ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

島根県松江市の彩雲堂が販売する和菓子「やまかつら」をいただきました

2013年12月31日 | グルメ
 島根県松江市内に店を構える和菓子屋老舗の彩雲堂が販売している和菓子の「やまかつら」をご相伴しました。

 松江市は市街地に和菓子屋がたくさんあります。その理由は、徳川時代(江戸時代)に松江藩七代藩主の松平出羽守治郷(不昧公=ふまいこう)という、当時の殿様が「不昧流」(ふまいりゅう)という茶道を完成させ、その茶会に出す和菓子が発達したからと、松江市の各和菓子屋は説明します。

 約10年前に松江市に行った際に、宍道湖近くにあった彩雲堂で、伝統の和菓子「若草」を買い求めたことがあります。

 今回は、「やまかつら」という新しい和菓子をいただきました。2001年(平成13年)が松平不昧公の生誕250周年だったことを記念して、新たに開発された和菓子だそうです。

 和紙に包まれた「やまかつら」です。



 和紙の表に書かれた草書のひらがなは、達筆すぎて「やまかつら」と読み取ることはできません。


 和紙を外した「やまかつら」です。



 「やまかつら」は、叢雨(村雨=むらさめ)というあんそぼろ(一番左)、その下に黒糖羊羹(こくとうようかん)を薄くはさみ、東雲羹という小豆羊羹(右)を配した3層構造になっています。味は、小倉羊羹の味が強く感じますが、全体に、それほど濃い甘さではないです。上品な軽みのある味わいです。

 師走の押し詰まった年末に、茶道が発達した松江市内にある、和菓子の老舗のお菓子を味わえる幸せを感じます。平和な穏やかな時間を楽しむことができます。

日本経済新聞紙朝刊に掲載された「ベンチャー育成、官どこまで」を拝読しました

2013年12月30日 | 日記
 2013年12月29日に発行された日本経済新聞紙朝刊の「日曜日に考える」欄に掲載された記事「ベンチャー育成、官どこまで」を拝読しました。

 記事の中身が、昨日12月28日発行の朝刊一面に掲載された「ベンチャー発掘 新基金 ソニー・日産など300億円」に関連しているのではないかと思ったからです。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では、見出し「ベンチャー育成、官の関与の度合いは 梅沢高明氏と川村雄介氏に聞く」という見出しで、記事が掲載されています。



 今回の見出し「ベンチャー育成、官どこまで」の記事を執筆した経緯は、最近、安倍晋三内閣の政府が主導した海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)が総額500億円の大型ファンドを立ち上げたことがきっかけになったそうです。

 同官製ファンドは、日本たばこ産業(JT)の政府保有の株の配当やNTT株の配当や株売却益を原資とする財政投融資特別会計を原資に立ち上げたものだそうです。

 官製ファンドとして有名なものは、経済産業省が主導で立ち上げた産業革新機構(東京都千代田区)です。政府保証が2660億円で民間企業などから出資を加えると総額2800億円の資金を運営します。政府保証枠は1兆8000億円と巨額です。

 今回の記事では、識者のお一人として、A.T.カーニー日本代表の梅沢高明さんは、「官製ファンドは民間がやらない投資案件に対象を限るべきだ」と、官製ファンドの役割を説明します。

 投資ファンドの出資案件のすべてが成功することはない。そして、失敗事例が出てきた時に、官製ファンドは民間ファンド以上に、政府系の公的な資金を減らしたとして、「損失のでないものに投資すべきだという感情論的な批判の指摘が出てくると予測できる」といいます。ところが、確実に回収できる投資案件に官製ファンドが投資することは、本来意味がない。これを実行すれば、投資ファンドの投資案件面で、民業圧迫になると指摘します。

 この点では、官製ファンドはハイリスク案件に投資すべきだが、損失を出せないという点で、投資ファンドとして矛盾した存在になると解説します。

 もう一人の識者である大和総研副理事長の川村雄介さんは「日本の経済成長に重要な投資案件で、民間の投資ファンドが出資できないものに投資してほしい」といいます。「官製ファンドが呼び水として、民間投資ファンドの出資を促す流れが重要」と解説します。

 結果論としては正しい役割ですが、ハイリスクな投資案件を対象に、先鞭をつけ、投資資金を回収し続けるのは、神業に近いといえます。官製ファンドはハイリスク投資案件で、資金回収面でトントン以上を確保するという神業を実現し続けることを求められます。

 「官製ファンドは損をしては絶対だめだが、大きく儲ける必要はない」と説明します。全体で、投資資金をいくらか上回る資金回収ができれば十分と説明します。「損をしては絶対だめ」という役目はかなりハードルが高いのではないでしょうか。

 安倍晋三内閣が力を入れる成長戦略の一つの柱は、ベンチャー企業育成になります。そのベンチャー企業育成を担う役目を、官製ファンドに委ねようとしています。その成果は10年後ぐらいに明らかになります。

日本経済新聞紙の朝刊一面「ベンチャー発掘 新基金」を拝読しました

2013年12月29日 | 日記
 2013年12月28日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面のトップ記事は、見出し「ベンチャー発掘 新基金 ソニー・日産など300億円」です。この記事を拝読して、感心する部分と、なんでと思う部分がありました。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では、見出し「ベンチャー発掘 新基金 ソニー・日産など310億円」という記事として掲載されています。



 この記事のリードの冒頭部を読んで、日本でもやっとベンチャー企業に新規事業起こしの“若木”を育てさせる役割を担わせることが本格化すると感じました。そして、大手企業がM&A(合併・買収)などや提携などによって、その当該ベンチャー企業との連携強化を基に、自社の次期の新規中核事業のタネを築いたり、既存事業を強化したりする“オープンイノベーション”が本格化する時代になりそうだと感じました。

