ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県東御市の湯の丸高原では、ヤナギランが咲き始めました

2012年07月30日 | 旅行
 長野県東御市の湯の丸高原にある湯の丸スキー場斜面の草原では、夏の花のヤナギランが咲き始めました。

 標高約2000メートルの池の平湿原からは、湯の丸スキー場の中を通って、地蔵峠まで下ります。

 池の平湿原近くの駐車場から、湯の丸スキー場の中を通る山道の両側には、黄色い花のヤマオダマキが多数咲いています。その中に、花の色は黄色ですが、そのガク(?)が赤い花が所々に咲いています。



 一見すると、赤色の花のヤマオダマキに見えます。

 所々に、濃い黄色の花のマルバダケブキが咲き始めています。草原の中で、よく目立つ花です。





 標高が高い池の平湿原の草原では、ヤナギランの花はまだ蕾でしたが、湯の丸スキー場の下側まで下りてくると、ヤナギランの花が少し咲き始めていました。



 さらに、下るとヤナギランが開花しているところがありました。咲き始めたばかりのようです。



 高原の緑色の草原の中に、赤桃色のヤナギランの花が咲くと、夏らしい風景を感じます。日本の夏の景色です。

長野県東御市にある池の平湿原では、多彩な夏の高山植物が咲いています

2012年07月29日 | 旅行
 長野県東御市の湯の丸高原近くにある池の平湿原に行った話の続きです。標高が約2000メートルの高層湿原では、多彩な夏の高山植物が咲いています。

 池の平湿原に向かって下りておく池の平三方歩道です。カラマツ林の中を10数分かかって下りて行きます。カラマツ林の根元はササなどで覆われています。



 小さなカラマツの上で、ホオジロが鳴いています。



 本当はビンズイやウソなどの高山に住む野鳥を見たかったのですが、会えませんでした。ウグイスがすぐ傍まで飛んで来るのですが、すぐに飛び去ります。

 池の平湿原の三方ヶ峰山側にあるアヤメ池です。周辺にはヒオウギアヤメやワタスゲが多数生えています。



 湿原らしい風景です。ワタスゲなどの上を、多数のトンボが飛んでいます。

 湿原の草原部分ではツマグロヒョウモンなどのチョウが飛んでいます。ツマグロヒョウモンが群がっている小さな花がありました。



 大きな岩の陰の草かげにゴゼンタチバナの花が咲いています。



 草原の所々に、タカネナデシコの花が咲いています。まだ、咲き始めの感じです。



 タカネナデシコの花は華やかな感じの濃いピンク色です。

 クガイソウの花もポツポツと咲き始めています。



 池の平湿原の中では、盛夏を彩るヤナギヤンやマツムシソウの花はまだ蕾で、開花前でした。盛夏の進行とともに、高山植物の主役がどんどん変わっています。短い夏では、出番を待つ高山植物が次々と準備を進めています。

長野県東御市の湯の丸高原近くの池の平湿原ではヒオウギアヤメが咲いています

2012年07月28日 | 旅行
 長野県東御市(とうみし)の湯の丸高原近くにある池の平湿原は三方ヶ峰火山の火口原に広がる、標高2000メートルの高層湿原です。

 三方ヶ峰が数万年前に噴火し火口原をつくり、そこが数万年かけて湿原になりました。東側の東御市側には断崖絶壁をつくっています。



 池の平湿原越しに見える“開放口”と呼ばれる断崖側です。草原の先にある、森が切れているところが断崖側です。

 この開放口近くに行くと、岩などがごろごろと並ぶガレ場の先に、断崖越しに下界の町が見えます。天気が変わると、この断崖から霧が上がってきて、湿原を覆います。

 池の平湿原の別名は“アヤメ平”です。アヤメ(ヒオウギアヤメ)とノハナショウブの花が競うように、あちこちで咲いています。







 たぶん、ヒオウギアヤメの花は今週が見ごろです。

 テガタチドリの花が池の平湿原のあちこちに咲いています。このテガタチドリの花には高山にいる蝶のアサギマダラが蜜を吸いに来ていました。



 アサギマダラは東南アジアから初夏ごろに日本に飛来します。

 盛夏の到来を伝えるコオニユリの花も咲き始めています。



 池の平湿原は短い夏を迎え、高山植物の花がいろいろと咲き始めています。そして花を求めて、いろいろな昆虫が来ています。標高2000メートルの夏を見せてくれています。日本の美しい風景の一つです。

日本が誇る“SPring-8”などの大型実験施設を十分に活用する話も伺いました

2012年07月27日 | イノベーション
 2012年7月24日編と25日編の2回にわたって、このブログでご紹介した「第1回 元素戦略シンポジウム」(7月23日に開催)を拝聴した話の続きです。

