ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

クリスマスローズを昨年12月に、衝動買いしてしまいました

2011年02月28日 | 季節の移ろい
 昨年12月に、クリスマスローズを衝動買いしてしまいました。現在は、白い花を数輪咲かせています。花びらに見える部分はガクだそうです。最初は蕾の時には花の色は純白ですが、開花が進むと、途中から濃い赤紫色に変化します。キンポウゲ科のクリスマスローズは種類がいろいろとあるそうですが、購入したものは何という種類かよく分かっていません。

 購入時に、花の色が白以外のものを探したのですが、訪れた園芸店では白い花しか置いていませんでした。まずは、試しに買ってみようと、深く考えずに購入しました。実は最初に、葉が10枚ぐらい出ている苗を2株、買いました。あまり調べずに買いました。その後に、クリスマスローズの育て方を調べると、この苗は花を咲かせるのは、早くても2年かかることが分かりました。そこで、蕾がいくつかついているものを、すぐに買い求めました。これが今、咲いているクリスマスローズです。

 現在、購入時に咲き始めていた花3輪が咲き終わり、実をつけ始めています。そして、新しい蕾が4、5個大きくなり始め、一部、咲き始めました。現在は花の色は白色です。


 クリスマスローズは、近所の数軒のお宅の庭に植えられています。寒さに強よそうで、花が少ない12月ぐらいから春にかけてよく咲いています。やや控え目な感じで、花を長く咲かせ続けます。このため、庭に直植えすれば、あまり手がかからないと思い込んで、つい購入してしまいました。

 あまり手がかからないと感じたのは、北鎌倉にある名刹(めいさつ)でも、冬にクリスマスローズを咲かせているからです。無造作に植えた感じで、周囲がまだ冬景色の中でも咲いて存在感を示しています。だから、「クリスマスローズは丈夫な園芸種である」と、勝手に思い込んでしまいました。浅学でした。

 咲き終わった、クリスマスローズの花に種をつけさせるかどうか迷ったため、クリスマスローズの育て方を調べ始めました。今日、本屋に行って、育て方の本も買ってきました。読んでみると、手間が結構かかる、育て甲斐のある園芸種であることが分かりました。事前によく調べずに購入したことをやや反省しています。開花期の肥料のやり方も難しそうです。

 いくらか大きくなったら、庭に直植えする方がよさそうです。問題はあまり植えるスペースがないことです。 

高温超電導材の開発競争に火をつけたチュー教授にお目にかかりました

2011年02月27日 | 汗をかく実務者
 2011年2月11日に、住友電気工業は「臨界電流値が200アンペアと大電流を流せるビスマス系高温超電導線『DI-BSCCO』の量産試作を開始した」と発表しました(「DI-BSCCO」は住友電工の高温超電導線の商品名です)。今春を目指して、量産体制を整備しているそうです。住友電工は、高温超電導線を事業化しようと務めている数少ない企業の一つです。

 住友電工は2004年にビスマス系高温超電導線の“工業製品”化に成功し、現在、臨界電流値180アンペアのビスマス系高温超電導線を量産していると発表しています。2006年1月に、臨界電流値200アンペアの試作品を開発したと発表していました。つまり、約5年かかって事業化に向けた量産試作体制ができたということのようです。

 高温超電導材は、1986年にIBMチューリッヒ研究所のアレックス・ミューラーさんとジョージ・ベドノルツさんがランタン系酸化物(La-Ba-Cu-Oペロブスカイト系)が超電導体(超伝導体)になることを発見し、“高温超電導”ブームを起こしました。この功績で、お二人は1987年のノーベル物理学賞を受賞しています。

 実は正確にいえば、ランタン系酸化物が超伝導現象を示していることを学術的に証明したのは、東京大学の田中昭二教授のグループです。ただし、ランタン系酸化物は超電導を示す転移温度が30K程度で、安価な冷却材である液体窒素を利用することができませんでした。

 実際に、高温超電導材の実用化に火をつけたのは、米国ヒューストン大学のポール・チュー(Paul Chu)教授です。イットリウム系酸化物系(化学式はYBa2Cu3O7のY-Ba-Cu-Oペロブスカイト系)が、液体窒素温度(77K)を超える、転移温度(Tc)90Kを持つ超伝導体であることを発見し、実用化への道を切り開いたからです。現在、高温超電導材として一番開発されている材料です。日本以外の国々は、イットリウム系酸化物での高温超電導線材などを実用化しつつあります(日本はイットリウム系酸化物とビスマス系酸化物の両方を実用化する戦略を立て、実行しています)。

