ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

群馬県富岡市郊外の棚田では、稲穂が頭をたれています

2011年08月31日 | 季節の移ろい
 このブログの2011年8月11日に、瑞穂の国を感じさせるとお伝えした田圃がある群馬県富岡市の郊外をまた通りました。8月末を迎え、稲穂が実って、黄色みがかった頭を垂れています。瑞穂の国の豊かな収穫を感じさせる田園風景です。

 最近は収穫が早い種類の稲を植えているのでしょうか、ほとんどの田圃では稲穂が実っています。





 ツバメが田圃の稲穂のすぐ上を滑空しています。それだけ虫が飛んでいるのでしょう。田圃によってはスズメやカラス対策のネットが田圃の上に張られ、カラスに見立てた黒いビニルが竹竿の先端にくくりつけてあります。実際にムクドリの群れが稲穂が実る田圃に舞い降りるのを見ています。野鳥も稲穂が好物のようです。

 富岡市郊外の山麓部に近い棚田も稲穂が実っています。



 こうした棚田は農業機械ではなく、手作業で稲刈りをするのだと思います。なかなか大変な作業だと思います。野鳥対策なのか、所々に現代的な案山子(かかし)が立っています。サル対策かもしてません。

 理由は分からないのですが、一部の田圃には少し水が張ってありました。収穫時の何かの対策なのだと想像しました。

 群馬県も収穫前と収穫時に放射能汚染が無いことを確認してから、稲刈りに入る手順になっている地域です。福島原発の事故の影響はなかなか深刻です。今年限りの計測作業になってほしいものです。

佐久市の佐久荒船高原ではコスモスの花がポツポツと咲き始めました

2011年08月30日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側の郊外にある佐久荒船高原は晩夏の気配を強めています。昼間でも気温は25~26度(摂氏)以下と涼しいです。佐久荒船高原は標高が約1100メートルと高いため、佐久市の中心部は快晴で猛暑であっても、佐久荒船高原は薄曇りの空が多かったり、朝晩は霧に包まれて、相対的に涼しい気候です。

 盛夏を過ぎると、オタカラコウ(雄宝香)とメタカラコウ(雌宝香)というキク科の野草が湧き水などが少し流れている湿地などの森陰に咲き始めます。これはオタカラコウだと思います。



 穂の下側の黄色い花をよく見ると、キク科の野草ということが実感できます。葉がフキの葉のような感じですが、キク科なのだそうです。オタカラコウとメタカラコウは盛夏の高原を彩る野草です。

 佐久荒船高原は一面に花が咲くコスモス園を観光の売り物にしています。9月の連休ごろには、一面のコスモス畑を見に、多くの観光客が訪れます。その一面のコスモス園を目指し、6月ごろからコスモスの種を播き、育てています。8月末になると植えたコスモスは背丈が1メートル近くまで伸び、早咲きの花がポツポツと咲き始めます。





 このコスモスは9月には背丈が2メートルぐらいまで成長します。一面に咲いたコスモスの花がそよ風になびく風景は、数週間後に迫っています。

 今年は不思議な現象が起こっています。毎年8月下旬の今ごろは植えたコスモスの群生の中に、コオニユリが一足早く成長し、濃いオレンジ色の花をいくらか咲かせます。ところが今年は、そのコオニユリがほとんど見当たりません。不思議です。野生のシカが食べたのかなど、原因を勝手に想像しています。毎年同じようでいてそうでも無いことが時々、起こります。自然の妙です。

佐久市の佐久荒船高原の明け方は気温20度まで下がり、肌寒いぐらいです

2011年08月29日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の郊外にある佐久荒船高原は、明け方の気温が20度(摂氏)とやや肌寒いほどです。朝霧に包まれ、高原の朝という雰囲気が強まっています。

 佐久荒船高原の南側の向かいにそびえ立つ荒船山は日中も山頂部にずっと霧がかかっています。



 8月初めに森陰に咲いていたウバユリは大きな実をつけ始めています。


 
 光沢のある緑色の実の中には、鱗片状の種が詰まっています。

 野草のツリフネソウ(釣船草)は今が開花期です。濃い赤紫色の花を咲かせるツリフネソウの群生が目につきます。森の近くの日当たりのいい所に群生しています。赤紫色のツリフネソウの群落に中に、所々に花が黄色のキツリフネの花が咲いています。


 
 ツリフネソウもキツリフネも花がぶら下がった状態です。マルハナバチなどのハチが花の中に潜り込みやすい形になっています。実際にマルハナバチが蜜を吸いに来ています。

 ナデシコ科のフシグロセンノウ(節黒仙翁)が鮮やかなオレンジ色の花を咲かせています。



 フシグロセンノウの花は森の中のあちこちに咲いて、主役を務めています。

 秋の主役の“野菊”の一つであるヨメナが咲き始めています。



 佐久荒船高原では秋の主役となる野草の花が咲き始め、晩夏の雰囲気を強めています。

群馬県渋川市の赤城自然園ではレンゲショウマがあちこちに咲いています

2011年08月28日 | 旅行
 群馬県渋川市郊外にそびえる赤城山の西側の山麓にある赤城自然園は8月28日までが夏の開園期間です。夏の開園の最後の日にためか、多くの方が自然散策に訪れていました。

