ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

ベンチャー企業のコロプラ副社長を務める千葉功大郎さんのお話を拝聴しました

2013年11月30日 | 汗をかく実務者
 慶応義塾大学連携型起業家育成施設の慶応藤沢イノベーションビレッジ(SFC-IV、神奈川県藤沢市)は、11月下旬に東京都港区で、アントレプレナーシップ・セミナー「起業にまつわる『ヒト』と『カネ』のお話」という刺激的なタイトルのセミナーを開催しました。

 このアントレプレナーシップ・セミナーはパネル・ディスカッション形式でした。パネリストのお一人は、IT(情報技術)系ベンチャー企業のコロプラ(東京都渋谷区)の取締役副社長を務める千葉功大郎さんです。



 パネル・ディスカッションの司会は慶応大学SFCのインキュベーション・マネージャーの広川克也さんです。

 コロプロは、スマートフォン向けのゲームアプリ「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」のダウンロードの累計数が11月中旬に1300万を超したことなどで注目されている企業です。毎日、テレビでゲームアプリのCM(コマーシャル)が流がされています。

 2008年10月に、グリーにいた現・代表取締役社長の馬場功淳(ばばなるあつ)さんがコロプラを創業した時に、千葉さんは創業メンバーの一人として「携帯電話機のGPS(全地球測位システム)情報などを利用して得点をなどを稼ぐ位置情報ゲームを提供する事業を始めた」そうです。



 慶応大学環境情報学部を卒業してリクルートに入社し、WWWなどのインターネット事業に関わった千葉さんは、いくつかの企業を経て、いよいよIT系ベンチャー企業を創業しようと考えます。

 この時に、馬場さんが個人として2003年5月から始めたWebサイト「コロニーな生活」を思い出します。COO(最高執行責任者)として、馬場さんをCOE(最高経営責任者)に据えて、位置情報ゲーム事業を一緒に始めます。

 位置情報ゲームを提供する事業とは、個人各人のGPS情報を用いた位置情報を利用する旅行ゲームや観光旅行での個人の行動傾向分析などの分析データを提供するものです。

 千葉さんと馬場さんは、以前に携帯電話機向けゲーム事業などを手がけていたケイ・ラボラトリー(現 KLab)で同僚だった経緯があり、顔見知りでした。千葉さん「大学を卒業し、新卒として就職したリクルートなどの会社では、将来起業する時の“同志”を探していた」と語ります。

 コロプロは2011年からはiPhoneやアンドロイド向けなどのスマートフォン向けのゲーム事業に注力し始めたそうです。この時点から、創業メンバーで構成する経営陣は「スマートフォンという情報端末を活かしたエンターテインメント分野で、世界ナンバーワンを目指すという理念を共有している」とのことです。

 コロプラは、創業時から「事業モデルはB to C(Business to Consumer )に徹すると決めた」そうです。「携帯電話機やスマートフォンのユーザーに課金する事業モデルに徹するという理念を、創業メンバーは共有している」とのことです。現在、300数10人いるコロプラの役員・社員のほとんどはITエンジニアやWebクリエーターなどだそうです。営業部員は千葉さん「ただ一人だ」そうです。

 コロプラは、ケーム事業の成功などによって会社が成長しているため、当然、中途入社の人材を採用しています。千葉さんは「中途入社した方を、すぐにはマネージャーなどの管理職にはつけず、その人物の仕事ぶりをみて、同僚などがマネージャーにふさわしいとの声が出た時に、マネージャー職にするという基本ルールを大事にしている」と人事策を説明します。

 千葉さんは、自分の考えを分かりやすく説明する能力に長けた経営者です。

埼玉県坂戸市にある浅羽ビオトープで、外来種のガビチョウに出合いました

2013年11月29日 | 季節の移ろい
 埼玉県坂戸市内を流れる高麗川沿いに、浅羽ビオトープと呼ばれる自然公園が設けられています。高麗川から川の水を引き込んで設けたせせらぎ(疏水)沿いに、散歩道などが設けられています。この散歩道で、多くの地域住民の方が散歩を楽しんでいます。

 この浅羽ビオトープのせせらぎ沿いの草原や雑木林には、冬鳥などの野鳥が来ています。例えば、冬鳥として飛来するシメなどが観察できるスポットとして知られています。今秋もシメが来ていると聞いて、久しぶりに浅羽ビオトープに行ってみました。





