ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

今日、京都はうららかでのどかな春めいた天気でした

2011年03月31日 | 旅行
 3月最後の日は、京都市はサクラの開花宣言済みで、おだやかでのどかな春めいた陽気でした。京都の東側に位置する東山山麓沿いを南北に流れる疏水沿いの「哲学の道」を、北側の銀閣寺付近から南側の永観堂・南禅寺付近まで散策しました。サクラの満開前のために、観光客や花見客はまだ少なく、日ごろの静かな哲学の道でした。

 疏水の両側に植えられたソメイヨシノの木々の花の蕾はかなり膨らみ、開花間近です。疏水沿いでは、合わせて3~4本のサクラの木が咲き始めていました。シダレザクラ(枝垂れ桜)系かヒガンザクラ(彼岸桜)系のサクラです。この咲き始めた数本のサクラの木に、花見客は自然と集まっていました。騒がしい花見前の静けさを感じました。

 東山山麓のうっそうとした森から、エナガが数羽、疏水近くまで降りて来ました。蕾が膨らんだソメイヨシノの木々の枝の間を飛び回ります。




 小柄で可愛い雰囲気のエナガは、1個所の枝には留まらず、枝から枝に飛び回り続けます。春本番の“求愛のシーズン”を迎えるために、エサとなる昆虫の幼虫(青虫)を探し回ります。体力をつけようとしている様子でした。

 冬鳥のシロハラが1羽、姿を見せたのですが、留まった枝が木陰で暗いために、その姿を撮影できませんでした。

 京都市の中心部にある京都御苑(上京区)もサクラの花見の名所です。北側にある「近衛の枝垂れ桜」のサクラ林が花見の名所です。今回、ほぼ満開に近かったのは、比較的南側にある出水口(でみずぐち)近くに植えられた「出水の枝垂れ桜」と名付けられた1本桜でした。ほぼ満開です。たぶん八部咲きぐらいです。




 現時点では、このサクラの木だけが満開に近いため、多くの花見客が集まっていました。


 京都御苑の最も北側の今出川御門近くには、「近衛の枝垂れ桜」が約40本植えられているそうです。ここは全体としてはあまり開花していないとのことでした。木によっては、五、六分咲きのものが出始めているそうです。

 「出水の枝垂れ桜」の北側には、ウメの林があり、白いウメ、ピンクのウメ、濃い赤色のコウバイ(紅梅)がまだいくらか咲いています。さらに、その北側にあるモモの林では、白色とピンク色のモモの花が満開で、華やかです。

 京都市に数日間いて感じたのは、大震災の地震の余震がないために、関東では感じる揺れている感覚を感じなかったことと、計画停電がないために地下鉄が時刻通りに運行していることが新鮮な驚きだったことです。これまでの当たり前だったことに、感謝の念を感じる数日間でした。計画停電を気にしないで済む生活は、新鮮な驚きを感じさせました。

京都市では、ごく一部でサクラの花が咲き始めています

2011年03月30日 | 旅行
 京都市は、3月28日にサクラの開花宣言をしました。東京都と同じ日にサクラの開花宣言をしました。京都市の観光Webサイトによると、京都市内でサクラが咲き始めた観光名所は「醍醐寺」「千本釈迦堂」「京都御所」などと、ごくわずかです。これ以外は「まだ蕾(つぼみ)」と伝えています。

 サクラの開花時に、せっかく京都市にいるので、サクラの花を探しに出かけました。最初に目指したのは、平野神社です。ここは京都市民にはよく知られたサクラの花の名所です。平野神社境内の中には、八重桜を中心に多数のサクラの木が植えられていて、数週間にわたってサクラの花を楽しめる場所だからです。

 との目算によって、京都市の北西部にあたる北区にある平野神社に出かけました。残念ながら、山門の入り口に植えられた、有名な枝垂れ桜の木だけが五分咲きぐらいでした。「魁桜」(さきがけ)と名付けられた有名なサクラの木です。


 平野神社は原種のサクラの木など、約50種類・約400本のサクラの木が次々と咲くことで知られています。特に、ここでしかお目にかかれない品種の八重桜が咲くと、腕に自慢のカメラ愛好家が多数、三脚などを持って訪れます。今回は、撮影するサクラの木がまだ1本なので、手持無沙汰(てもちぶさた)の様子でした。このサクラの木以外は蕾かそれ以前の状態でした。

 平野神社の境内に隣接する“桜林”の部分は、夜店が多く設けられ、夜桜見物の名所になる点でも、京都市民が楽しみにしている名所です。この桜林はソメイヨシノを中心に約400本植えられていて、満開の時はサクラの花が“雲”のように空間を埋めるとの評判です。

