ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

埼玉県越生町のあじさい山はアジサイの花が見ごろを迎えています

2011年06月30日 | 季節の移ろい
 埼玉県越生町は、関東での“梅林の里”として有名なところです。その越生梅林の近くにある麦原という山里地区は、あじさい街道とあじさい山というアジサイの名所です。ホンアジサイやガクアジサイなどのアジサイが合計8000株植えられているそうです。

 あじさい街道に植えられたアジサイの花は見ごろを迎えています。麦原入り口に立っている「あじさい山はこちら」という標識を過ぎると、片側に清流が流れている、あじさい街道に入ります。曲がりくねった道が続くあじさい街道は、約3キロメートルにわたって、アジサイが植えられ、開花期を迎えています。





 あじさい街道の終点は数10軒の農家などの住宅が点在する山里でした。その山里の向かい側にあじさい山公園がつくられています。





 あじさい山は今年はアジサイの花のつきが悪いそうです。昨年秋に、アジサイの木を形よく剪定(せんてい)したために、今年咲く花芽も切ってしまい、今年の花のできは昨年度には及ばないと説明してありました。

 山里のあじさい山では、ホウジロやキセキレイなどの野鳥がよく鳴いていました。清流では夜になると、ゲンジホタルなども飛び交うそうです。山里の清流ならではの日本の原風景のような景色がみられるようです。見た目だけではなく、本来の清流が守られている証拠です。

埼玉県ときがわ町の花菖蒲園ではハナショウブは咲き終わっていました

2011年06月29日 | 季節の移ろい
 埼玉県南部のときがわ町にある、ときがわ花菖蒲園は来年度の準備に入っていました。都幾川(ときがわ)沿いにある、ときがわ花菖蒲園はハナショウブが約8200本植えられています。6月中旬に最盛期を迎えてしまい、現在は一部では来年度の花を咲かせる準備に入っています。

 木道沿いに植えられたハナショウブの花は90%以上、咲き終わっています。その中で、ごくわずかの花が有終の美を飾っています。



 花期が終わっているために、ハナショウブを植えた休耕田では水が抜かれ、ハナショウブの株分けが進んでいます。梅雨の中休みの盛夏を思わせるような暑い日に、ハナショウブの株は来年同期に向けて準備に入っています。





 ときがわ花菖蒲園では、ハナショウブの花の見ごろは6月中旬だったそうです。この時は多くの方が観賞に訪れたとのことでした。都幾川沿いの水辺を感じさせる花菖蒲園には来年は最盛期に訪れたいと思いました。

 ときがわ町は水が豊富な地域らしく、豆腐屋やうどん屋、蕎麦屋などが多かったです。豊かな水資源を生かして、美味しい豆腐などを売り物にしています。地場を生かした美味しい食べ物がある、幸せな地域だと感じました。

天才や異才がひしめくソニーCSLの北野宏明取締役・所長にお目にかかりました

2011年06月27日 | 汗をかく実務者
 ソニーの子会社であるソニーコンピューターサイエンス研究所(ソニーCSL、東京都港区)は最近は、テレビ番組などによく登場する脳科学者の茂木健一郎さんが所属する研究所として有名です。そのソニーCSLを取締役・所長として経営し、自分でもシステムバイオロジー(システム生物学)という新しい学術分野を研究者として切り開いている北野宏明さんにお目にかかる機会を得ました。

 ソニーCSLは、総勢が30数人と小粒な研究所です(実際の規模はポストドクターなどの学生研究員などが、さらに約30人ほどが出入りしている不思議な研究所です)。脳科学者の茂木健一郎さんや経済物理学者の高安秀樹さんなどといった独創的な“知”を産みだしてい“天才や異才”がひしめく研究所として有名な組織です。

 北野宏明さんも当然、天才・異才の一人です。



 人工知能(AI)の研究を深めている内に、人工知能を生かす具体的な対象として、ロボットに大いに関心を示し、その一環として以前にソニーが販売したイヌ型ロボット「AIBO」の開発にも携わった方として有名です。人工知能という難解な学術分野の延長として産業応用を考えるとロボットという応用製品が頭に浮かぶ辺りが、北野さんの面目躍如の部分です。単なる学者ではなく、産業応用を念頭に置いている実務者だからです。

 北野さんの社会人としての経歴もユニークです。一組織に固執せず、その時に自分を一番活性化させる組織にいます。まず、国際基督教大学で物理を学びます。この時は「英語によるディベートに夢中になった」とのことです。大学卒業後に、1984年4月にNEC(日本電気)に入社し、ソフトウエア生産技術研究所に配属された。NECに就職した理由は「一度は企業を体験してみたかったから」という。大学院に進学し修了してしまうと、日本では企業に就職するのは難しいとの判断から、大学卒業後にまず企業に入社します。

 就職後の数年後に社内留学制度を使ってに、米カーネギーメロン大学機械翻訳研究所に入り、人工知能分野を研究します。24時間を研究開発に費やせる夢の日々を送ることができたそうです。論文を多数書き、学会などで研究成果を発表するなど、研究者として満足感あふれる日々を過ごしたそうです。