 夕方、浅羽ビオトープのせせらぎ沿いを歩き始めると、飛ぶ“宝石”と呼ばれるヒスイ色のカワセミが鳴きながら、せせらぎの上を飛んでいきました。カワセミの飛んでいった先を目指して進むと、賑やかな鳴き声の“野鳥”が2羽、低木の枝に登場しました。

 ガビチョウという、元は飼い鳥だったものが、野生化した“野鳥”です。







 ヒヨドリぐらいの大きさの鳥で、眼の周りが白い模様になっています。

 浅羽ビオトープのせせらぎ沿いに立てられている、「ここで観察できる野鳥」の説明立て札に、ガビチョウが紹介されています。

 2羽のガビチョウは、賑やかな、いくらか美しい鳴き声でよくさえづります。

 ガビチョウが留まっている低木近くに、近くの住民の方が散歩で近づいても、ほとんど逃げません。近くの低木の枝に移動するだけです。

 結局、カワセミやシメ、ベニマシコなどには、会えないまま、浅羽ビオトープを後にしました。

 晩秋や初冬の天気のいい日にまた、浅羽ビオトープを散策してみたいと考えています。

岐阜県中津川市で購入した名物の「からすみ」を味わいました

2013年11月28日 | グルメ
 岐阜県中津川市のJR中津川駅近くで購入した「からすみ」を味わいました。

 先日、岐阜県中津川市のJR中津川駅近くを歩いている時に、電柱の看板の中に「中津川のからすみ」という表示があるのをを見つけ、海岸線から遠い中津川市でも「からすみ」が名物になっているのかと思いました。

 海から遠い山梨県甲府市には、「アワビの煮貝」という名物があります。冷凍技術がなかった江戸時代に、静岡県の伊豆で採れる生のアワビを、しょう油と一緒に樽に入れて、馬の荷として甲府市などに運ぶ過程で、程よい味付けとなった“煮”アワビになり、甲州名物になっています。

 中津川市でも、同様の仕組みで、沿岸部で採れるボラの卵巣を塩漬けにして運ぶ内に、程よい味になったものではないかと想像していました。

 JR中津川駅近くにある、にぎわい物産館で、この「からすみ」を見つけました。中津川市の「からすみ」は、コメの粉を加工した和菓子です。今回は、にぎわい物産館で売られていた波多野製菓という和菓子屋のものを購入しました。

 棒状の細長い、名古屋市などで販売されている「ういろう」に似た和菓子です。特徴は、上部に設けられた、波状の凹凸です。棒状の「からすみ」を切ると、その断面が“富士山”のような山に似た形になる点が、伝統の技になっているそうです。



 このコメの粉などを加工した「からすみ」は、少し硬い「ういろう」といった感じの食感です。今回、買った「からすみ」はクルミの粒が入っているものです。山に似た形は木型に入れて、押して成形しているそうです。

 この和菓子の「からすみ」は、ボラの卵巣を塩漬けにした本家の「カラスミ」(唐墨)にあやかって名称をつけたとのことです。

 海岸で採れたボラの卵巣を塩漬けして加工した「からすみ」を味わった、昔の中津川市の方々は、3月3日の桃の節句に、子宝の象徴としての縁起物であるカラスミを供えたいと思いました。しかし、海岸線から遠い中津川市周辺では、叶わぬことだったので、その形を似せて、コメの粉から和菓子の「からすみ」をつくって、供えたとのことです。

 江戸時代などは、海から遠い地方は、物流の仕方に制限があり、海産物は“高嶺の花”だったようです。中津川市で購入した「からすみ」は近くの恵那市などでもつくられているそうです。

 現在は、物流手段が発達し、多種多様な食材を食べることができます。豊富な食材に感謝しつつ、素朴な味の和菓子の「からすみ」を味わいました。

読売新聞紙朝刊の記事「認知症 将来発症の恐れ400万人」を拝読しました

2013年11月27日 | 日記
 2013年11月26日発行の読売新聞紙朝刊の一面に掲載された「認知症 MCIって 将来発症の恐れ400万人」という記事は衝撃的な中身です。

 日本で将来、認知症になるリスクが高いMCI(軽度認知障害)の高齢者は400万人と推定されていると報じています。これは、厚生労働省の認知症の研究班が「2012年時点では、認知症高齢者が462万人いると推定した」という内容の発表を基に、認知症の専門家の医師・研究者にうかがった意見と伝えています。
 