 そのチュー教授が2月中旬に来日され、お目にかかる機会を得ました。




 日本側の著名な研究者・大学教授などと基礎研究などの取組方や多額の研究資金を投入する大型の研究開発プロジェクトの進め方などを、淡々と理詰めで議論されました。

 チュー教授は、IBMチューリッヒ研究所のミューラーさんとベドノルツさんがランタン系酸化物が超伝導体になる発見をしたことを知ると、自分たちの研究テーマを、もっと高温で超伝導になる、実用的な酸化物を探索することに、すぐに切り替えました。1987年に入ると、酸化物超伝導体の研究ブームが世界中で起こり、世界中の大学や研究機関が熾烈(しれつ)な探索争いを始めていました。

 ヒューストン大のチュー教授のグループは、ある探索戦略に基づいてイットリア系酸化物が高温超電導体であることを発見します。この研究成果を学術論文にまとめ、学術雑誌に投稿しました。その投稿の際に、ある工夫をしたことがよく知られています。学術雑誌に学術論文を投稿し、掲載されるためには、その投稿論文が掲載するのに値する内容を持っているかどうかを同じ専門分野の学術専門家が、内容を審査するレフリー制度が採用されています。このレフリーの多くは大学や研究機関に所属する、いわばライバル研究者です。

 このため、イットリア(Y)超伝導体の研究成果の論文を投稿時にはイッテルビウム(Yb)と表記していました。実際に、イッテルビウム(Yb)酸化物が新しい高温超電導材候補との噂が広がり、高価な元素のイッテルビウム(Yb)の購入発注が増えたとの風評も流れたそうです。チュー教授のグループは投稿論文の校正時に、「イッテルビウム(Yb)は誤植だとして、すべてイットリア(Y)に直した」そうです。こうした工夫によって、イットリア系(Y-Ba-Cu-Oペロブスカイト系)が転移温度90Kの新しい高温超電導材であることを、学術論文に掲載できたそうです。そして、イットリア系の第一発見者がヒューストン大のチュー教授のグループである事実が守られたとのことです。

 自分たちの研究業績を守る工夫も、研究開発能力の一つといえそうです。

冬鳥のシロハラを間近で観察しました

2011年02月26日 | 季節の移ろい
 埼玉県さいたま市の荒川沿いの県営秋ケ瀬公園(あきがせこうえん)では、渡り鳥が観察できます。ぶらりと立ち寄った今回は、シロハラという野鳥に出会いました。

 池のほとりでガサガサと音がするので待っていたら、比較的大きな野鳥が出てきました。あまり間近で見たことがなかったシロハラでした。


 湿地の中で、食べ物を熱心に探し続けていました。いずれ、南に帰る時のために、体力をつけようとエサを探しているようでした。シロハラは冬に日本に飛来する冬鳥です。湿地の側で静かに潜んでいると、突然、目の前に出てきました。野鳥図鑑によると、全長24センチメートル程度と、ツグミぐらいの大きさの野鳥です。

 熱心なバードウオッチャーは、冬場に現れる渡り鳥を狙うそうです。特に、渡り鳥が渡りを始めて、途中で立ち寄る場所では、ふだんはなかなか見られない渡り鳥の野鳥を次々と身近に見ることができるる貴重な場所だそうです。本州近くの島では、次々と野鳥が現れるそうです。以前に、テレビのニュースで、いろいろな渡り鳥が立ち寄る島に、バードウオッチャーが押しかけているのを見た記憶があります。島の名前は忘れました。

 別の場所に移動した時に、アオサギを見かけました。近づく前に、飛び去られました。


 写真は残念ながらフォーカスが合っていません。手持ちで撮影しているからです。

 アオサギは、自宅近くの人工の池に、一時はコロニーをつくっていた身近な水鳥だったのですが、今年はほとんどいません。その池は、川の水位が上がった時に、氾濫を起こさせないために設けた、小さな調整池の一つです。自然に生えた木を伐採したようで、アオサギのコロニーが消えました。

