ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

日本経済新聞紙の見出し「スマホ用パネル 日韓台中の戦い」を拝読しました

2015年11月30日 | 日記
 2015年11月28日に発行された日本経済新聞紙の朝刊の中面に掲載された見出し「スマホ用パネル 日韓台中の戦い」を拝読しました。

 スマートフォン向けの表示用ディスプレー・パネルを巡って、日本と韓国、台湾、中国、各国のシェア争いが新しい局面を迎えたと伝えています。
 
 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版でも見出し「スマホ用パネル 日韓台中の戦い 韓国は有機ELへ」と伝えています。


 
 今回の記事の主役企業は、韓国のLGディスプレーです。同社は現在、スマートフォン向けの中小型の液晶ディスプレーのパネルでは世界最大手の企業です。

 そのLGディスプレーは、11月27日にスマートフォンやテレビ向けの有機ELパネルを製造する工場の生産設備に、10兆ウオン(約1兆700億円)を投じると発表し、注目を集めました。

 LGディスプレーは、韓国北西部の坡州(バジュ)に、有機ELパネルの新工場を建設することを発表しました。この新工場発表を受けて、日本経済新聞紙は2015年11月27日に発光した朝刊の一面で、見だし「韓国LG、1兆円超投資 有機EL新工場 iPhone 向け」と伝えています。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版でも見出し「韓国LGの有機EL新工場、18年上半期に稼働」と伝えています。



 日本経済新聞紙はここ数日、このLGディスプレーが有機ELパネルの新工場を建設することの関連記事を相次いで報じています。

 LGディスプレーが有機ELパネルの新工場を建設する理由は、米国のアップル社のスマートフォン「iPhone」向けに、中小型向け有機ELパネルを生産するためです。2017年末には、この新工場を稼働させ、次第に生産量を増やしていく計画です。

 米国アップル社はスマートフォン「iPhone」の表示ディスプレーに、有機ELパネルをいずれ採用する方針を決めたことを受け、LGディスプレーは有機ELパネルの新工場を建設します。有機ELディスプレーはスマートフォンや自動車のナビゲーションの表示ディスプレーに今後採用される数が増えると読んだ結果の積極投資です。

 実はスマートフォンの表示ディスプレーに有機ELパネルのディスプレーを最初に採用したのは、韓国のサムソン電子です。2010年に発売したスマートフォン「ギャラクシー」に搭載して以来、採用数を増やしています。
 
 韓国の液晶パネルメーカーでもあるサムソン電子とLGディスプレーが中小型ディスプレー向けの有機ELパネルの生産能力を増やしている背景には、中国企業が液晶パネルメーカーとして台頭しているからです。

 有機ELパネル・ディスプレーは元々、日本のソニーが力を入れ、小型の有機ELディスプレーを世界で初めて商品化しました。その後、パナソニックも有機ELパネル・ディスプレーの製品化に力を入れていました。現在は、日本の中小型液晶ディスプレーのトップ企業である日本ディスプレイが開発に力を入れているとみられています。

 しかし、液晶パネル・ディスプレーでは製品化に先行し、一時は事業化に成功した日本企業は、有機ELパネル・ディスプレーでは、事業化では韓国企業の後塵を拝することになりました。

 これまでは研究開発では先行して、事業化でつまずくというのが、日本の電機メーカーの歴史でした。しかし、今回は有機ELパネル・ディスプレーでは研究開発も事業化も後追いになりそうです。こうした実用化・製品化事例が増えないことを祈るばかりです。