 認知症高齢者の実態は、2013年11月23日土曜日の午後9時から日本放送協会(NHK)が放送したNHKスペシャル「"認知症800万人"時代 母と息子 3000日の介護記録」を拝見し、かなり衝撃的な中身に驚きました。



 この番組は、NHKの元敏腕ディレクターで、現在は当然、リタイアしている相田洋さん(77歳)が、母親の認知症の発見から最期を看取るまでの、在宅介護の一部始終を3000日にわたってビデオカメラで撮影し続けた個人の記録を基に編集したものです。ごく普通の市井の家族が介護に格闘する日々をつぶさに捉えた映像は、これまでにない貴重な資料として専門家からも高く評価されているとのことです。

 読売新聞紙朝刊の一面の記事によれば、MCI(軽度認知障害)の多くは認知症の前段階と考えられているそうです。MCI(軽度認知障害)の兆候とは、「買い物の道順が突然、頭から消える」「日常生活は送れるが、言葉が出てこない」「誰にも会いたくない」などの症状を示す高齢者のことだそうです。

 MCI(軽度認知障害)の兆候が出始めた時点で、認知症に対する支援や治療を施せば、状態を改善したり、認知症の発症を遅らせることができると考えられています。

 別のページの記事では、認知症が専門の和光病院(埼玉県和光市)が行っているMCI(軽度認知障害)向けの改善策などの実例が紹介されています。記事よれば、ふだんの日常生活動作をよく観察し、“より複雑な日常生活動作”を自分ができるかどうかの観察が大切になるそうです。

 NHKスペシャル「"認知症800万人"時代 母と息子 3000日の介護記録」の放送内容を考えると、認知症を発病すると、介護する家族や子供の負担がかなり大きいことが大きな問題になります。

 日本の高齢者・その予備軍の方々がMCI(軽度認知障害)対策・対応にどう取り組みかは、各人がそれぞれが十分考えるべき課題だと感じています。

2013年11月23日から始まった「第43回東京モーターショー2013」の番外編です

2013年11月26日 | イノベーション
 2013年11月23日土曜日から始まった「第43回東京モーターショー2013」の番外編です。

 ヤマハ発動機は、四輪電気自動車事業に参入することを明らかにし、小型四輪電気自動車(EV)の試作車「MOTIV」(モティフ)」を展示しました。ヤマハ発動機の代表取締役社長の柳弘之さんは「MOTIV」の前で、報道陣に囲まれ、写真撮影に応じています(2枚目の画像で車両の向こうに、顔が見える方です)。





 2019年までの「“2010年代”に販売を始める計画」と語ります。「二輪車で培った技術を駆使し、人機一体感による楽しさと軽快感をもたらす電気自動車に仕立てる」と説明します。

 この試作車「MOTIV」は、ヤマハ発動機が英国ゴードンマレーデザイン社(Gordon Murray Design)と協力して開発した小型4輪電気自動車のプロトタイプです。今後は、このプロトタイプを用いて、小型4輪車の生産・販売について市場性、採算性を検討するそうです。

 プロトタイプは鋼管フレームに樹脂製モノコックを取り付けてボディを構成する小型車です。この構造は「i-stream」と呼ぶそうです。少量生産に適した構造です。



 展示したプロトタイプは出力20キロワットの電気モーターを積む予定です。排気量1リットルクラスのエンジンなども搭載できるそうです。

 トヨタ自動車は、最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」で展示した(弊ブログの2013年10月7日編)、2人乗りの3輪電気自動車のコンセプトカー「i-ROAD」の走行展示をしています。



 限られた狭い空間を、小気味よく、小回りよく走行します。

 ブリヂストンは、空気なしタイヤの第2世代を展示しました。スポーク部に、強さが大きく、柔らかい熱可塑性樹脂を採用したとのことです。「熱可塑性樹脂の中身は公開していない」そうです。



 耐荷重性、走行性能を上げ、転がり抵抗を減らしたそうです。この第2世代は車両質量410キログラム、最高速度60キロメートル/時の車両に使えるとのことです。超小型モビリティを想定した仕様です。

 いすゞ自動車の展示ブースでは、レトロなバスの前に立つ清楚な女性は、報道陣のカメラマンからの人気がかなり高く、ポーズの注文をつけて、撮影するカメラマンが相次ぎました。



 カメラマンのポーズの注文は切れることがありません。iPhoneで撮影しているのは、本物のカメラマンではないと思います。困ったものです。