 数年前は、長野県佐久市の東側にある標高約1100メートルの荒船高原に、冬に飛来するベニマシコを観察に行っていたのですが、最近は寒いので行っていません。気力がないと、マイナス数度の寒さに耐えられないのです。

ソーシャル・ネットワーキング・サービスの実態がまだ良く理解できていません

2011年02月24日 | イノベーション
 チェニジアから始まった反圧政を訴えるデモは、エジプト、リビアへと拡大を続けて現政権を倒したり、揺すぶっていると、新聞やテレビが伝えています。デモに参加した人々が情報伝達に使ったツールが、ツイッターとSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のFacebookだったとも伝えます。こうした事態から、連日、新聞や雑誌にSNSのFacebook関連の情報が載ります。SNS素人は表面的にしか事態を理解できないために、結構あせります。



 多くの人が短時間で情報を共有できるSNSという社会インフラストラクチャーを持ったことが、今後どんな社会現象をもたらすのか、まだ良く理解できていません。

 2月22日に、Webサイトの日経ビジネスオンラインには「フェイスブックって古くない?」という刺激的な見出しの記事が掲載されました。筆者の津山恵子さんによると、
 Facebookは「ニューヨークでは、もう完全な『インフラ』になってしまった。
 初対面の人と会って、『また連絡を取りたい!』と思ったら、メールアドレスを聞くのではなくて、まずフェイスブックにアカウントがあるのかを確認する。
 マンハッタンの地下鉄や、スタンドで売っている雑誌の企業広告でも、企業が記載しているのは、もう自社のウェブサイトではなく、フェイスブックのファンページだ」
 と畳みかけます。SNS素人には、未知の世界の話です。

 さらに、ジャーナリストの津山さんは、「米国ではFacebookに続く、使い勝手が違うSNSが次々と登場している」と伝えます。foursquare(フォースクエア)というSNSなど、7種類のSNSを使い分けているそうです。

 米国でFacebookのユーザーが増えたのは、デジカメで撮った写真の画像データを、知人・友人に送るのに便利なためと、聞いたことがあります。自分のプロフィール画面に公表したい写真画像データを置くと、知人・友人がその画像データを取り出せる仕組みです。例えば、旅行に一緒に行った友人たちに、1回の操作で記念写真を渡すことができます。米国では、おじいさんやおばさんが孫に写真データを送る“仕掛け”として重宝がられているとのことです。

 日本最大のSNSのmixiでも、デジカメで撮影した写真の画像データを共有する仕掛けに力を入れています。パソコンを使わずに、デジカメから直接、mixiの画面にその画像データを記録できる仕組みです。現在は、「脱パソコンの一環として、デジカメからの画像データの転送の仕組みに力点を置いている」と、ミクシィ(東京都渋谷区)の代表取締役副社長兼COO(最高執行責任者)を務める原田明典さんは解説します。

 mixiなどのSNSを使うと、居酒屋などで仲間と盛り上がった時に、別の友人にmixiを使って「一緒に飲みませんか」と誘う連絡すると、その場所が簡単に伝わり、その友人が駆けつけやすいそうです。また、知人と会合を持つ連絡をする場合に、SNSを利用すると、自分の都合がいい日程を簡単に伝えられる上に、万一その会う約束の日程を変更したい時は、自分のスケジュールと同時に、その当該の友人のスケジュールも変更できるワザがあるとのことです。聞いた話で、その仕組みは理解できていません。

 今後は、SNSを利用する仕組みを使いこなせるようにならないと、知人・友人と連絡が取りにくくなることがありそうです。その利点と不利益が、まだあまり分からないのですが。

日本最大のソーシャルネットワーク・サービスのmixiについて伺いました

2011年02月23日 | 汗をかく実務者
 英語で「SNS」(Social Network Service)、日本語で「ソーシャルネットワーク」「ソーシャルメディア」などと呼ばれるIT(情報技術)サービスの現状について伺いました。まだ良く理解できていません。

 最近「○○さんからFacebookへの招待が届いています」という電子メールを時々、受け取ります。Facebook((フェイスブック)に登録するには、実名などを登録すると聞いていたので、せっかくですが、そのままにしてありました。Facebookは世界最大のソーシャルネットワーク・サービスです。これに対して、日本で一番多くの方が利用しているのは、mixi(ミクシィ)と呼ばれるソーシャルネットワーク・サービスです。