 赤城自然園は標高が600~700メートルの赤松やブナなどの森の中に広がっています。一般に開放されている部分だけでも約60ヘクタールと広大だそうです。現在見ごろを迎えている野草は、レンゲショウマ(蓮華升麻)やオミナエシ、キツネノカミソリなどです。特にレンゲショウマの花をお目当てに訪れる方が多いようです。

 ほんのりと紫色かかっているレンゲショウマの花は7月下旬から咲き始めるそうです。森の中にいくつかの個所で群生して咲いています。





 キンポウゲ科のレンゲショウマは木陰を好むようです。木漏れ日が当たるレンゲショウマの花を撮影してみました。

 1眼レフカメラを構えた方が構図を決めるために悩んでいます。9月下旬まで咲いているということなので、9月10日から開園する秋の期間でもレンゲショウマの花を見ることができるかもしれません。

 ヤマジノホトトギスも山道沿いにたくさん咲いています。



 アゲハチョウが木に留まっていました。



 たぶん産卵しているのではないかと思います。森の中にアサギマダラやカラスアゲハなどが飛んでいます。オミナエシ(女郎花)の花などに留まっています。

 うっそうとした森の中にある日の当たる開口部分の草地などに、いろいろな野草が咲いていました。8月下旬に咲き始めた秋の野草もなかなか魅力的です。

某誌が特集「おとなのミステリ案内」を組んだ企画立案の背景を推理してみました

2011年08月26日 | 
 東京都心では、午後3時ぐらいから激しい雷雨になりました。午後4時過ぎには、地下鉄丸ノ内線が豪雨の影響で止まる事態になり、都心では“ゲリラ豪雨”による影響が道路の冠水などと、いくつか出たようです。そこで「晴耕雨読」の日として、最近書き始めたミステリー本の話題を続けます。結果的には、8月15日にお伝えした「ミステリー作家の東野圭吾さん」の続編のような話です。

 書店で雑誌「日経おとなのOFF」誌を手にとって見ると、最新号の9月号は「おとなのミステリ案内」がテーマでした。



 内容は最近の読んで面白いミステリー本を紹介するものです。その中核は「情の加賀恭一郎 vs. 理の湯川 学 東野圭吾2大ヒーロー研究」という特集です。売れっ子ミステリー作家の東野圭吾さんが書く「新参者」シリーズの主人公の加賀恭一郎と、ガリレオシリーズの名探偵の湯川学を紹介しています。両シリーズともにテレビ番組となり、視覚的に説明しやすい点を軸に解説したものです。“加賀恭一郎” は俳優の阿部寛さんが演じています(最近のテレビドラマではです)。また、湯川学は俳優の福山雅治さんが演じています。どちらもテレビ番組の映像の写真を紹介し、視覚的に親しみを覚えるような誌面構成になっています。

 この「日経おとなのOFF」誌が9月号の特集として「おとなのミステリ案内」を構成できたのは、東野圭吾さんのミステリー3作品が次々と発行される事実を基にしていると背景を読みました(推理しました)。つまり、2011年3月3日発行の「麒麟の翼」(講談社発行)、6月6日発行の「真夏の方程式」(文藝春秋発行)、そして9月9日発行予定の「マスカレードホテル」(集英社)の3作品です(8月15日の本ブログご参照)。

 「日経おとなのOFF」誌の編集部は夏休みに読む読書を紹介する特集企画案を考えた時に、「楽しいミステリー本を取り上げよう」と考え、「東野圭吾さんの3作品が次々と発行され、ベストセラーになっていることと、しかもテレビ番組になっていて、多くの方に馴染みがある点を売り物と考えた」と、推理しました。

 ただし、特集はいきなり東野圭吾さんの作品に登場する名探偵の解説では、芸がないと考え、特集の導入部は「 『謎解きはディナーのあとで』は本格ミステリの王道 東川篤哉 × 有栖川有栖 × 辻 真先 本格ミステリ鼎談」という、ミステリー作家の対談から始まっています。この記事によって、辻真先さんのお顔を初めて拝見しました。

 特集後半の「名探偵30人をプロファイリング 名探偵の履歴書【海外編】 名探偵の履歴書【国内編】」を読むと、ほとんど読んだことがないミステリー作家の紹介文もあり、その内に読んでみようと思いました。以上のようなミステリー談義を、雑誌を見ながら考えました。蒸し暑い夏の夕方の雨宿りをしながら、あれこれとくだらないミステリー談義を考えて過ごしました。