 もう一つ期待したのは、嵯峨嵐山(さがあらしやま)にある天龍寺です。広大な庭園の曹源池庭園(そうげんちていえん)の奥にある、多宝殿(たほうでん)の周りには、垂れサクラの木が並んだ個所があるからです。しかし、残念ながら枝垂れ桜はまだ蕾でした。その奥にある裏山に続く百花苑(ひゃっかえん)の中に、「小彼岸桜」と名付けられたサクラの木が咲き始めていました。


  この花は少し小振りです。周りがまだ芽吹く前の木々なので、このサクラの木が目立ちました。

 百花苑では、ボケやサンシュユ(山茱萸)、ヤシオツツジなどが咲いていて、春の訪れを伝えていました。ヤシオツツジは早春に先駆けて咲く花です。枝が目立つ若芽が出ていない中で、鮮やかな紫のピンク色がきれいです。


 天龍寺の庭園には、ヒヨドリやメジロなどの野鳥が訪れていました。今回、見かけた野鳥の中で、印象に残ったのは、平野神社にほぼ隣接する北野天満宮(きたのてんまんぐう)の境内で出会ったヤマガラです。まだ咲き誇っているピンク色の花のウメの木に訪れ、枝をしきりにつっいていました。


 ヤマガラはかなり昔は、縁日の時になると、おみくじを取りに行くように仕込まれた鳥として、時々見かけた野鳥です。現在は、こうした見世物は無くなりました。

 さて、サクラの観光シーズンを迎えつつある京都市内では、東北関東大震災の義援金募集の張り紙が目立ちました。観光名所の寺院をはじめ、街中のお店のレジの脇に、義援金を入れる箱などが各所に設置してありました。また、サッカーのJリーグによるチャリテー試合のポスターなども駅などに貼ってあり、大震災の被災者を支援したいという意志を示していました。京都市の方々も「今、わたしにできること」を実践していました。

標高1100メートルの荒船高原はまだ冬景色です

2011年03月28日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側に位置する佐久荒船高原は日陰になる北側などにまだ雪が残っています。標高が約1100メートルあるために日中でも気温が低く、寒風が吹く冬景色のままです。ホウジロなどの野鳥が時々、飛ぶ以外は静けさに包まれています。何もない春の雰囲気です。

 佐久荒船高原と向かい合う荒船山(あらふねやま)も雪が残る斑(まだら)模様です。標高1423メートルある荒船山はそそり立つ艫岩(ともいわ)の垂直部以外は残雪が目立ちます。



 山頂近くのとも岩部分を見上げると、とも岩の垂直の壁部分には気温が高いと、上部の雪が融けて小さな滝ができます。そして夜になると、その小さな滝が凍って白い氷柱になり、夜が明けると朝日に照らされて光り輝きます。毎年繰り返される、山が春を迎える変化です。



 いっせいに草木が芽吹くまでには、まだ1カ月ぐらいかかりそうです。山里の春は遅いのです。

 佐久荒船高原の北側にそびえる浅間山はまだ冠雪したままで、真っ白です。



 標高2568メートルの独立峰に近い浅間山は、西南方向にあたる群馬県の藤岡市辺りから見ると、存在感あふれる山容です。白く輝く浅間山を見ると、春が近づいていると感じます。冬期は雪が降っていて、雪雲が覆っていて、白く輝く山容を望むことが少ないからです。

 3月末になり、関東には本格的な春が近づいています。サクラの代名詞のソメイヨシノ(染井吉野)は今日、東京都千代田区の靖国神社にある標本木のソメイヨシノが咲き始め、開花宣言しました。埼玉県内では春を告げるコブシが咲いています。ソメイヨシノはまだ蕾です。

 桜前線は次第に北上していきます。大震災の被災地の東北地方は4月半ばからソメイヨシノなどが咲くとのことです。少しでも復興し始めたころに、サクラが咲くことを祈念しています。

新宿御苑では、いろいろなサクラが咲いていました

2011年03月27日 | 季節の移ろい
 東京都新宿区の新宿御苑にサクラを見に行きました。数年前の3月に行った時に、いろいるな種類のサクラの木が植えられているので、何かが咲いていると伺ったからです。都内中心部に行った折に、立ち寄ってみました。

