2012年10月29日午後に 東京電力と住友電気工業、前川製作所は、高温超材料を利用した電導ケーブルを実際の系統電力に、日本で初めて接続する実証試験を始めました。
液体窒素を約マイナス210度(摂氏)に冷却し、その液体窒素で超伝導線を冷やすと、電気抵抗がゼロになり、効率良く電気を送ることができることを実証する試験です。米国や欧州、韓国などが高温超伝導材料製線材を利用した電導ケーブルの実用化を図る動きに負けないように、日本でも始めるようです。
この実証試験は、東京電力の旭変電所(横浜市)で、発電所から送電される高電圧の電力を中間の電圧に変圧する三つの変圧設備の一つを改修して試験します。その対象となる変圧設備です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/4c/a8516547d44f42049090fa1ab146f443.jpg)
手前から伸びるオレンジ色のケーブルが高温超伝導材料製線材が使われている電導ケーブルです。
変電所に敷設された高温超伝導材料製線材の電導ケーブルが地表に出ている部分です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/f0/6533fd12ccd91a44025b8f54c2d35c9f.jpg)
今後、1年間にわたって実運用で連続使用し、高温超伝導材料製線材の電導ケーブルの運用性や信頼性、安全性などを検証するそうです。
高温超伝導材料製線材の電導ケーブルは、住友電工が作製したビスマス(Bi)系高温超電導線「DI-BSCCO」を適用しています。高温超伝導ケーブルを3本、一つの断熱管の中に収納した「三心一括型超電導ケーブル」として利用しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/f7/448c984f19c7a1325e3fe5d3c1e49d39.jpg)
ステンレス鋼製の“魔法瓶”構造の二重断熱管の中に、高温超伝導材利用のケーブルを配置しています。ケーブルの中を、液体窒素を流して強力に冷却しています。
液体窒素は変電所内に設置された、6台の冷凍機で極低温に冷却され、ポンプで加圧されてケーブル内に押し出されます。
この実証試験は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「高温超電導ケーブル実証プロジェクト」において実施されます。実証試験開始にあたって、実証試験開始のセレモニーが行われ、東京電力などの企業3社の役員と、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構の幹部が、テープカットしました。
そのテープカットのセレモニーが終わって、壇上から降りる役員と幹部の方々です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/87/3334ed6448f723b1205d0a3a0c860d41.jpg)
実証試験開始のテープカットのセレモニーを取材する報道機関の方々です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/8e/b2169a9ae7df08554ebfff5ab90193d6.jpg)
高温超伝導材料製線材の電導ケーブルの利点は電力損失が少なく、細い線で大電力を送電できることにあるそうです。現在、前川製作所が開発中の高効率な冷凍機を用いれば、超電導送電による損失は、従来の銅線を用いた送電に比べて約50%まで低減できる見込みだそうです。
高温超伝導材料製線材の電導ケーブルは2020年をメドに実用化する計画です。この場合には、電線敷設の建設費を「トンネル工事を含めた従来の建設費の半分にしたい」そうです。
液体窒素を約マイナス210度(摂氏)に冷却し、その液体窒素で超伝導線を冷やすと、電気抵抗がゼロになり、効率良く電気を送ることができることを実証する試験です。米国や欧州、韓国などが高温超伝導材料製線材を利用した電導ケーブルの実用化を図る動きに負けないように、日本でも始めるようです。
この実証試験は、東京電力の旭変電所(横浜市)で、発電所から送電される高電圧の電力を中間の電圧に変圧する三つの変圧設備の一つを改修して試験します。その対象となる変圧設備です。
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手前から伸びるオレンジ色のケーブルが高温超伝導材料製線材が使われている電導ケーブルです。
変電所に敷設された高温超伝導材料製線材の電導ケーブルが地表に出ている部分です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/f0/6533fd12ccd91a44025b8f54c2d35c9f.jpg)
今後、1年間にわたって実運用で連続使用し、高温超伝導材料製線材の電導ケーブルの運用性や信頼性、安全性などを検証するそうです。
高温超伝導材料製線材の電導ケーブルは、住友電工が作製したビスマス(Bi)系高温超電導線「DI-BSCCO」を適用しています。高温超伝導ケーブルを3本、一つの断熱管の中に収納した「三心一括型超電導ケーブル」として利用しています。
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ステンレス鋼製の“魔法瓶”構造の二重断熱管の中に、高温超伝導材利用のケーブルを配置しています。ケーブルの中を、液体窒素を流して強力に冷却しています。
液体窒素は変電所内に設置された、6台の冷凍機で極低温に冷却され、ポンプで加圧されてケーブル内に押し出されます。
この実証試験は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「高温超電導ケーブル実証プロジェクト」において実施されます。実証試験開始にあたって、実証試験開始のセレモニーが行われ、東京電力などの企業3社の役員と、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構の幹部が、テープカットしました。
そのテープカットのセレモニーが終わって、壇上から降りる役員と幹部の方々です。
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実証試験開始のテープカットのセレモニーを取材する報道機関の方々です。
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高温超伝導材料製線材の電導ケーブルの利点は電力損失が少なく、細い線で大電力を送電できることにあるそうです。現在、前川製作所が開発中の高効率な冷凍機を用いれば、超電導送電による損失は、従来の銅線を用いた送電に比べて約50%まで低減できる見込みだそうです。
高温超伝導材料製線材の電導ケーブルは2020年をメドに実用化する計画です。この場合には、電線敷設の建設費を「トンネル工事を含めた従来の建設費の半分にしたい」そうです。