東京都文京区本駒込の六義園では、紅葉狩りの際にコゲラを観察しました

2015年11月29日 | 季節の移ろい
 東京都文京区本駒込にある東京都立公園の六義園では、紅葉狩りを楽しんだ際にコゲラを観察しました。

 紅葉の名所である特別名称の六義園(りきぎえん)は、大きな池の“大泉水”の周りに、松などを配置した“回遊式築山泉水”です。





 六義園に紅葉狩りに来た方々が、池越しの風景を楽しんでいます。



 大泉水を巡る小道を進むと、所々にカエデの木の葉がいくらか色づいています。



 大泉水を巡る小道を進んでいると、キツツキの一種のコゲラが木の幹をつっいていました。





 木の幹に、ある程度の穴を掘っています。

 実は、大きな木々が茂る森では、いろいろな野鳥がさえずっています。ヒヨドリは姿が時々、現わしますが、それ以外の野鳥は葉の陰にいます。ジョウビタキなどの冬鳥との出会いを期待したのですが、かないませんでした。
 
 大きな木々が茂る森の中では、ムラサキシキブの実がなっています。



 秋らしさを感じる風景です。こうした“小さな秋”に出会える点が、六義園を散策する魅力です。

東京都文京区にある六義園には、キンクロハジロなどのカモ類が飛来しています

2015年11月28日 | 季節の移ろい
 東京都文京区本駒込の東京都立の公園の六義園は、急に冷え込んだ天候によって、紅葉が進んだと報じられたことから紅葉狩りの人々で混んでいます。

 紅葉の名所である特別名称の六義園(りきぎえん)は、複雑に入り組んだ大きな池の“大泉水”の周りに、松などを配置した“回遊式築山泉水”の大名庭園です。

 その大きな池の大泉水を見下ろせるように築かれた築山“富士見山”(標高は35メートル)の山頂は昔の紀州(現在の和歌山県)の峠名から「藤代峠」と呼ばれています。その藤代峠から見た大泉水です。



 大きな池の大泉水には、水鳥のカモ類が飛来しています。



 大泉水に設けられた島には、カルガモなどが集まっています。



 いろいろなカモ類が水面を泳いでいます。身体の羽根の色が黒いキンクロハジロが岸辺に寄って来ました。





 くちばしが長いハシビロガモも寄って来ました。





 岸辺では、コサギが小魚を捕っています。身体の羽根の色が白いので、遠目からも目立ちます。


 
 大名庭園の六義園は、江戸時代から明治時代への移行時にいくらか荒廃しましたが、明治時代に三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎が別邸として整備し、現在の六義園の原型を築きました。


東京都文京区本駒込にある六義園では、カエデなどの紅葉が鮮やかです

2015年11月28日 | 季節の移ろい
 東京都文京区本駒込の東京都立公園の六義園はカエデなどの紅葉の時期でした。

 東京都内の紅葉の名所である特別名勝の六義園(りきぎえん)は、複雑に入り組んだ大きな池の“大泉水”の周りに、松などを配置した“回遊式築山泉水”の大名庭園です。



 大きな池の“大泉水”の吹上浜に設けられた吹上茶屋です。



 六義園は大きな池の岸辺に、松を中心に風景風な庭園がつくられ、その周囲にツツジやハギ、アジサイなどが植えられた構成です。



 そのさまざなな木々の一つとして、カエデの木などが植えられています。







 “モミジ”という名前の木は、植物分類上はありません。カエデの仲間です。

 池の岸辺に植えられた落葉樹も紅葉が進んでいます。



 昨日から関東地方は急に冷え込んだ影響によって、東京都内の紅葉が進むと、テレビのニュースで流れ、東京都内の紅葉の名所である特別名称の六義園は、平日にもかかわらず、多くの方が来園していました。
 
 このため、日ごろはJR山手線の駒込駅から10数分ほど南に歩くと出てくる正門だけではなく、駒込駅のすぐ近くの染井門が出入り口として開いていました。ここは臨時の出入り口です。