 一番よく咲いていたのはカンザクラ(寒桜)でした。満開で華やかな感じで、多くの人が集まって楽しんでいました。


 メジロが多数、蜜を吸いに来ていて、枝から枝に飛び回って賑やかでした。他にも咲いているサクラの木があるのですが、メジロはカンザクラの花の蜜が一番好きなようでした。

 このカンザクラはカンヒザクラ(寒緋桜)とヤマザクラ(山桜)などの雑種と考えられているそうです。近くに植えてあるカンヒザクラはもうすぐ咲きそうな感じの蕾でした。ヨウコウ(陽光)という種類のサクラももうすぐ咲きそうな感じになっていました。

 タカトウコヒガン(高遠小彼岸)は三、四部咲きでした。やや薄いピンクの小振りな花が咲き始めています。


 このサクラは、花見の名所として有名な長野県伊那市の高遠城址公園に咲くサクラです。エドヒガンザクラ(江戸寒緋桜)の系統の桜だそうです。日本ではいろいろなサクラの木が江戸時代から品種改良されています。

 華やかに咲いて人気を集めていたのはシダレザクラ(枝垂れ桜)の大木でした。大木の大部分が満開に近い咲き具合です。


 咲いている花を間近に見ることができるので、子供ずれの方々など多くの方がサクラを背景に記念写真を撮っていました。

 シュゼンジカンザクラ、オオカンザクラ、オオシマザクラなどのいろいろな種類のサクラの木が植えてあるとのことです。そして当然、ソメイヨシノ(染井吉野)が多数植えられていて、花見の季節に主役を務めるそうです。

 このほかに印象に残ったのは、シデコブシ(幣辛夷)の花でした。直径10センチメートルぐらいの、薄いピンク色が入ったきれいな花です。


 愛知県や岐阜県、三重県の湿地帯の一部に分布するモクレン科の落葉小高木で、絶滅危急種に指定されているそうです。

 こうしてサクラの花を楽しめるのも、平和な日常生活があってのことです。平和な日常生活を維持するためには「今、わたしにできること」を考え続けることが必要です。 

大震災被災者を長期的に支援する態勢を考えました

2011年03月26日 | 日記
 現在「今、わたしにできること 必要がないのに買うのはやめよう。むやみに買い占めるのはやめよう。」というテレビCM(コマーシャル)が放映されています。AC JAPAN(Ad Council Japan、旧・公共広告機構)が訴えている「必要がないものを買わない。特に買い占めしない」ことは、当然、守るべきことです。

 東北関東大震災の被害を受けた方々に、食料や衣類などの当面の物資をすばやく提供することが不可欠です。現時点で在庫としてある食料や飲料水、ガソリン・灯油、乾電池などの生活必需品を適正に分配するためには、被災地以外の人々が不必要に多く買い占めることは、適正な分配を妨げる購入行動だからです。

 「必要がないのに」の中身は時間経過とともにいくらか意味が変わっていくと思います。大震災発生から支援対策が十分にとれていない現時点での非常時には、生活必需品を互いに分け合うことが大切です。この「生活必需品」には、小説などの文芸書や映画などのDVDの楽しみをもたらす“心の糧”は含まれていません。非常時が終われば、この“心の糧”は次第に「生活必需品」に含まれ始めます。

 この点は、飲食業や観光業などのサービス産業に通じるものがあります。現在の目を覆うような悲惨な惨状を前にしては、外食や観光どころではないことも事実です。しかし、飲食業や観光業に従事する方々の仕事が成り立たなくなると、彼らも生活できなくなります。日本全体で大震災の被害を受け止め、被災者の方々に長期間にわたって支援をし続けるには、サービス産業が安定することが重要です。日本では、製造業などは“カイゼン”による品質保証と生産性向上を続けて事業収益性を高めてきました。この時に、生産現場の省人化によって減らされた方々を吸収して成長し続けたのがサービス産業です。

 現在、日本ではサービス産業に従事する人々は70%ぐらいと主力産業になっています。製造業は20数%にすぎません。このため、飲食業や観光業などからはじまりIT(情報技術)業などを含めたサービス産業の隆盛が必要です。このため、文芸書などの本やDVDなどの情報・コンテンツ事業を含めて、サービス産業の仕事をする方たちの生活を守り、彼らが今回の大震災の被災者を支援し続ける態勢を維持することが必要になります。

 被災地以外の方々が、東北関東大震災の被害者の方々を支援する義援金を数年間にわたって提供することが大切です。華美な消費はもちろんいけませんが、身の丈にあった消費は、サービス産業をはじめとする産業を支え、そこで働く方々が、被害者の方々向けの義援金などを数年間にわたって提供する態勢を維持します。

 ハクモクレンの花が咲き始め、春の訪れを告げています。




 近くの川沿いに並ぶソメイヨシノ(染井吉野)の蕾も膨らみ始めました。桜咲く陽春の到来も間近です。心も少し暖かくなります。