 「ユーザー数は2102万人(2010年7月31日時点で)を超え、日本最大の規模のSNSで、最近はコミュニケーションのインフラストラクチャーにまで成長を遂げています」とのことです。

 ミクシィ(東京都渋谷区)の代表取締役副社長兼COO(最高執行責任者)を務める原田明典さんは「近々、電子メール利用者よりも、SNS利用者の方が多くなる。電子メールの代わりに、これからはSNSを利用する人が増えるからだ」と説明します。実際に、SNSを使っていないので、この発言内容の真偽を判断する能力を持っていません。これまでは、電子メールで十分と、単純に考えてきたからです。

 原田さんによると、mixiに自分の友人情報、メールアドレス、電話番号などを登録しておくと、もしメールアドレスや電話番号を変えた時でも、いちいち友人に伝える必要がないそうです。自分の個人情報(ミクシィは「ソーシャルグラフ」と名付けています)を修正すると、その変更が友人には見えるそうです。自分の個人情報のメンテナンスを自動的に済ませることができるそうです。

 世界最大のSNSであるFacebookの利用者は、日本では、mixiに比べて大幅に少ないそうです。その理由の一つは、mixiはスマートフォンに対応していることが効いているのだそうです。そして、Facebookなどのライバルとの競合に打ち勝つために、ミクシィは「2010年9月に、新プラットフォームを発表」し、大きな勝負に出たのだそうです。mixiは、国内最大のSNS会員数という地位を維持していますが、日本でのライバルであるDeNAなどがゲームなどを中心とする「モバゲータウン」などによって、日本市場で攻勢を強めているからです。

 mixiというSNSを構成する要素は「ソーシャルグラフ」と、その上で動く「アプリケーション」「クライアント」の3層に分けることができるそうです。現在、「ミクシィが力を入れているのは、土台となるソーシャルグラフの部分だ」とのことです。ユーザーにとって、使いやすく、居心地がいいSNSをつくり、ソーシャルグラフを拡張し管理していくとのことです。「その上で動くアプリケーションやクライアントソフトウエアなどのソフトウエアは、外部企業などに面白いものをどんどん開発してもらいたい」といいます。オープン化する部分と、自分たちで守るコアと分け、Facebookなどのライバルに対して、優位を守り続ける戦略だそうです。

 ミクシィは2010年11月末に、郵便事業株式会社(東京都千代田区、日本郵便)と連携して「今年も『ミクシィ年賀状』を開始する」と発表しました。ミクシィ年賀状は、ソーシャル・ネットワーキング サービスのmixiを通じて、日本郵便が発行するお年玉付き年賀葉書を指定した友人や知人向けに作成し郵送するサービスです。


 2009年のお正月向けから始めたミクシィ年賀状のサービスは、2011年の正月向けでは、友人とのコミュニケーションを楽しめる機能を加えて展開したとのことです。友人・知人がmixiに個人情報(住所など)を登録していれば、その友人・知人の名前を指定するだけで、ミクシィが相手の個人情報から住所を探し出し、印刷して年賀葉書を発送してくれます。今回は1枚当たり98円としたそうです。年賀葉書の元々の50~55円より、少し高い点がポイントです。十分に儲かると同時に、mixiの使い方の幅を広げる戦略的な事業です。

 重要なことは、「mixiというバーチャルな世界のサービスを、年賀葉書の印刷、発送というリアルな世界と結合したことだ」そうです。今後も、バーチャルな世界とリアルな世界の結合を増やしていきたいといいます。バーチャルな世界のサービスは、紙を使わない”エコ”な世界ですが、ここを補償するために、「年賀葉書1枚につき、1本の植林をすることで、バランスをとっている」そうです。

 原田明典さんは、以前はNTTドコモで「i モード」ポータルや検索分野で優れた仕事をし、2007 年12 月にミクシィに転職されました。DeNAの代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)の南場智子さんが「うちに来てくれなかった」と、悔しがった人物です。日本のIT業界は、原田さんのような、起業家魂を持った傑出した人物が大勢います。この点では、日本は何とかなりそうです。