 染井門から入ると、しばらくは背の高い木々の深い森の中の小道を進みます。いくらか進むと、中央にある複雑な形の池に通じる小道になります。

 正門近くでは、小規模な菊花展が開催されていましたが、キクは花期を過ぎた感じでした。

 正門近くの“しだれ桜”やウメなどが植えられた小さな広場では、昔ながらの大道芸の方が人気を集めていました。



 マツなどの緑色の木々の中に、広葉樹の葉がいくつか色づき、カエデの木が紅葉し始めている風景でした。

 この大名庭園である六義園は、五代将軍の徳川綱吉の信任が厚かった川越藩主の柳沢吉保が元禄15年(1702年)に造園したものが原型です。

人気作家のジェフリー ディーヴァー の単行本「ロードサイド・クロス」を読み終えました

2015年11月26日 | 
 米国の人気ミステリー作家のジェフリー ディーヴァー (Jeffery Deaver)が数年前に書いたミステリーの単行本「ロードサイド・クロス」(文藝春秋社が発行)を読み終えました。

 単行本「ロードサイド・クロス」は2010年10月30日に文藝春秋社が発行したもので、インターネットのブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service、SNS)の奧に潜む闇の“ネットいじめ問題”をテーマにしたミステリーです。言論の自由という建前論の奧にある言葉による“暴力の怖さ”を描いています。



 この単行本「ロードサイド・クロス」の主人公は、カリフォルニア州捜査局(CBI)の捜査官です。尋問などの際の人間の会話時などの身体の動きなどを洞察し、その時の心理などを読み取る天才です。

 インターネットのブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service、SNS)、ネットを通したオンライン・ゲームという仮想現実がかなり広がっていることを伝えます。

 今回、インターネット上の匿名者たちによる陰湿な“ネットいじめ”の対象となった高校生の少年は、あるオンライン・ゲームの世界では、伝説の有名な人物でした。この少年は四六時中、オンライン・ゲームという仮想現実の中で、ある有名なアバターとして活躍し、世界中に支持者がいる人物でした。

 このミステリーの物語はかなり複雑な構成です。インターネットの仕組みや歴史などを解説する部分もあり、ミステリーとしては予備知識の解説が所々に入っています。以下は、中身の話ですが、あまり論理的な謎解きではありません。意外な犯人はある意味では、付け足しのような気もしました。

 冷静に考えれば、この少年はオンライン・ゲームの世界に現実逃避をしているだけですが、本人は夢中です。

 この少年が運転する自動車が事故を起こし、この車の後部座席に乗っていた同じ高校に通う少女二人が死亡します。この時に助手席に乗っていたとされる、事故で無事だった少女が自分の乗用車に乗ろうした時に、犯人に襲われ、海岸で溺死させられます。間一髪で助かります。

 その少年に対して“ネットいじめ”に加担した少女などが次々に命を狙われ始めます。しかし、現実に殺されたのはまったく別の大人でした。

 米国では、社会問題・主義主張を伝える“専門的”なブログがあります。社会問題を告発する内容です。この社会問題を告発するブログへの反応は、Facebookやtwitterなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスが無責任なうわさを拡大させます。匿名の仮想現実がリアルな現実社会を実際には左右します。
 
 この少女を襲った犯人は、事故時に運転していた少年だという“無邪気”なうわさがソーシャル・ネットワーキング・サービス上に飛び交います。“その少年が怪しい”が次第に“その少年が犯人だ”と証拠もなくうわさが変わって行きます。ネットいじめの被害者だった少年は逃亡し、姿を隠します。捜査しますが、見つけられません。
 
 こうしたソーシャル・ネットワーキング・サービスによる無責任なうわさの拡散が主題ですが、ミステリーの中身はかなり違うところにあります。
 
 この単行本は、米国社会・米国人(今回はカリフォルニア州の方々)の考え方などが、平均的な日本社会・日本人が考えるものと予想以上に違うということを強く感じました。
 
 また、中学生・高校生の時から四六時中、オンライン・ゲームにはまる少年・少女がどんな大人になっていくのかを、大人は気がついていない点も気になりました。

 以上、ミステリーの骨子にはまったく関係ない点で、いろいろと考えさせられる、ミステリーの単行本「ロードサイド・クロス」を読んだ感想でした。
 
 これからは、2015年10月17日に発行された最新作の単行本「スキン・コレクター」(文藝春秋社が発行)を読み始めます。



 パラパラと中身を見始めたところです。主に、移動中の電車の中で読む予定です。