 同記事は、ソニーや日産自動車に加えて、ANAホールディングス、NTTグループ、三越伊勢丹ホールディングなどの日本企業10数社と政府系ベンチャーキャピタルである産業革新機構(東京都千代田区)が、米国カリフォルニア州のベンチャーキャピタルWiLが立ち上げた投資ファンドに総額3億ドル(日本円で約310億円)を出資したと報じています。WiLは1年間当たり、6社から8社に投資するそうです。

 今回のベンチャーキャピタルによる投資組合・投資ファンドの新しい点は、投資分野をスマートフォン(高機能携帯電話機)やビッグデータを活用する分野とする分野に限る点です。そして、同分野で事業を起こすベンチャー企業に投資し、その当該ベンチャー企業の事業の進展を、投資先企業に適時伝えて、投資先企業の研究開発と連動させる点にあります。

 今回のベンチャー投資ファンドへの投資を通して、自動車や家電製品、住宅などの利便性を高める新事業開発に役立てるという点も新しい視点です。ただし、投資されたベンチャー企業は、その途中で、投資先企業からあれこれ注文を付けられるのは、いいのかどうかはかなり微妙です。

 ベンチャー企業の事業内容は、市場との対応を考えて、機敏につくり直していきます。その過程で、あれこれ注文がつくのは結果的にいいのか悪いのか判断できないからです。日本の大手企業でも、新規事業のタネを一時、本体から切り離してベンチャー企業として権限を持たせて新規事業を起こす“カーブアウト”ベンチャー企業もつくりました。

 この時に重要なことは、新規事業起こしの権限を大幅に任せて、市場性を適時判断する自主性です。元の大手企業にいちいち報告していては、臨機応変に対応できないからです。

 もう一つの懸念は、米国のシリコンバレーにあるベンチャー企業に投資運用を任せるのは、米国のベンチャー企業に投資する可能性が高いようです。日本のベンチャー企業でも、IT(情報技術)系ベンチャー企業は育ち始めています。日本のベンチャー企業を育成する点がどうなのかよく分かりません。

 もう一つは、今回の投資先分野の“ビッグデータ活用”という言葉は、具体的には多様な考え方があり、実態はあいまいな点です。そのためにも、ベンチャー企業に好きなように事業化させ、ある程度育ってから、M&Aによって関係をつくる方がうまく行くように感じます。

 今回の記事は、日本のベンチャー企業への投資額の総額は、2012年度で1026億円と少なかったため、今回の約310億円のベンチャー投資は大きな意味があると報じています。

 日本で始まった今回のベンチャー企業への投資が成功し、日本企業が競争力を高めることを祈るばかりです。

長野県佐久市の東側にある佐久荒船高原は、一面の雪景色です

2013年12月28日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側に位置する佐久荒船高原は、雪に包まれ、一面白銀の世界になっています。

 9月下旬に、一面がコスモスの花になっていた草原も、雪が積もって白くなっています(草原一面にコスモスの花が咲いていたことは、2013年9月23日編を参照)。



 標高が1100メートルから1200メートルの佐久荒船高原には、モミの針葉樹林があります。そのモミの木の枝には、雪が積もり、クリスマスツリーのようになっています。



 目の前の針葉樹林の奥にある、面白山斜面にあるモミの針葉樹林は霧氷によって、白く輝いています。



 面白山斜面の西側山麓には、朝に佐久市の市街地側から朝霧が昇ってきて、モミの針葉樹林に霧氷をつくるからです。

 佐久市の市街地から望める浅間山(標高2568メートル)です。山頂部は冠雪して、白く輝いています。



 佐久市市街地の西側に当たる旧浅科村部分から見える浅間山とその外輪山などです。



 冬のよく晴れた日には、佐久市市街地から、真西方向に当たる松本市の西側にそびえる北アルプスの山々が望めます。



 山頂が尖っている山は、槍ヶ岳だと思います。槍ヶ岳の左側には穂高岳がそびえ、さらにその左側には上高地を囲む山々があるはずです。

 佐久荒船高原からは、冬の快晴時には、白い壁状に見える北アルプス連山がよく見えます。

長野県安曇野市にある御宝田遊水池には、カモ類も飛来しています

2013年12月27日 | 旅行
 長野県安曇野市を流れる犀川(さいかわ)沿いにある御宝田遊水池 (ごほうでんゆうすいち)に、コハクチョウの群れを見に行った話の続きです。

 コハクチョウの群れの周囲などに、カモ類も多数泳いでいます。



 コハクチョウが水面を優雅に進むと、その周りをカモ類が囲んで一緒に進みます。軍艦の周りを囲む駆逐艦のような雰囲気です。

 カモ類の中で多いのはオナガガモのようです。




 オナガガモの雌です。



 オナガガモの半数は岸辺に上がって、身を縮めて休んでいます。

 黒い顔が特徴のキンクロハジロも、たくさん泳いでいます。とても愛嬌がある顔立ちのカモです。



 赤褐色の顔のヒドリガモも、多数います。



 全身が黒い羽根のオオバンも数羽います。



 オオバンは、白いくちばしと赤い眼が特徴です。

 さまざまなカモ類は、仲良く一緒に泳いだり、水面からしっぽとお尻を出して逆さに潜ったりしています。

 西側にそびえている北アルプス系の山々の山頂付近には、雲か霧が少しかかっています。

 一見平和な風景の中で、御宝田遊水池 の上空では、トンビが多数、回っています。トンビは犀川に住む魚を狙っているようです。厳しい冬を過ごすには、エサを十分に採る必要があるようです。

 水鳥・野鳥たちは、気候面でも、そして弱肉強食面でも厳しい環境を過ごしているようです。