の役員3人と従業員の総数は、2010年3月時点で10人と少数精鋭です。「つい最近1人減って、9人になった」と、登さんはいいます。闇雲に従業員を増やすという成長路線を採っていないそうです。

 日本の若手プログラマーなどにとっては、同社はあこがれの存在ですが、原則、求人募集をしていないそうです。「入社志願者は確かにたくさんいますが、入社してほしい人物と、入社希望者の資質の差が大きい」とのことです。この点から、同社は未踏ユースなどで育成された、飛び抜けて優秀な若手IT開発者だけが集まる場であり続けることが成長戦略になっているようです。

東京都の秋葉原駅近くの工房・ショップ施設「2k540」に行ってきました

2011年09月27日 | 日記
 東京都台東区のJR秋葉原駅と御徒町駅を通るJR山手線・京浜東北.線の高架橋下にできた「2k540 AKI-OKA ARTISAN」という商業施設に行ってきました。

 JR東日本が企画して設けた「2k540 AKI-OKA ARTISAN」は、2010年12月10日にオープンしたそうです。



 ここは「ものづくり」をテーマとした商業施設です。ここでしか買えない商品を作って売る工房やモノづくりの体験ができるワークショップ、テーマ性の高いカフェなどが並んでいます。革製品や布製品の工芸品を売る工房は、なかなか魅力的な商品が並んでいました。コンセプトは、単にモノを売るだけではなく生活スタイルの提案をしていくお店がそろっているそうです。

 結構、新聞やテレビなど話題になったそうですが、まったく知りませんでした。

 道路側から見る外観は高架下の普通のお店の感じでした。しかし、高架下の中央を貫く中側の通りから見ると、なかかな魅力的なアトリエショップやカフェなどが並んでいます。内側の通り側が、お店の表側だからです。



 その中の一軒の日常生活向け商品のセレクトショップのようなお店の内部です。



 何となく感じがいい商品が並ぶ、このお店のように、何となくまた立ち寄ってみたい工房などが並んでいます。商品を通してユーザーと直接向かい合う中から、イノベーションを起こせる場になる気がしました。

 イベントスペースで開催されていた、絵などの作品の展示会です。



 今回は、この施設内にある、樹脂加工などを手がける工房に、ある用事で行ってきました。何かをきっかけに、偶然にこうした施設などを知ることは、散歩の妙などと同じです。

 同施設の独特の名前「2k540」とは、鉄道用語だそうです。東京駅を起点とした距離「キロ程」で場所を示すそうです。当該施設は「2k540m」付近にあるために、「2k540」と表記し、「ニーケーゴーヨンマル」と読ませるのだそうです。

佐久市東側にある佐久荒船高原は穏やかな初秋のたたずまいです

2011年09月26日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側に位置する佐久荒船高原はススキの穂が風になびき、野菊が咲くなど、秋の気配を強めています。

 9月21日に台風15号が過ぎた9月23日からの通称“シルバーウイーク”の3連休はまあまあの晴天が続きました。台風15号による強風の影響で、旧内山牧場の“大コスモス園”で咲くコスモスは所々で倒れるなどの被害が出ましたが、全体としてはコスモスの花が咲き乱れる美しい風景を保っています。

 佐久荒船高原の南側の向かいにそびえ立つ荒船山は秋の穏やかな日差しを受けて、見事な山容を誇示しています。



 標高1423メートルの荒船山は、1時間強の軽い登山で艫岩(ともいわ)まで上がれます。このため、年配のハイカーなどに人気のある名山です。

 午後5時を過ぎると、荒船山のとも岩は、夕陽の強い光に照らされて、一層輝きます。



 佐久荒船高原の東側にそびえる妙義山も、秋の日の穏やかな陽光に照らされてきれいです。



 妙義山を構成する白雲山、相馬岳、金洞山、金鶏山などの“表妙義系”の峰々が見えています。

 佐久荒船高原は紅葉までにはまだ早いものの、晩夏から初秋の季節の移ろいを感じさせます。いわゆる“野菊”があちこちに咲いています。その代表格はヨメナです。



 少し寂しい感じを漂わせるヨメナの花が所々に咲き、初秋を彩っています。野菊の開花が秋の訪れを告げています。