 このシンポジウムは、文科省が6月29日に「レアアースやレアメタルなどの希少元素を用いない、革新的な希少元素代替材料の創製を目指す元素戦略プロジェクト 研究拠点形成型の研究拠点4カ所を採択した」との発表を受けた“キックオフ・ミーティング”として東京都内で開催されましたた。

 4カ所の研究拠点とは、「磁性材料領域」「電子材料領域」「触媒・電池領域」「構造材料領域」の四つです。それぞれ10年間かけて、日本の産業基盤を革新する新材料を研究開発する計画です。

 4カ所の研究拠点は、基礎科学による材料の原理解明に基づいて新材料開発を行います。このため、各研究拠点は電子論グループと解析評価グループ、材料創成グループの3チームで構成する点が共通しています。この中で、解析評価グループは、日本が誇る“巨大な計測機器施設”を十二分に活用する戦略です。

 “巨大な計測機器施設”とは、SPring-8やJ-PARC、KEKなどのことだそうです。

 “SPring-8”とは、大型放射光施設(理化学研究所が施設者、運営は公益財団法人高輝度光科学研究センター)のことです。



 電子をほぼ光速まで加速した、世界最高性能の放射光を利用することができる大型実験施設です。兵庫県佐用郡佐用町にあります。“放射光”とは、電子をほぼ光速に等しい速度まで加速し、磁石によって進行方向を曲げた時に発生する、細く強力な電磁波です。この放射光を用いると、先端材料の原子・電子の構造、極端条件下の材料物性などが解析できるそうです。整備費(建設費?)は1319億円かかったそうです。

 “J-PARC”とは、陽子加速器群と実験施設群で構成された大型実験施設です。



 J-PARCは、世界最高クラスの陽子 (1メガワット) ビームでつくり出す中性子、ミュオン、K中間子、ニュートリノなどの多彩な2次粒子ビームを利用できる点にあるそうです(「ミュオン」とは何かは……)。

 茨城県那珂郡東海村にあります。建設費は約1500億円で、運転・維持管理に1年間当たり約130億円とうわさされています。

 “KEK”は高エネルギー加速器研究機構という研究機構です。高エネルギー加速器によって、電子や陽子などの粒子を光の速度近くまで加速して高いエネルギーの状態をつくり出し、試料にあてて、内部を解析します。つくばキャンパス(茨城県つくば市)と東海キャンパス(茨城県那珂郡東海村)に大型施設があるそうです。

 元素戦略プロジェクト 研究拠点形成型の4カ所の研究拠点の解析評価グループは、こうした日本が誇る大型実験施設を活用して、材料の性能が発現する根本原理を探ります。そして、電子論グループは理化学研究所に設置されたスーパーコンピューター「京」(ケイ)などを利用した計算材料科学によって解析を図ります。

 解析評価グループによる究極の計測データと、電子論グループによる究極の解析データを付き合わせて、材料の本質にせまる計画です。日本が誇る基礎科学を支える大型実験施設を十二分に活用する計画です。日本が基礎科学分野に投資した資源を十分に活用し、日本の未来を切り開いてもらいたいものです。

長野県佐久市の東側にある佐久荒船高原ではマタタビの花が咲いています

2012年07月26日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側に位置する佐久荒船高原は、盛夏を迎え、森などのあちこちでマタタビが花を咲かせています。

 梅雨の時に、マタタビは葉の一部を白く変色させて、花の蕾を膨らませていました。



 梅雨が明けて盛夏となり、マタタビは花を咲かせ始めました。





 佐久荒船高原のあちこちに生えているマタタビはいっせいに開花しています。標高が1100メートル程度と高いために、里山のマタタビに比べて、開花は少し遅いようです。

 山道の陽当たりのいい場所では、ホタルブクロが花を咲かせています。



 少し木陰になっている草むらの中に赤紫色の花が群生しています。ウツボグサの花でした。



 ウツボグサの花は、早朝の濃霧の中では、落ち着いた感じの色合いに見え、ひっそりと咲いているという感じです。

 7月下旬は梅雨明けとなり、盛夏の昼中は照りつける太陽によって暑くなります。夏本番を迎え、盛夏に咲く花が元気になっていきます。盛夏の時は、早朝の霧と日中の強い日差しの差が激しくなります。

 標高が1100メートルぐらいある佐久荒船高原は、日中でも最高温度が26度(摂氏)ぐらいです。たまに、例外的に暑い日が数日ぐらいありますが。森が多いので、夜や早朝はかなり涼しくなります。避暑にはいい所です。