 北野さんはこの研究者として過ごした日々から「国際的に認められる独創的な研究開発を企画し実施するには、発想のスケールと志の高さが必要条件」と会得し、実践します。「研究開発テーマを考え、成果を検証する際には『世のため、人のための研究か、物まねや流行り物ではない研究か、常識や前提を突き崩す研究か』などの複数の項目で検証し続けている」といい、自分でなければできない研究かを問い続けるように、心掛けて続けていると説明します。

 カーネギーメロン大学に留学中に、「同時並行言語解析生成アルゴリズム」を研究開発し、この研究成果を国際会議で発表したところ、京都大学から「この研究成果で学位をとらないか」と誘われます。1991年に京大で博士号を取得します。さらに1993年に、国際人工知能会議では日本人として初めてComputers & Thought Award を受賞し、研究者としての実力を国際的に認められます。

 北野さんは米国や日本の大学や企業から「うちに来て研究しないか」という誘いを同時にいくつか受け、結果的にソニーCSLを選びますん。「研究開発成果の実用化に興味があり、大学よりも産業界に近い企業の方を選んだ」と説明します。当時のソニーCSL所長の所真理雄さん(現社長)と、研究内容を議論し始めた過程から「ソニーCSLは自由に自分の責任で研究開発をできるところだと感じた」と説明します。

 北野さんは分子生物学を人工知能というシステム側から解明するシステムバイオロジーを提唱します。分子生物学という学術領域からではなく、コンピューターサイエンス側の人工知能側からのアプローチです。著名な分子生物学者からはあまりにも荒唐無稽な発想に対して、「研究不可能」とまでいわれます。

 そんな雑音には聞く耳持たずに北野さんは、文部科学省傘下の科学技術振興機構(JST)が進める戦略的創造研究推進事業の一つであるERATOの研究総括責任者(研究リーダー)の一人として活躍します。

 1998年度から2003年度まで(平成10年度から15年度まで)、「北野共生システム」プロジェクトを推進しました。国際人としての北野さんの発想によって率いられたプロジェクトです。

霧ヶ峰高原の八島湿原で野鳥のホウアカに出会いました

2011年06月26日 | 旅行
 長野県諏訪市や下諏訪町などにまたがる霧ヶ峰高原の北西部にある八島湿原は、高山植物の宝庫です。高層湿原である八島湿原では、湿原に咲く高山植物と、その周囲の高原に咲く高山植物の両方が咲くからです。

 現在は、コバイケイソウが小さな白い花を咲かせています。



 八島湿原の広大な湿原部分のあちこちにコバイケイソウが咲いています。



 湿原の縁近くの斜面にズミ(コナシ)の低木が生えていて、まだ花を咲かせています。そのズミの枝先に、縞々が目立つ野鳥が留まっています。ホウアカです。



 目の下に赤の模様があるホウアカは、高原の草原を好む野鳥です。夏になると、早朝にホウアカを観察するために、バードウオッチャーが霧ヶ峰高原に集まります。辛抱強く、ホウアカが出てくるのを待っています。

 広大な湿原の縁部分にはレンゲツツジが進出し、咲き始めています。そのレンゲツツジとコバイケイソウの群生の中で、飛び交っている野鳥はノビタキの群れです。



 かなり遠くの枯れ枝の上に留まっています。何羽かいるのですが、なかなか近くには寄ってきません。



 ノビタキは初夏の高原を代表する野鳥です。ノビタキの雄は胸部のオレンジの模様がきれいです。5月から6月にかけて、日本に飛来する夏鳥です。遠くでは、カッコウも鳴いています。ここでの夏鳥の主役はそろっているようです。

 八島湿原の遊歩道を歩く多くの方は高山植物に目を奪われ、野鳥にはあまり関心を持ちません。現在は、高山植物では、ノアヤメやアマドコロなどが点々と咲いています。アマドコロはよく見ないと草かげにあるため、目立ちません。スズランも開花期が過ぎていますが、少しだけ咲いていました。

 遊歩道の木道の周囲では、ヤナギランが多数育っています。八島湿原はこれから高山植物が次々と咲き、主役の座を争います。7月下旬の盛夏になると、朝早くからトレッキングの方が多数歩きます。盛夏に八島湿原のさわやかさが、文字通り清涼剤になるからです。

長野県の霧ヶ峰高原はレンゲツツジが至る所に咲いています

2011年06月25日 | 旅行
 長野県諏訪市や下諏訪町などにまたがる霧ヶ峰高原は、レンゲツツジがあちこちに咲いています。霧ヶ峰高原を貫く高原道路のビーナスラインは、なだらかな草原が広がります。

 その広大な高原の中に、高山植物のレンゲツツジの群生が所々にあり、目を楽しませます。



 標高が1600メートル以上ある霧ヶ峰高原のなだらかな草原に、レンゲツツジが咲くと、レンゲツツジの花の濃いオレンジ色が草原の緑色の中で映えます。



 レンゲツツジは背丈が1~2メートルぐらいと低い木です。



 夏でも気温が低い高原では、レンゲツツジはなかなか大きく育たないようです。

 天気が快晴になったり、曇ったり、一時は雨が降ったりと、天気がめまぐるしく変わる天候の霧ヶ峰高原でした。

 梅雨が過ぎて7月下旬になると、広大な草原はニッコウキスゲ(ゼンテイカ)の花に覆われます。ニッコウキスゲの花が一面に咲く風景は絶景です。